2019/3/25 12:48 FISCO
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日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより 25日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は大幅下落、世界経済の鈍化懸念から全面安商状 ・ドル・円は弱含み、日本株や中国株の下落で円買い先行 ・値下がり寄与トップはソフトバンクグループ<9984>、同2位はファーストリテ<9983> ■日経平均は大幅下落、世界経済の鈍化懸念から全面安商状 日経平均は大幅に下落。697.07円安の20930.27円(出来高概算6億8000万株)で前場の取引を終えた。日経平均の21000円割れは3月11日以来、9営業日ぶり。ドイツの3月製造業PMI速報値が2012年以来の低水準をつけたほか、米国債イールドカーブ(長短金利差)が再び逆転したことから、世界経済の鈍化懸念が高まり、先週末の海外市場は大きく下落。この影響から幅広い銘柄が売られる格好となり、シカゴ先物にサヤ寄せする流れからギャップ・ダウンでのスタートとなった。しかし、その後も断続的なインデックス売りから下げは止まらず、一時20911.57円まで下げ幅を拡大させている。為替市場ではドル円が1ドル109円70銭台まで円高に振れて推移していることも、神経質にさせている。 東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が2000を超えており、全体の95%を占める全面安商状。セクターでは33業種全てが下げており、石油石炭、鉱業の下落率が4%を超えたほか、医薬品、非鉄金属、海運、機械、ガラス土石、精密機器の下落が3%を超えている。日経平均構成銘柄では、三菱倉庫<9301>が唯一上昇しており、224銘柄が下落。ソフトバンクG<9984>、エーザイ<4523>、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、リクルートHD<6098>の5社で日経平均を約217円下押ししている。 日経平均は一時下落幅が700円を超えるなど、予想以上の下落幅となっている。これにより、直近の安値である3月11日以来の21000円を割り込んだ。まずは、11日安値とのダブルボトム形成を見極めたいところであろう。また、一目均均衡表は20820円辺りで横ばい推移する雲上限が支持線として意識されやすく、ダブルボトム同様にサポートとして意識されよう。ただし、一目均衡表では今後雲のねじれが起きるタイミングが近づいているが、現在の価格水準で踏ん張りを見せられないと、27日の権利落ち日で雲を割り込んでくる可能性がある。シグナルが一気に悪化傾向に向かう中、自律反発狙いの買いも入りづらくなりそうだ。 一方で、米国債イールドカーブの逆転に、過剰反応したとの見方もある。アルゴリズムが働いたとの見方から、週明けの米国市場の反応を改めて見極めたいところである。指値状況が薄い中をインデックス売買で大きく下げているため、米国市場が落ち着きをみせるようだと、その後の反転も速いとみられる。また、個別には業績等を材料視した物色がみられており、全面安ながらも落ち着きがみられている。その他、米大統領選を巡るトランプ大統領陣営とロシアの共謀は認定されなかったことで、政治リスクが後退していることも、下支え要因として意識されそうだ。 ■ドル・円は弱含み、日本株や中国株の下落で円買い先行 25日午前の東京市場でドル・円は弱含み。世界経済の減速懸念が広がるなか、日本株や中国株の下落を手がかりにリスク回避の円買いが先行した。 ドル・円は、前週末に欧米の製造業関連指標の低調な内容を受け、景気減速を懸念した円買い主導の展開。週明けアジア市場では、日経平均株価が21000円の大台を割り込んだことで円買いが強まり、ドルは109円70銭付近まで軟化した。 ランチタイムの日経平均先物は大幅安で推移しており、目先の日本株安継続を警戒した円買いが続く。また、上海総合指数や欧米株式先物も弱含むほか、米10年債利回りが昨年1月以来の低水準に切り下げており、ドル売り・円買い基調が鮮明になりそうだ。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は109円71銭から110円14銭、ユーロ・円は123円88銭から124円43銭、ユーロ・ドルは、1.1286ドルから1.1300ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・ディー・エル・イー<3686>、ロゼッタ<6182>など、7銘柄がストップ高 ※一時ストップ高・安(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはソフトバンクグループ<9984>、同2位はファーストリテ<9983> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・エバンス米シカゴ連銀総裁 「FF金利が中立的水準に近づいているのは確かだ」 「現時点の金融政策は引き緩和的でも引き締めぎみでもなく、様子見にちょうどいい時期」 <国内> ・13:30 1月全産業活動指数(前月比予想:-0.4%、12月:-0.4%) <海外> ・14:00 エバンス米シカゴ連銀総裁講演(香港)
関連銘柄 8件
3686 東証1部 ディー・エル・イー
+50 (38.17%)
時価総額 3,681百万円
ファスト・エンタテインメント事業を展開。TGC商標取得。不採算領域から撤退。低リスクのIP原作の育成に集中。IPクリエイション領域は利益率改善。利益率の高い案件の納品が寄与。19.6期1Qは2桁営業増益。 記:2018/12/14
