■ダイワボウ <3107> 384円 (+61円、+18.9%)
東証1部の上昇率トップ。ダイワボウホールディングス <3107> が5連騰。26日、同社が17年3月期の連結経常利益を従来予想の93億円→126億円に35.5%上方修正。従来の3.9%減益予想から一転して30.2%増益を見込み、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。ITインフラ事業で法人向けパソコンや官公庁向けセキュリティ対策ソフトが好調だったほか、個人向けでもSIMロックフリースマートフォンの販売が伸びたことが収益を押し上げた。業績好調による普通配当2円と創立75周年記念配当1円を上積みする形で、期末一括配当を従来計画の7円→10円(前の期は7円)に増額修正した。26日終値ベースの予想PERが11.4倍→8.2倍に低下し、割安感が強まったことも支援材料となった。
■ 東洋機械金属 <6210> 646円 (+100円、+18.3%) ストップ高
東洋機械金属 <6210> がストップ高、年初来高値を更新した。同社は26日大引け後に決算を発表。17年3月期の連結経常利益は前の期比0.5%増の18.2億円と減益予想から一転して増益で着地。続く18年3月期も前期比31.7%増の24億円に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。前期は自動車関連向けの射出成形機やダイカストマシンの販売が伸び、増収増益を確保した。今期は欧米の販売強化や付加価値の高い新製品の投入に注力するほか、コスト削減も進め、大幅増益を見込む。業績好調に伴い、前期の年間配当を15円→17円(前の期は15円)に増額し、今期も前期比8円増の25円に増配する方針とした。26日終値ベースの予想PERが8.1倍→6.6倍に低下する一方、配当利回りは4.58%に上昇し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。
■バリューコマース <2491> 564円 (+80円、+16.5%) ストップ高
バリューコマース <2491> が急反騰。26日に決算を発表。17年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益が前年同期比64.2%増の4.9億円に拡大して着地したことが買い材料視された。利益率の低い金融向け大型案件の広告出稿が減少した一方、金融以外向けの広告が伸び、採算が改善したことが寄与。「Yahoo!ショッピング」に出店する企業向け顧客管理ツールの販売好調でCRM事業が黒字転換したことも大幅増益に貢献した。業績好調に伴い、上期の同利益を従来予想の4.6億円→7.1億円に54.3%上方修正。従来の6.9%減益予想から一転して43.7%増益見通しとなった。
■大同特殊鋼 <5471> 612円 (+73円、+13.5%)
東証1部の上昇率7位。大同特殊鋼 <5471> が3連騰し年初来高値を更新。同社は27日午前11時20分、18年3月期の連結業績予想を発表した。売上高は4800億円(前期比7.8%増)、営業利益は300億円(同17.6%増)、最終利益は200億円(同22.1%増)を見込んでいる。構造用鋼は、主要需要先である自動車の世界需要が堅調に推移すると見込まれることから、売上数量は概ね当連結会計年度下期並みの数量が継続すると見込んでいる。工具鋼は在庫調整が終了することから数量が徐々に回復する。ステンレス・高合金は、自動車や半導体製造装置需要が引き続き堅調に推移すると見込まれ、売上数量は概ね当連結会計年度下期並みの数量が継続すると見込んでいる。粉末製品は好調な自動車関連需要に応えるとともに、将来に向けた新製品開発を進めるとしている。なお、17年3月期連結決算は売上高4451億2200万円(前の期比3.4%減)、営業利益255億1300万円(同4.4%増)、最終利益163億8600万円(同2.4倍)だった。
■東洋鋼鈑 <5453> 414円 (+32円、+8.4%)
東洋鋼鈑 <5453> が3連騰。26日、同社は17年3月期の連結最終損益を従来予想の2億円の赤字→2.7億円の黒字(前の期は21.4億円の黒字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなったことが買い材料視された。同社は東洋製缶系でスチール缶用ブリキの製造を主力としている。下期に鋼板関連の販売数量が想定より伸び、売上が計画を上回ったことが最終利益の黒字浮上に貢献した。
■トクヤマ <4043> 541円 (+40円、+8.0%)
トクヤマ <4043> が3連騰。同社は化学品やセメントを手掛けるほか、シリコンウエハーの原料であるポリシリコンで世界屈指の実力を有する。太陽電池向けポリシリコンの海外生産拠点を整理する一方、半導体向けで高水準の需要を確保、17年3月期営業利益は前期比43%増益の330億円予想にあるが、増額修正の可能性が意識されている。また、シリコンウエハーの出荷拡大を背景に18年3月期も増益基調は続くとの見方が強い。このほか半導体向けでは徳山工場の生産設備を増強し、高純度窒化アルミニウム粉末で需要を積極的に取り込む構えにある。なお、同社は26日、マレーシア子会社の株式譲渡について5月末予定と発表。東海東京調査センターでは「譲渡予定日が決まったことで不透明要因の一つがなくなり、ポジティブな印象」とし、レーティング「アウトパフォーム」を継続している。
■ティーケーピー <3479> 13,790円 (+970円、+7.6%)
