話題株ピックアップ【夕刊】(1):ABホテル、大有機、住友鉱・(2):信越化、川重、ミクシィ・(3):ミタチ産業、石川製、富士ソSB
※投資の最終的な判断はご自身でお願い致します。
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■ABホテル <6565> 5,740円 +580 円 (+11.2%) 本日終値
25日に東証ジャスダック市場および名証2部市場に新規上場したABホテル<6565>は、名証では上場4日目の午前9時12分に公開価格の3.8倍に当たる5660円で初値をつけた。同社は、東祥<8920>の子会社で、「ABホテル」のブランドで愛知県を中心にホテルチェーンを展開。ジャスダック市場では上場初日の25日に公開価格の2.0倍に当たる3060円で初値をつけたが、26日、27日とストップ高まで買われていた。
■片倉工業 <3001> 1,556円 +117 円 (+8.1%) 本日終値 東証1部 上昇率5位
片倉工業 <3001> が急反発。香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントが27日付で財務省に大量保有報告書(5%ルール報告書)を提出した。報告書によると、オアシスの同社株式保有比率は7.92%と新たに5%を超えたことが判明しており、これが刺激材料となっているようだ。保有目的は「ポートフォリオ投資および重要提案行為」とし、その重要提案行為については「株主価値を守るため、重要提案行為を行うことがある」とした。オアシスマネジメントはアクティビスト(物言う株主)として知られており、今後の展開に思惑が絡み買いが先行しているようだ。
■ナガイレーベン <7447> 2,839円 +164 円 (+6.1%) 本日終値 東証1部 上昇率9位
衛生白衣最大手のナガイレーベン <7447> が急反発。27日に発表した18年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常利益が前年同期比6.3%増の8.2億円に伸びて着地したことが買い材料視されたようだ。主力のヘルスケアウェアやドクターウェアが順調に拡大したうえ、患者、手術ウェアの販売も大きく伸び、7.2%の増収を達成したことが寄与。円安の定着や人件費上昇などで利益率は前年を下回ったが増収効果で吸収した。なお、上期計画の20.2億円に対する進捗率は40.6%となり、5年平均の43.2%とほぼ同水準だった。
■大阪有機化学工業 <4187> 1,346円 +54 円 (+4.2%) 本日終値
27日、大阪有機化学工業 <4187> が17年11月期の連結経常利益を従来予想の31.3億円→33.6億円に7.3%上方修正。増益率が20.8%増→29.6%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。前期業績の上方修正は10月に続き、4回目。半導体や液晶ディスプレー向け電子材料を中心に販売が好調だったことが寄与。業績上振れに伴い、前期の年間配当を従来計画の25円→29円(前の期は25円)に増額修正したことも支援材料となった。
■SGホールディングス <9143> 2,300円 +80 円 (+3.6%) 本日終値
SGホールディングス<9143>が連日の高値更新。同社は今年最大のIPO銘柄として話題を集め、13日に東証1部に新規上場。公開価格(1620円)に対し、1900円で初値をつけた。その後2000円近辺での値動きが続いたが、この日は初めて2300円台へ乗せ上昇基調を強めている。足もとで直近IPO銘柄への物色人気が高まるなか、同社株にも再評価機運が高まっている。主力の宅配便の値上げもあり、業績は増益基調。「物流事業の事業環境が改善している」(アナリスト)ことから、同社株に見直し買いが流入している。
■ポラテクノ <4239> 1,100円 +34 円 (+3.2%) 本日終値
偏光フィルムの製造販売を主力とするポラテクノ <4239> [JQ]が大幅続伸している。27日、X線分析装置用部材を製造する英・RaySpec社の全株式を取得し子会社化すると発表しており、これを好感する買いが先行しているようだ。RaySpec社はX線分析装置用半導体検出器と信号処理装置の製造販売を手掛ける。同社はRaySpecのX線分析装置用事業をグループ内に取り込むことにより、X線分析装置用部材事業での競争力強化を図る。
■住友金属鉱山 <5713> 5,173円 +134 円 (+2.7%) 本日終値
住友金属鉱山<5713>やDOWAホールディングス<5714>など非鉄株が高い。住友鉱は年初来高値を更新し、07年以来10年ぶりの水準に上昇した。ロンドン金属取引所(LME)の銅相場は27日に前日比115ドル高の1トン=7240ドルに上昇。一時、7259ドルと14年1月と約4年ぶりの水準に値を上げた。市場では中国最大手の産銅会社が生産停止の指示を受けたことなどが注目されている。LMEの銅価格は9日連日高となっている。