181
3/25 9:52+50 (38.17%)
時価総額 3,681百万円
ファスト・エンタテインメント事業を展開。TGC商標取得。不採算領域から撤退。低リスクのIP原作の育成に集中。IPクリエイション領域は利益率改善。利益率の高い案件の納品が寄与。19.6期1Qは2桁営業増益。 記:2018/12/14
4523 東証1部 エーザイ
±0 (0%)
時価総額 2,243,529百万円
がん、認知症、神経変性疾患に集中する製薬大手。米メルク社と共同開発・販売で提携した抗がん剤「レンビマ」などのグローバル4製品に力注ぐ。開発中の認知症治療薬は2本が3相試験中。1本も年度内に3相試験入りへ。 記:2019/03/03
7,565
3/25 0:00±0 (0%)
時価総額 2,243,529百万円
がん、認知症、神経変性疾患に集中する製薬大手。米メルク社と共同開発・販売で提携した抗がん剤「レンビマ」などのグローバル4製品に力注ぐ。開発中の認知症治療薬は2本が3相試験中。1本も年度内に3相試験入りへ。 記:2019/03/03
6098 東証1部 リクルートホールディングス
-145 (-4.57%)
時価総額 5,131,975百万円
販促メディア事業、人材メディア事業、人材派遣事業などを展開。海外人材募集領域で集客投資を強化。Indeedは成長続く。HRテクノロジー事業は好調。有料求人広告利用の増加等が寄与。19.3期2Qは2桁増益。 記:2018/12/19
3,026
3/25 13:04-145 (-4.57%)
時価総額 5,131,975百万円
販促メディア事業、人材メディア事業、人材派遣事業などを展開。海外人材募集領域で集客投資を強化。Indeedは成長続く。HRテクノロジー事業は好調。有料求人広告利用の増加等が寄与。19.3期2Qは2桁増益。 記:2018/12/19
6182 マザーズ ロゼッタ
+500 (20.42%)
時価総額 30,224百万円
人工知能による自動翻訳ソフトの契約数が着実増。人手を介する翻訳サービスは好調継続。19.2期3Qは主力の翻訳・通訳事業や新規リリースソフトが好調で2桁増収大幅増益。人件費ほか開発先行投資費用の増を吸収。 記:2019/03/11
2,949
3/25 13:02+500 (20.42%)
時価総額 30,224百万円
人工知能による自動翻訳ソフトの契約数が着実増。人手を介する翻訳サービスは好調継続。19.2期3Qは主力の翻訳・通訳事業や新規リリースソフトが好調で2桁増収大幅増益。人件費ほか開発先行投資費用の増を吸収。 記:2019/03/11
6954 東証1部 ファナック
-700 (-3.58%)
時価総額 3,846,173百万円
工作機械向けNC(数値制御)装置で世界首位。産業用ロボや小型切削加工機にも強い。昨年2月に協働型ロボ開発のベンチャーを買収。本社地区にある3工場の増新築は昨年9~11月に全て完了。19.3期3Qは足踏み。 記:2019/02/15
18,850
3/25 13:04-700 (-3.58%)
時価総額 3,846,173百万円
工作機械向けNC(数値制御)装置で世界首位。産業用ロボや小型切削加工機にも強い。昨年2月に協働型ロボ開発のベンチャーを買収。本社地区にある3工場の増新築は昨年9~11月に全て完了。19.3期3Qは足踏み。 記:2019/02/15
9301 東証1部 三菱倉庫
+24 (0.81%)
時価総額 261,684百万円
国内最大級の倉庫・港湾運送企業。三菱グループ。不動産賃貸など不動産事業も展開。医薬品等の配送センター業務の拡大に注力。飲料や自動車部品、家電製品等は取扱い増。受取配当金は増加。19.3期3Qは経常増益。 記:2019/02/01
2,975
3/25 13:04+24 (0.81%)
時価総額 261,684百万円
国内最大級の倉庫・港湾運送企業。三菱グループ。不動産賃貸など不動産事業も展開。医薬品等の配送センター業務の拡大に注力。飲料や自動車部品、家電製品等は取扱い増。受取配当金は増加。19.3期3Qは経常増益。 記:2019/02/01
9983 東証1部 ファーストリテイリング
-1,220 (-2.26%)
時価総額 5,592,221百万円
ユニクロを世界展開。高品質、リーズナブルな価格、ファッション性があるベーシックウエアとして支持を受ける。ジーユー事業の拡大等に注力。ジーユー事業は売上増。オーバーサイズニットが好調。19.8期1Qは増収。 記:2019/02/28
52,720
3/25 13:04-1,220 (-2.26%)
時価総額 5,592,221百万円
ユニクロを世界展開。高品質、リーズナブルな価格、ファッション性があるベーシックウエアとして支持を受ける。ジーユー事業の拡大等に注力。ジーユー事業は売上増。オーバーサイズニットが好調。19.8期1Qは増収。 記:2019/02/28
9984 東証1部 ソフトバンクグループ
-545 (-4.84%)
時価総額 11,804,578百万円
日米の携帯大手(ソフトバンク、スプリント)を中核とする持株会社。傘下には検索サイトのヤフー、10兆円ファンドのSVF、英半導体のアームHDなど。昨年12月のソフトバンク上場で得た資金を使って投資を加速へ。 記:2019/02/16
10,725
3/25 13:04-545 (-4.84%)
時価総額 11,804,578百万円
日米の携帯大手(ソフトバンク、スプリント)を中核とする持株会社。傘下には検索サイトのヤフー、10兆円ファンドのSVF、英半導体のアームHDなど。昨年12月のソフトバンク上場で得た資金を使って投資を加速へ。 記:2019/02/16