23日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3営業日ぶりに反落。終値は112.44円と前日NY終値(112.82円)と比べて38銭程度のドル安水準だった。アジアや欧州の株式相場が大幅に下落したことを背景に、投資家がリスク回避姿勢を強め円買い・ドル売りが先行した。ダウ平均が一時540ドル超下落し、ナイト・セッションの日経平均先物が290円下げたことも相場の重しとなり、一時111.96円と日通し安値を付けた。10月米リッチモンド連銀製造業景気指数が15と予想の24を下回ったことも嫌気された。 ただ、売り一巡後は112.48円付近まで下げ渋った。前週末の安値111.95円が目先サポートとして意識されたほか、米国株が急速に下げ幅を縮めたことでショートカバーが入った。ダウ平均は前日比ほぼ横ばい圏まで買い戻され、ナスダックは一時プラス圏を回復する場面があった。また、日経平均先物は一時260円上昇した。 なお、ボスティック米アトランタ連銀総裁は「中立水準まで緩やかな利上げを支持」「今年は合計4回の利上げが適切」などと述べたほか、カプラン米ダラス連銀総裁は「FRBは政策金利を緩やかに中立にすべき」「あと2-3回の利上げで中立金利となる」などと語った。 ユーロドルは小反発。終値は1.1471ドルと前日NY終値(1.1464ドル)と比べて0.0007ドル程度のユーロ高水準だった。ただ、NY市場に限れば方向感に乏しく、イタリア予算案を巡る思惑から神経質な動きとなった。「欧州実需勢のユーロ買いが入った」との指摘があり一時1.1493ドルと日通し高値を付けたものの、上値は限定的だった。25日に欧州中央銀行(ECB)定例理事会を控えていることもあり、方向感が出にくい面もあったようだ。 なお、EUの欧州委員会はイタリアの2019年度予算案を差し戻し、3週間以内に再提出するように求めた。 ユーロ円は続落。終値は128.99円と前日NY終値(129.35円)と比べて36銭程度のユーロ安水準。欧米株価の大幅下落をきっかけにリスク回避目的の売りが先行し、23時30分前に一時128.21円まで値を下げた。ただ、ドル円や米国株相場が下げ幅を縮小するとユーロ円にも買い戻しが入り129円台前半まで下げ渋った。 本日のレンジ ドル円:111.96円 - 112.84円 ユーロドル:1.1439ドル - 1.1493ドル ユーロ円:128.21円 - 129.38円
出典:FXi24
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このブログに掲載の情報は、投資を保証するものでは一切御座いません。
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