■ディー・エヌ・エー <2432> 2,329円 +16 円 (+0.7%) 本日終値
ディー・エヌ・エー <2432> は27日、業績予想の修正を発表。18年3月期第3四半期累計(4-12月)営業利益を従来計画の168億円→275億円に63.7%上方修正したことが買い材料視された。清算手続きが完了した欧米ゲーム子会社DeNA Globalとngmocoに係る為替差額104億円を計上することが上振れの主因。スポーツ事業の好調も業績拡大を後押しした。
■クスリアオキ <3549> 6,000円 +40 円 (+0.7%) 本日終値
クスリのアオキホールディングス<3549>が3日続伸。同社は27日取引終了後に、12月度(11月21日~12月20日)の月次営業速報を公表。既存店売上高は前年同月比8.5%増となり、前月度の伸び率(3.4%増)から拡大したことが好感されたようだ。既存店ベースで客数が同5.9%増(前月度は1.6%増)に伸びたほか、客単価が同2.5%増(同1.8%増)と堅調に推移したことが寄与した。なお、全店ベースの売上高は同20.4%増(同15.4%増)となっている。
■岡谷鋼機 <7485> 11,750円 +1,310 円 (+12.6%) 一時ストップ高 本日終値
27日に決算を発表。「3-11月期(3Q累計)経常が29%増益で着地・9-11月期も26%増益」が好感された。
岡谷鋼機 <7485> [名証] が12月27日大引け後(17:00)に決算を発表。18年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比29.2%増の168億円に伸び、通期計画の195億円に対する進捗率は86.2%に達し、5年平均の75.4%も上回った。
■信越化学工業 <4063> 11,595円 +65 円 (+0.6%) 本日終値
信越化学工業<4063>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が27日付で投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を1万900円から1万2800円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、シリコンウエハーは需給ひっ迫により値戻しが進みつつあり、半導体シリコン部門は利益成長ステージに入ったと指摘。半導体用シリコンウエハーの価格上昇などを背景に、18年3月期に続いて19年3月期も2ケタ増益を予想しており、18年3月期の営業利益予想を2950億円から3166億円へ、19年3月期を同3210億円から3720億円へ上方修正している。
■川崎重工業 <7012> 3,960円 +20 円 (+0.5%) 本日終値
川崎重工業 <7012> が大幅続伸。25日、ノルウェー向けオフショア船契約を解除すると発表したことが引き続き評価されたようだ。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は27日付で同社の投資判断「オーバーウエート(強気)」を継続し、目標株価を4800円→5000円に引き上げている。リポートでは、当面の最大リスクであったオフショア船契約の解除を受け、18年3月期以降の当該船に関する追加費用発生リスクが解消したことを評価。株価は来期以降の業績本格回復を織り込む局面とみて、オーバーウエートを強調している。
■日本郵船 <9101> 2,757円 +14 円 (+0.5%) 本日終値
日本郵船 <9101> が続伸。27日、関東財務局に提出された大量保有報告書で旧村上ファンドの関係者が運営する投資ファンド、オフィスサポートとレノの同社株保有率が5.12%→5.64%に増加したことが判明しており、これが買い材料視された。オフィスサポートとレノは「投資先にモノ言う投資家」と知られている。同社株の保有目的についても「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこと」と記載されていることから、株主発言による株主還元強化などへの思惑買いが向かった。
■ケーヨー <8168> 675円 -50 円 (-6.9%) 本日終値 東証1部 下落率2位
