2017/10/25 12:27 FISCO
25日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は17営業日続伸、主力大型株主導も、テーマ性のある材料株の一角にも動意 ・ドル・円は113円89銭、下げ渋り、日本株の持ち直しで ・値上がり寄与トップはダイキン工業<6367>、同2位は日東電工<6988> ■日経平均は17営業日続伸、主力大型株主導ながらも、テーマ性のある材料株の一角にも動意みられる 日経平均は17営業日続伸。25.61円高の21830.78円(出来高概算10億株)で前場の取引を終えた。24日の米国市場では主要企業決算が堅調な内容となり買いが先行し、製造業PMIが予想を上振れたほか、税制改革への期待から堅調推移となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比95円高の21905円となり、これにサヤ寄せする格好から、日経平均は連日で年初来高値を更新して始まった。 その後は利益確定の動きもあり、上げ幅を縮めると、一時21784.21円と下げに転じる場面もみられている。しかし、押し目買い意欲は強く、再びプラス圏での推移と、底堅い相場展開となっている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1000を超えており、過半数を占めている。セクターでは、銀行、保険、倉庫運輸、非鉄金属、その他製品、機械、鉄鋼が上昇。一方で、医薬品、電力ガス、食料品、不動産が利食いに押されている。 日経平均は21900円を回復して始まり、その後は高値圏でのこう着となっている。過熱感が警戒されやすいほか、決算発表が本格化する中、いったんは利益確定を進めておきたいところであろう。とはいえ、決算については昨日の安川電<6506>が本日も利食い優勢であるが、日本電産<6594>など評価する動きがみられている。また、米キャタピラー決算を受けて、コマツ<6301>、ヤマシンフィルタ<6240>が強含みとなるなど、地合いの良さがうかがえる。過熱感を警戒しつつも、出遅れている銘柄やセクター、業績期待の大きい銘柄への物色意欲は強いだろう。 また、主力大型株主導ながらも、テーマ性のある材料株の一角にも動意がみられている。物色に広がりがみられてきており、中小型株への関心も次第に高まってきそうだ。 ■ドル・円は113円89銭、下げ渋り、日本株の持ち直しで 25日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。日経平均株価が下げに転じたものの、その後持ち直したことでドルを下支えした。 欧州中銀(ECB)理事会や米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長人事を控え積極的に動きづらいなか、米金利の上昇を背景にドル買い基調が続く。 16連騰中の日経平均株価は前場に一時下げに転じ、ドルは113円75銭までやや値を下げる展開となった。ただ、日経平均はその後プラス圏に回復し、ドルは113円80銭台でもみあった。 ランチタイムの日経平均先物はプラス圏で推移しており、目先の日本株高継続への期待から、リスク選好的な円売りが観測される。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は113円75銭から113円98銭、ユーロ・円は133円78銭から134円11銭、ユーロ・ドルは1.1753ドルから1.1770ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・オウチーノ<6084>やGFA<8783>がストップ高 ※一時ストップ高・安(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはダイキン工業<6367>、同2位は日東電工<6988> ■経済指標・要人発言 ・スコット上院議員 「トランプ大統領が、FRB議長候補に関して共和党上院議員の挙手投票を実施」 「テイラー氏、パウエルFRB理事、イエレンFRB議長の中で、テイラー氏が勝ったようだ」 ・ライアン米下院議長 「トランプ大統領と、コーカー上院議員との対立が税制改革に影響を与えることはない、コーカー上院議員は税制改革を支持する」 「我々は、税制改革実施することに焦点」 「米国企業に公平な場を与える」 「下院は感謝祭までに税制改革を承認」 「税制改革は勤労世帯向け」 「予算承認で、税制改革の実施に向けて勢いがついた」 「11月1日に税制改革案を発表」 ・トランプ米大統領 「我々の税制改革で4兆ドルの利益が生まれる」 ・ロス米商務長官 「税制改革案は年末までに成立へ」 ・ファリハ・サウジアラビア・エネルギー産業鉱物相 「OPEC主導の協調減産合意については、柔軟であり、選択肢はオープン」 ☆後場の注目スケジュール☆ <国内> 特になし <海外> 特になし
関連銘柄 8件
6084 マザーズ オウチーノ
+349 (16.23%)
時価総額 5,955百万円
住宅ポータルサイトなど不動産関連メディアを運営。医療サイト事業なども展開。インターネット広告代理事業は廃止予定。住宅・不動産関連ポータル事業は低調。広告掲載収入の減少が響く。17.12期1Qは業績苦戦。 記:2017/07/17
2,500
10/25 12:39+349 (16.23%)
時価総額 5,955百万円
