30日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3営業日ぶりに反落。終値は110.98円と前日NY終値(111.68円)と比べて70銭程度のドル安水準だった。中国や欧州、米国の株式相場が下落したことから、投資家がリスク回避姿勢を強め円買い・ドル売りが優勢となった。市場では「新興国通貨が売られる中で安全資産とされる円が買われた」との指摘があった。 「トランプ米大統領は側近らに、中国製品への2000億ドル相当の関税計画を来週実施したいとの意向を語った」との報道を受けて、米中貿易摩擦の激化懸念が再び強まると円買い・ドル売りが加速。前日の安値111.12円を下抜けて一時110.96円まで値を下げた。 アルゼンチンペソは急落。アルゼンチン中銀は緊急利上げで政策金利を15%引き上げ、年60%に設定。大幅利上げに踏み切ったにもかかわらず、ペソ安は止まらずドルペソは1ドル=41.36ペソと連日で過去最高値を更新した。 ユーロドルは5日ぶりに反落。終値は1.1671ドルと前日NY終値(1.1707ドル)と比べて0.0036ドル程度のユーロ安水準だった。インドルピーやインドネシアルピア、アルゼンチンペソなど新興国通貨全体が売られる中で、安全資産とされるドルや円を買う動きが強まった。ユーロドルにも売りが出て1時過ぎには一時1.1642ドルまで値を下げた。バルニエ欧州連合(EU)首席交渉官が「英国のEU離脱、合意なしのシナリオにも備える必要」と述べたことも意識された。 ユーロ円は8日ぶりに反落。終値は129.51円と前日NY終値(130.75円)と比べて1円24銭程度のユーロ安水準。世界的な株価の下落を背景に投資家がリスク・オフの動きを強め円買い・ユーロ売りが広がった。前日の安値129.58円を下抜けて一時129.42円まで値を下げた。 カナダドル円は6月カナダGDPや4-6月期カナダGDPが市場より弱い内容となったことから、一時85.42円まで売り込まれた。 本日のレンジ ドル円:110.96円 - 111.76円 ユーロドル:1.1642ドル - 1.1718ドル ユーロ円:129.42円 - 130.87円
出典:FXi24
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