ケーヨー<8168>は大幅反落。27日の取引終了後に発表した第3四半期累計(3~11月)単独決算は、売上高1018億6800万円(前年同期比9.3%減)、営業利益13億2200万円(同14.1%増)、最終利益9億7800万円(同6.3%減)と2ケタ営業増益となったが、9~11月では営業損益は2億円強の赤字に転落しており、足もとの業績悪化を嫌気した売りが出た。10月に2度にわたって週末に台風が上陸した影響もあり、既存店売上高が前年同期比10.8%減となったことに加えて、同業他社や他業態との競争激化が響いた。折込チラシを中心とした広告宣伝費の見直しを行い、販売促進費の効率化を図っているが、売上高の減少をカバーできなったが。なお、18年2月期通期業績予想は、売上高1370億円(前期比6.7%減)、営業利益18億5000万円(同38.7%増)、最終利益14億円(同15.1%増)をの従来見通しを据え置いている。
■DCMホールディングス <3050> 1,045円 -72 円 (-6.5%) 本日終値 東証1部 下落率3位
27日に決算を発表。「9-11月期(3Q)経常は18%減益」が嫌気された。DCMホールディングス <3050> が12月27日大引け後(15:30)に決算を発表。18年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比0.9%増の167億円となり、通期計画の198億円に対する進捗率は84.8%に達したものの、5年平均の87.5%を下回った。
■ミクシィ <2121> 5,100円 -240 円 (-4.5%) 本日終値
ミクシィ<2121>が冴えない。27日の取引終了後、18年3月期の連結業績予想について、純利益を480億円から402億円(前期比32.9%減)へ下方修正したことが嫌気された。連結子会社フンザが運営するチケットキャンプの業務を完全に停止し、サービス提供を終了することを決定したのに伴い、第3四半期にのれん償却費75億9700万円と、固定資産の減損損失1億3100万円を特別損失として計上することが要因としている。なお、売上高は2000億円(同3.5%減)、営業利益は700億円(同21.4%減)の従来見通しを据え置いている。
■日本板硝子 <5202> 996円 -36 円 (-3.5%) 本日終値
日本板硝子<5202>は反落。同社は27日取引終了後、18年3月期通期の連結業績予想の修正を発表した。最終利益を80億円から10億円(前期比82.2%減)へ修正した。売上高は6000億円(同3.3%増)、営業利益は360億円(同20.6%増)で据え置いた。これは、米税制改革の成立により、繰延税金資産を新税率で再評価したことに伴い、同資産を約100億円取り崩し、法人所得税に計上するため。
■SRAホールディングス <3817> 4,055円 -75 円 (-1.8%) 本日終値
SRAホールディングス<3817>が軟調。27日の取引終了後、18年3月期の連結業績予想について、売上高は405億円(同3.5%増)、営業利益は41億5500万円(同0.6%減)の従来予想を据え置いた一方、最終利益を26億1100万円から17億7900万円(前期比32.8%減)へ下方修正したことが嫌気された。子会社SRAとハピネット<7552>の訴訟について控訴審判決が言い渡されたことを受けて、SRAがハピネットに約8億円および遅延損害金として4億円弱を支払ったことに伴い、特別損失を計上することが要因としている。なお、同訴訟に関しては、最高裁判所に上告受理の申し立てを行っている。
■三菱製鋼 <5632> 2,790円 -4 円 (-0.1%) 本日終値
三菱製鋼<5632>に強気評価が出ている。岩井コスモ証券は27日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価は3400円から3500円に引き上げた。同社は特殊鋼鋼材の製造・販売を手掛ける。建設機械向け特殊鋼材の回復が進み、今期は3期ぶりに営業増益に転じる見通し。来期は特殊鋼鋼材事業でのマージンの改善や、ばね事業の拡大で大幅な増益を予想。今期連結営業利益は前期比4%増の40億円に対し19年3月期は今期推定比40%増の56億円を見込んでいる。
■ベルグアース <1383> 2,042円 +400 円 (+24.4%) ストップ高 本日終値
ベルグアース<1383>がストップ高。27日の取引終了後、中国の河北銘福隆農業開発と合弁で新会社を設立し、中国で本格的な苗事業を開始すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。新会社は、河北銘福隆農業開発60%、ベルグアース40%の出資で設立し、中国での苗事業開始を目的とした企画・運営準備を行うという。なお、18年10月期業績への影響は軽微としている。
■富士ソSB <6188> 1,754円 +300 円 (+20.6%) ストップ高 本日終値
27日、富士ソフトサービスビューロ <6188> [JQ]が18年1月31日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の3分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。併せて、18年3月期の期末一括配当を従来計画の20円→7円に修正した。年間配当は実質5.0%の増額となる。