住宅ポータルサイトなど不動産関連メディアを運営。医療サイト事業なども展開。インターネット広告代理事業は廃止予定。住宅・不動産関連ポータル事業は低調。広告掲載収入の減少が響く。17.12期1Qは業績苦戦。 記:2017/07/17
6240 東証1部 ヤマシンフィルタ
+230 (6.05%)
時価総額 50,125百万円
フィルタ専門メーカー。建設機械、産業、プロセス用フィルタを展開。油圧ショベルの作動油回路用に強み。中国・東南アジア市場での需要増。フィルタ製品ラインナップの充実、収益性改善を図る。18.3期1Qは増収益。 記:2017/08/29
4,030
10/25 12:39+230 (6.05%)
時価総額 50,125百万円
フィルタ専門メーカー。建設機械、産業、プロセス用フィルタを展開。油圧ショベルの作動油回路用に強み。中国・東南アジア市場での需要増。フィルタ製品ラインナップの充実、収益性改善を図る。18.3期1Qは増収益。 記:2017/08/29
6301 東証1部 小松製作所
+142 (3.97%)
時価総額 3,614,749百万円
建設機械で世界2位。IT活用したアフターサービスに強み。鉱山機械や産業機械なども。北米、アジアなどグローバルに展開し、海外売上比率が78%と高い。今春に米鉱山機械大手を買収。18.3期1Qは大幅増収増益。 記:2017/10/06
3,719
10/25 12:39+142 (3.97%)
時価総額 3,614,749百万円
建設機械で世界2位。IT活用したアフターサービスに強み。鉱山機械や産業機械なども。北米、アジアなどグローバルに展開し、海外売上比率が78%と高い。今春に米鉱山機械大手を買収。18.3期1Qは大幅増収増益。 記:2017/10/06
6367 東証1部 ダイキン工業
+320 (2.61%)
時価総額 3,691,771百万円
大手空調機メーカー。業務用空調で国内トップ。欧州や中国でもトップクラスのシェア。海外売上高比率は7割超。世界各地域で空調主要製品を拡販。国内業務用空調機器は売上増。米州堅調。18.3期1Qは増収増益。 記:2017/08/24
12,595
10/25 12:39+320 (2.61%)
時価総額 3,691,771百万円
大手空調機メーカー。業務用空調で国内トップ。欧州や中国でもトップクラスのシェア。海外売上高比率は7割超。世界各地域で空調主要製品を拡販。国内業務用空調機器は売上増。米州堅調。18.3期1Qは増収増益。 記:2017/08/24
6506 東証1部 安川電機
-80 (-2%)
時価総額 1,045,425百万円
産業用メカトロニクス製品のメーカー。サーボモータ等で世界首位。生産設備の高度化・自動化が加速、インフラ投資等の回復により需要が好調な海外市場に注力。ロボット市場拡大。海外の自動車・一般産業向け需要好調。 記:2017/09/30
3,920
10/25 12:39-80 (-2%)
時価総額 1,045,425百万円
産業用メカトロニクス製品のメーカー。サーボモータ等で世界首位。生産設備の高度化・自動化が加速、インフラ投資等の回復により需要が好調な海外市場に注力。ロボット市場拡大。海外の自動車・一般産業向け需要好調。 記:2017/09/30
6594 東証1部 日本電産
+55 (0.37%)
時価総額 4,434,862百万円
HDD用小型精密モータでトップ。積極的なM&Aで車載・家電用モータの強化を図り、総合モータ会社に転換。継続的なM&Aで事業を拡大。自社工場に導入の工場自動化製品を外販開始へ。18.3期1Qは大幅増収増益。 記:2017/07/28
14,875
10/25 12:39+55 (0.37%)
時価総額 4,434,862百万円
HDD用小型精密モータでトップ。積極的なM&Aで車載・家電用モータの強化を図り、総合モータ会社に転換。継続的なM&Aで事業を拡大。自社工場に導入の工場自動化製品を外販開始へ。18.3期1Qは大幅増収増益。 記:2017/07/28
6988 東証1部 日東電工
+150 (1.5%)
時価総額 1,764,512百万円
包装材料・半導体関連材料・光学フィルムなどを製造。液晶用光学フィルム・自動車用表面保護フィルムなどで世界首位。18.3期1Qはオプトロニクス好調で大幅営業増益。中間期営業利益見通しを175億円増額修正。 記:2017/09/06
10,155
10/25 12:39+150 (1.5%)
時価総額 1,764,512百万円
包装材料・半導体関連材料・光学フィルムなどを製造。液晶用光学フィルム・自動車用表面保護フィルムなどで世界首位。18.3期1Qはオプトロニクス好調で大幅営業増益。中間期営業利益見通しを175億円増額修正。 記:2017/09/06
8783 JQスタンダード GFA
+150 (15.81%)
時価総額 9,178百万円
不動産証券化・流動化業務、証券化スキームの組成、不動産担保ローン等を展開する金融サービス会社。旧グラウンド・ファイナンシャル・アドバイザリー。アドバイザリー業務収益が伸長。18.3期1Qは黒字転換。 記:2017/07/31
1,099
10/25 9:24+150 (15.81%)
時価総額 9,178百万円
不動産証券化・流動化業務、証券化スキームの組成、不動産担保ローン等を展開する金融サービス会社。旧グラウンド・ファイナンシャル・アドバイザリー。アドバイザリー業務収益が伸長。18.3期1Qは黒字転換。 記:2017/07/31