28日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは3日続落。終値は1.1604ドルと前日NY終値(1.1641ドル)と比べて0.0037ドル程度のユーロ安水準だった。イタリアは今後3年間、財政赤字の対国内総生産(GDP)比率を2.4%に安定させる目標を掲げた。これにより、債務圧縮が進まない可能性があり、欧州連合(EU)側では反発の声が相次いだ。伊財政懸念や予算案を巡るEUとの対立などが警戒されて、一時1.1570ドルと12日以来の安値を付けた。 ただ、売り一巡後は徐々に買い戻しが優勢に。欧州株が下落した流れを引き継いで米国株にも売りが先行したが、すぐに持ち直したため投資家のリスク回避姿勢が和らいだ。カナダドルなど対資源国通貨中心にドル売りが進んだ影響も受けた。市場では「月末・期末のロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだドル売りが観測された」との指摘があり1.1629ドル付近まで上げた。 原油先物価格の上昇を背景に資源国通貨の上昇が目立った。豪ドル米ドルは一時0.7241米ドル、NZドル米ドルは0.6640米ドルまで上昇したほか、米ドルカナダドルは1.2907カナダドルまで下落した。 ドル円は続伸。終値は113.70円と前日NY終値(113.38円)と比べて32銭程度のドル高水準だった。欧州の取引時間帯では、伊株式相場の急落を背景にリスク・オフの円買い・ドル売りが入り、113.32円と日通し安値を付けた。ただ、小安く始まった米国株相場がプラス圏を回復すると徐々に強含んだ。カナダドル円など資源国のクロス円が上昇した影響も受けて一時113.71円と昨年12月12日以来の高値を付けた。 なお、8月米個人消費支出(PCE)は市場予想通りの結果となったほか、個人所得は予想を下回った。物価動向を表す指標で食品とエネルギーを除いたコアのPCEデフレーターも予想を下回った。また、9月米シカゴ購買部協会景気指数と9月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)確報値も予想より弱い内容となった。 ユーロ円は小幅ながら3日続落。終値は131.93円と前日NY終値(131.99円)と比べて6銭程度のユーロ安水準。伊予算案を巡るEUとの対立が警戒されてユーロ売りが先行すると131.18円と日通し安値を付けた。ただ、NY中盤以降は買い戻しが優勢となり下値の堅さが目立った。ドル円の上昇やユーロドルの下げ渋りに伴う買いが入り132.03円付近まで上げた。 本日のレンジ ドル円:113.32円 - 113.71円 ユーロドル:1.1570ドル - 1.1651ドル ユーロ円:131.18円 - 132.31円
出典:FXi24
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