■ミタチ産業 <3321> 2,074円 +319 円 (+18.2%) 本日終値 東証1部 上昇率トップ
27日、ミタチ産業 <3321> が決算を発表。18年5月期上期(6-11月)の連結経常利益が前年同期比3.3倍の9.5億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。国内事業で車載機器関連の半導体販売や受託生産が伸びたほか、工作機械向けの受注も好調だったことが寄与。アミューズメント分野の需要が回復した海外事業の収益拡大も大幅増益に貢献した。通期計画の13.1億円に対する進捗率は72.9%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。
■サイボウズ <4776> 557円 +50 円 (+9.9%) 本日終値 東証1部 上昇率2位
27日、サイボウズ <4776> が17年12月期の連結経常利益を従来予想の4億9500万円(予想レンジ中値)→7億9000万円(同)に59.6%上方修正。従来の15.7%減益予想から一転して34.6%増益見通しとなったことが買い材料視された。主力のクラウドサービスの売上が増加することに加え、計画していた施策の実施時期変更で費用が想定を下回ることが上振れの背景。
■石川製作所 <6208> 3,700円 +305 円 (+9.0%) 本日終値 東証1部 上昇率3位
石川製作所<6208>、豊和工業<6203>など防衛関連の一角が動意づいた。27日に米CNNテレビが、北朝鮮が新たに弾道ミサイルもしくは人工衛星の発射準備の兆候があると、複数の米政府高官の話として報じたことが投機筋の食指を動かした。売買高も増勢で個人投資家を中心とした短期回転売買狙いの資金が流入した。
■ヒマラヤ <7514> 1,346円 +105 円 (+8.5%) 本日終値 東証1部 上昇率4位
ヒマラヤ<7514>が急伸。同社は中部を地盤とするスポーツ用品の大手。27日取引終了後に発表した18年8月期の第1四半期(9~11月)連結決算は、売上高が153億8400万円(前年同期比3.5%減)、営業損益は800万円の黒字(前年同期5億400万円の赤字)、最終損益は6200万円の赤字(同3億6800万円の赤字)だった。営業損益の黒字化を手掛かりに短期資金が流入した。なお、気温の急低下を背景に厳冬関連としてもテーマ性を持っている。
■ファンクリG <3266> 113円 +3 円 (+2.7%) 本日終値
ファンドクリエーショングループ<3266>が続伸。27日の取引終了後、従来未定としていた17年11月期の期末一括配当を前の期同様1円にすると発表しており、配当を継続したことが好感されたようだ。
■原田工業 <6904> 809円 +21 円 (+2.7%) 本日終値
原田工業<6904>は前日の大幅高の勢いを維持しながら続伸した。同社は11月6日にジャスダック市場から東証2部指定となって間もない自動車用アンテナの国内トップメーカー。いよいよ一般公道での遠隔型自動運転システムの実証試験がスタートするなど、“自動運転車社会”の到来が間近に迫っている。これを実現するためのキーワードが、V2X(Vehicle to Everything)と呼ばれるもので、車と車、車と道路、あるいは家庭も含めたありとあらゆるモノと車をつなぐ無線通信システムだ。このシステムこそが自動運転の実用化をもたらすもので、必要不可欠なのが、高性能な自動車アンテナの普及で同社のビジネスチャンス拡大が見込まれる。
■インソース <6200> 3,620円 +80 円 (+2.3%) 本日終値
インソース<6200>が5日続伸し新値追い。同社はきょう、防衛省の「標的型メール教育訓練支援役務」を落札したと発表。同社は8月に、標的型攻撃メール対策を目的とした「セキュリティアセスメントサービス標的診断」をリリース済み。このサービスは、研修受講確認メールや動画、確認テストなどの「配布」と「回収」が効率よくできる自社開発システム「Leaf」を基盤としており、高品質で廉価なサービスを提供できる仕組みとなっている。
■スクロール <8005> 538円 +10 円 (+1.9%) 本日終値
カタログ通販を手掛けるスクロール<8005>が続伸。同社は27日取引終了後に、旅行の企画販売を手掛けるトラベックスツアーズ(東京都新宿区)の株式を来年1月31日付で取得し、子会社化すると発表。また、同日には、通信販売やeコマースのための各種ソリューションサービスの提供などを行っているミネルヴァ・ホールディングス(大阪市)の株式を来年1月31日付で取得し、子会社化することも明らかにしており、業容拡大による収益増などが期待されているようだ。
●ストップ高銘柄
アークン <3927> 918円 +150 円 (+19.5%) ストップ高 本日終値
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
ヴィスコ <6698> 32,750円 -7,000 円 (-17.6%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
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■片倉工業 <3001> 1,556円 +117 円 (+8.1%) 本日終値 東証1部 上昇率5位
片倉工業 <3001> が急反発。香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントが27日付で財務省に大量保有報告書(5%ルール報告書)を提出した。報告書によると、オアシスの同社株式保有比率は7.92%と新たに5%を超えたことが判明しており、これが刺激材料となっているようだ。保有目的は「ポートフォリオ投資および重要提案行為」とし、その重要提案行為については「株主価値を守るため、重要提案行為を行うことがある」とした。オアシスマネジメントはアクティビスト(物言う株主)として知られており、今後の展開に思惑が絡み買いが先行しているようだ。
■ナガイレーベン <7447> 2,839円 +164 円 (+6.1%) 本日終値 東証1部 上昇率9位
衛生白衣最大手のナガイレーベン <7447> が急反発。27日に発表した18年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常利益が前年同期比6.3%増の8.2億円に伸びて着地したことが買い材料視されたようだ。主力のヘルスケアウェアやドクターウェアが順調に拡大したうえ、患者、手術ウェアの販売も大きく伸び、7.2%の増収を達成したことが寄与。円安の定着や人件費上昇などで利益率は前年を下回ったが増収効果で吸収した。なお、上期計画の20.2億円に対する進捗率は40.6%となり、5年平均の43.2%とほぼ同水準だった。
■大阪有機化学工業 <4187> 1,346円 +54 円 (+4.2%) 本日終値
27日、大阪有機化学工業 <4187> が17年11月期の連結経常利益を従来予想の31.3億円→33.6億円に7.3%上方修正。増益率が20.8%増→29.6%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。前期業績の上方修正は10月に続き、4回目。半導体や液晶ディスプレー向け電子材料を中心に販売が好調だったことが寄与。業績上振れに伴い、前期の年間配当を従来計画の25円→29円(前の期は25円)に増額修正したことも支援材料となった。
■SGホールディングス <9143> 2,300円 +80 円 (+3.6%) 本日終値
SGホールディングス<9143>が連日の高値更新。同社は今年最大のIPO銘柄として話題を集め、13日に東証1部に新規上場。公開価格(1620円)に対し、1900円で初値をつけた。その後2000円近辺での値動きが続いたが、この日は初めて2300円台へ乗せ上昇基調を強めている。足もとで直近IPO銘柄への物色人気が高まるなか、同社株にも再評価機運が高まっている。主力の宅配便の値上げもあり、業績は増益基調。「物流事業の事業環境が改善している」(アナリスト)ことから、同社株に見直し買いが流入している。
■ポラテクノ <4239> 1,100円 +34 円 (+3.2%) 本日終値
偏光フィルムの製造販売を主力とするポラテクノ <4239> [JQ]が大幅続伸している。27日、X線分析装置用部材を製造する英・RaySpec社の全株式を取得し子会社化すると発表しており、これを好感する買いが先行しているようだ。RaySpec社はX線分析装置用半導体検出器と信号処理装置の製造販売を手掛ける。同社はRaySpecのX線分析装置用事業をグループ内に取り込むことにより、X線分析装置用部材事業での競争力強化を図る。
■住友金属鉱山 <5713> 5,173円 +134 円 (+2.7%) 本日終値
住友金属鉱山<5713>やDOWAホールディングス<5714>など非鉄株が高い。住友鉱は年初来高値を更新し、07年以来10年ぶりの水準に上昇した。ロンドン金属取引所(LME)の銅相場は27日に前日比115ドル高の1トン=7240ドルに上昇。一時、7259ドルと14年1月と約4年ぶりの水準に値を上げた。市場では中国最大手の産銅会社が生産停止の指示を受けたことなどが注目されている。LMEの銅価格は9日連日高となっている。
■ディー・エヌ・エー <2432> 2,329円 +16 円 (+0.7%) 本日終値
ディー・エヌ・エー <2432> は27日、業績予想の修正を発表。18年3月期第3四半期累計(4-12月)営業利益を従来計画の168億円→275億円に63.7%上方修正したことが買い材料視された。清算手続きが完了した欧米ゲーム子会社DeNA Globalとngmocoに係る為替差額104億円を計上することが上振れの主因。スポーツ事業の好調も業績拡大を後押しした。
■クスリアオキ <3549> 6,000円 +40 円 (+0.7%) 本日終値
クスリのアオキホールディングス<3549>が3日続伸。同社は27日取引終了後に、12月度(11月21日~12月20日)の月次営業速報を公表。既存店売上高は前年同月比8.5%増となり、前月度の伸び率(3.4%増)から拡大したことが好感されたようだ。既存店ベースで客数が同5.9%増(前月度は1.6%増)に伸びたほか、客単価が同2.5%増(同1.8%増)と堅調に推移したことが寄与した。なお、全店ベースの売上高は同20.4%増(同15.4%増)となっている。
■岡谷鋼機 <7485> 11,750円 +1,310 円 (+12.6%) 一時ストップ高 本日終値
27日に決算を発表。「3-11月期(3Q累計)経常が29%増益で着地・9-11月期も26%増益」が好感された。
岡谷鋼機 <7485> [名証] が12月27日大引け後(17:00)に決算を発表。18年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比29.2%増の168億円に伸び、通期計画の195億円に対する進捗率は86.2%に達し、5年平均の75.4%も上回った。
■信越化学工業 <4063> 11,595円 +65 円 (+0.6%) 本日終値
信越化学工業<4063>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が27日付で投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を1万900円から1万2800円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、シリコンウエハーは需給ひっ迫により値戻しが進みつつあり、半導体シリコン部門は利益成長ステージに入ったと指摘。半導体用シリコンウエハーの価格上昇などを背景に、18年3月期に続いて19年3月期も2ケタ増益を予想しており、18年3月期の営業利益予想を2950億円から3166億円へ、19年3月期を同3210億円から3720億円へ上方修正している。
■川崎重工業 <7012> 3,960円 +20 円 (+0.5%) 本日終値
川崎重工業 <7012> が大幅続伸。25日、ノルウェー向けオフショア船契約を解除すると発表したことが引き続き評価されたようだ。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は27日付で同社の投資判断「オーバーウエート(強気)」を継続し、目標株価を4800円→5000円に引き上げている。リポートでは、当面の最大リスクであったオフショア船契約の解除を受け、18年3月期以降の当該船に関する追加費用発生リスクが解消したことを評価。株価は来期以降の業績本格回復を織り込む局面とみて、オーバーウエートを強調している。
■日本郵船 <9101> 2,757円 +14 円 (+0.5%) 本日終値
日本郵船 <9101> が続伸。27日、関東財務局に提出された大量保有報告書で旧村上ファンドの関係者が運営する投資ファンド、オフィスサポートとレノの同社株保有率が5.12%→5.64%に増加したことが判明しており、これが買い材料視された。オフィスサポートとレノは「投資先にモノ言う投資家」と知られている。同社株の保有目的についても「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこと」と記載されていることから、株主発言による株主還元強化などへの思惑買いが向かった。
■ケーヨー <8168> 675円 -50 円 (-6.9%) 本日終値 東証1部 下落率2位
ケーヨー<8168>は大幅反落。27日の取引終了後に発表した第3四半期累計(3~11月)単独決算は、売上高1018億6800万円(前年同期比9.3%減)、営業利益13億2200万円(同14.1%増)、最終利益9億7800万円(同6.3%減)と2ケタ営業増益となったが、9~11月では営業損益は2億円強の赤字に転落しており、足もとの業績悪化を嫌気した売りが出た。10月に2度にわたって週末に台風が上陸した影響もあり、既存店売上高が前年同期比10.8%減となったことに加えて、同業他社や他業態との競争激化が響いた。折込チラシを中心とした広告宣伝費の見直しを行い、販売促進費の効率化を図っているが、売上高の減少をカバーできなったが。なお、18年2月期通期業績予想は、売上高1370億円(前期比6.7%減)、営業利益18億5000万円(同38.7%増)、最終利益14億円(同15.1%増)をの従来見通しを据え置いている。
■DCMホールディングス <3050> 1,045円 -72 円 (-6.5%) 本日終値 東証1部 下落率3位
27日に決算を発表。「9-11月期(3Q)経常は18%減益」が嫌気された。DCMホールディングス <3050> が12月27日大引け後(15:30)に決算を発表。18年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比0.9%増の167億円となり、通期計画の198億円に対する進捗率は84.8%に達したものの、5年平均の87.5%を下回った。
■ミクシィ <2121> 5,100円 -240 円 (-4.5%) 本日終値
ミクシィ<2121>が冴えない。27日の取引終了後、18年3月期の連結業績予想について、純利益を480億円から402億円(前期比32.9%減)へ下方修正したことが嫌気された。連結子会社フンザが運営するチケットキャンプの業務を完全に停止し、サービス提供を終了することを決定したのに伴い、第3四半期にのれん償却費75億9700万円と、固定資産の減損損失1億3100万円を特別損失として計上することが要因としている。なお、売上高は2000億円(同3.5%減)、営業利益は700億円(同21.4%減)の従来見通しを据え置いている。
■日本板硝子 <5202> 996円 -36 円 (-3.5%) 本日終値
日本板硝子<5202>は反落。同社は27日取引終了後、18年3月期通期の連結業績予想の修正を発表した。最終利益を80億円から10億円(前期比82.2%減)へ修正した。売上高は6000億円(同3.3%増)、営業利益は360億円(同20.6%増)で据え置いた。これは、米税制改革の成立により、繰延税金資産を新税率で再評価したことに伴い、同資産を約100億円取り崩し、法人所得税に計上するため。
■SRAホールディングス <3817> 4,055円 -75 円 (-1.8%) 本日終値
SRAホールディングス<3817>が軟調。27日の取引終了後、18年3月期の連結業績予想について、売上高は405億円(同3.5%増)、営業利益は41億5500万円(同0.6%減)の従来予想を据え置いた一方、最終利益を26億1100万円から17億7900万円(前期比32.8%減)へ下方修正したことが嫌気された。子会社SRAとハピネット<7552>の訴訟について控訴審判決が言い渡されたことを受けて、SRAがハピネットに約8億円および遅延損害金として4億円弱を支払ったことに伴い、特別損失を計上することが要因としている。なお、同訴訟に関しては、最高裁判所に上告受理の申し立てを行っている。
■三菱製鋼 <5632> 2,790円 -4 円 (-0.1%) 本日終値
三菱製鋼<5632>に強気評価が出ている。岩井コスモ証券は27日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価は3400円から3500円に引き上げた。同社は特殊鋼鋼材の製造・販売を手掛ける。建設機械向け特殊鋼材の回復が進み、今期は3期ぶりに営業増益に転じる見通し。来期は特殊鋼鋼材事業でのマージンの改善や、ばね事業の拡大で大幅な増益を予想。今期連結営業利益は前期比4%増の40億円に対し19年3月期は今期推定比40%増の56億円を見込んでいる。
■ベルグアース <1383> 2,042円 +400 円 (+24.4%) ストップ高 本日終値
ベルグアース<1383>がストップ高。27日の取引終了後、中国の河北銘福隆農業開発と合弁で新会社を設立し、中国で本格的な苗事業を開始すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。新会社は、河北銘福隆農業開発60%、ベルグアース40%の出資で設立し、中国での苗事業開始を目的とした企画・運営準備を行うという。なお、18年10月期業績への影響は軽微としている。
■富士ソSB <6188> 1,754円 +300 円 (+20.6%) ストップ高 本日終値
27日、富士ソフトサービスビューロ <6188> [JQ]が18年1月31日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の3分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。併せて、18年3月期の期末一括配当を従来計画の20円→7円に修正した。年間配当は実質5.0%の増額となる。
■ミタチ産業 <3321> 2,074円 +319 円 (+18.2%) 本日終値 東証1部 上昇率トップ
27日、ミタチ産業 <3321> が決算を発表。18年5月期上期(6-11月)の連結経常利益が前年同期比3.3倍の9.5億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。国内事業で車載機器関連の半導体販売や受託生産が伸びたほか、工作機械向けの受注も好調だったことが寄与。アミューズメント分野の需要が回復した海外事業の収益拡大も大幅増益に貢献した。通期計画の13.1億円に対する進捗率は72.9%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。
■サイボウズ <4776> 557円 +50 円 (+9.9%) 本日終値 東証1部 上昇率2位
27日、サイボウズ <4776> が17年12月期の連結経常利益を従来予想の4億9500万円(予想レンジ中値)→7億9000万円(同)に59.6%上方修正。従来の15.7%減益予想から一転して34.6%増益見通しとなったことが買い材料視された。主力のクラウドサービスの売上が増加することに加え、計画していた施策の実施時期変更で費用が想定を下回ることが上振れの背景。
■石川製作所 <6208> 3,700円 +305 円 (+9.0%) 本日終値 東証1部 上昇率3位
石川製作所<6208>、豊和工業<6203>など防衛関連の一角が動意づいた。27日に米CNNテレビが、北朝鮮が新たに弾道ミサイルもしくは人工衛星の発射準備の兆候があると、複数の米政府高官の話として報じたことが投機筋の食指を動かした。売買高も増勢で個人投資家を中心とした短期回転売買狙いの資金が流入した。
■ヒマラヤ <7514> 1,346円 +105 円 (+8.5%) 本日終値 東証1部 上昇率4位
ヒマラヤ<7514>が急伸。同社は中部を地盤とするスポーツ用品の大手。27日取引終了後に発表した18年8月期の第1四半期(9~11月)連結決算は、売上高が153億8400万円(前年同期比3.5%減)、営業損益は800万円の黒字(前年同期5億400万円の赤字)、最終損益は6200万円の赤字(同3億6800万円の赤字)だった。営業損益の黒字化を手掛かりに短期資金が流入した。なお、気温の急低下を背景に厳冬関連としてもテーマ性を持っている。
■ファンクリG <3266> 113円 +3 円 (+2.7%) 本日終値
ファンドクリエーショングループ<3266>が続伸。27日の取引終了後、従来未定としていた17年11月期の期末一括配当を前の期同様1円にすると発表しており、配当を継続したことが好感されたようだ。
■原田工業 <6904> 809円 +21 円 (+2.7%) 本日終値
原田工業<6904>は前日の大幅高の勢いを維持しながら続伸した。同社は11月6日にジャスダック市場から東証2部指定となって間もない自動車用アンテナの国内トップメーカー。いよいよ一般公道での遠隔型自動運転システムの実証試験がスタートするなど、“自動運転車社会”の到来が間近に迫っている。これを実現するためのキーワードが、V2X(Vehicle to Everything)と呼ばれるもので、車と車、車と道路、あるいは家庭も含めたありとあらゆるモノと車をつなぐ無線通信システムだ。このシステムこそが自動運転の実用化をもたらすもので、必要不可欠なのが、高性能な自動車アンテナの普及で同社のビジネスチャンス拡大が見込まれる。
■インソース <6200> 3,620円 +80 円 (+2.3%) 本日終値
インソース<6200>が5日続伸し新値追い。同社はきょう、防衛省の「標的型メール教育訓練支援役務」を落札したと発表。同社は8月に、標的型攻撃メール対策を目的とした「セキュリティアセスメントサービス標的診断」をリリース済み。このサービスは、研修受講確認メールや動画、確認テストなどの「配布」と「回収」が効率よくできる自社開発システム「Leaf」を基盤としており、高品質で廉価なサービスを提供できる仕組みとなっている。
■スクロール <8005> 538円 +10 円 (+1.9%) 本日終値
カタログ通販を手掛けるスクロール<8005>が続伸。同社は27日取引終了後に、旅行の企画販売を手掛けるトラベックスツアーズ(東京都新宿区)の株式を来年1月31日付で取得し、子会社化すると発表。また、同日には、通信販売やeコマースのための各種ソリューションサービスの提供などを行っているミネルヴァ・ホールディングス(大阪市)の株式を来年1月31日付で取得し、子会社化することも明らかにしており、業容拡大による収益増などが期待されているようだ。
●ストップ高銘柄
アークン <3927> 918円 +150 円 (+19.5%) ストップ高 本日終値
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
ヴィスコ <6698> 32,750円 -7,000 円 (-17.6%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
※投資の最終的な判断はご自身でお願い致します。
このブログに掲載の情報は、投資を保証するものでは一切御座いません。