ティーケーピー <3479> [東証M]が3日続伸、年初来高値を更新した。全般主力株が上昇一服となり、これまで売りに押されていた直近IPO銘柄にリバウンド狙いの買いが向かった。同銘柄は3月27日にマザーズに上場、1万~1万3000円台半ばの往来相場となっていたが、ここにきて再び上値指向を鮮明としている。研修などの用途に貸会議室のサービスを展開するニッチな業態だが需要は旺盛。「タイトな労働需給を背景に社員教育研修や新卒採用向けにニーズが強い」(国内中堅証券)という。2020年2月期に営業利益58億円(17年2月期実績26億9400万円)を数値目標とする中期経営計画を策定しており、これを評価する買いが継続している。
■TKC <9746> 3,215円 (+205円、+6.8%)
TKC <9746> が続伸。同社は26日取引終了後に、17年9月期第2四半期累計(16年10月-17年3月)の連結業績予想を修正。営業利益見通しは従来の32億円から47億5800万円(前年同期比8.3%減)に引き上げた。売上高予想も282億円から302億700万円(同1.7%増)に増額修正。会計事務所や地方公共団体向けのクラウドサービスの受注が順調に推移しているほか、自治体情報セキュリティー強化対策に関する受注が大きく伸びていることなどが主な要因だとしている。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。
■アカツキ <3932> 5,900円 (+360円、+6.5%)
アカツキ <3932> [東証M]が3連騰し年初来高値を更新。26日の取引終了後、開発中の青春体験型野球ゲーム「八月のシンデレラナイン」(略称:ハチナイ)の配信を6月末に決定したと発表しており、新タイトルへの期待から買いが入ったようだ。「ハチナイ」に関しては当初は16年夏の配信開始を予定していたが、昨年9月にこれを17年春の開始予定に延期。さらに今回、より満足度の高い品質でユーザーに届けるために、6月末に配信開始するとしている。ただ、再度の延期は予想されており、具体的に配信開始日が示されたことで、今度こそ配信が実現するとみられている。なお、ゲームの最新情報については、公式サイトおよび公式ツイッターなどで、近日中に公開予定となっている。
■富士通ゼネラル <6755> 2,373円 (+127円、+5.7%)
富士通ゼネラル <6755> が急反発。26日に決算を発表。17年3月期の連結最終利益は前の期比42.8%減の100億円に落ち込んだが、続く18年3月期は前期比59.5%増の160億円にV字回復する見通しとなったことが買い材料視された。今期は北米や中東などを中心に主力の空調機の販売が伸び、11.5%の大幅増収を見込む。為替相場や素材市況などの影響で経常利益は減益となるものの、最終利益は前期に計上した独禁法関連引当金繰入額がなくなり大幅増益となる見通しだ。業績回復に伴い、今期の年間配当は前期比2円増の24円に増配する方針としたことも支援材料となった。
■日本航空電子工業 <6807> 1,531円 (+70円、+4.8%)
日本航空電子工業 <6807> が6連騰。26日の取引終了後に発表した18年3月期の連結業績予想で、売上高2300億円(前期比9.8%増)、営業利益160億円(同32.7%増)、純利益100億円(同48.4%増)と大幅営業増益を見込んでいることが好感された。自動車市場における電装化の一層の進展や、携帯機器市場におけるスマートフォンの機能進化による需要増、さらに産業機器市場の回復が見込まれることから、主力のコネクタを中心に売上高の伸長が見込まれている。なお、為替レートは1ドル=108円を想定している。なお、17年3月期決算は、売上高2095億1000万円(前の期比16.7%増)、営業利益120億5900万円(同32.7%減)、純利益67億3600万円(同46.2%減)だった。
■ケーユーHD <9856> 935円 (+41円、+4.6%)
ケーユーホールディングス <9856> が大幅3日続伸。27日午前11時20分ごろ、集計中の17年3月期連結業績について、売上高が従来予想の720億円から790億円(前の期比9.0%増)へ、営業利益が38億円から48億円(同9.5%増)へ、純利益が26億円から31億円(同3.0%増)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入った。国産車・輸入車ともに販売が計画を上回ったことが要因としている。また、業績の上振れに伴い、従来15円を予定していた期末配当を20円に引き上げると併せて発表した。年間配当は30円(従来予想25円、前の期30円)となる。
■昭和電工 <4004> 2,160円 (+91円、+4.4%)
昭和電工 <4004> が3日続伸し新高値。岩井コスモ証券は26日、同社株の投資判断を新規「A」とした。目標株価は2300円とした。同社は25日、孫会社が不適切な取引をしていたことで発表が遅れていた16年12月期決算を発表。また、17年12月期業績を増額修正した。石油化学部門が好調なほか、エレクトロニクス部門も磁気ディスク(HDメディア)が伸びている。不適切取引に関する悪材料が出尽くしたことで、今後は割安感が高まった株価の修正が期待できるとみている。
■スパークス・グループ <8739> 214円 (+9円、+4.4%)
スパークス・グループ <8739> [JQ]が8連騰。26日、同社が発行済み株式数(自社株を除く)の0.74%にあたる150万株(金額で3億3000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は5月1日から5月31日まで。
■ラクス <3923> 2,000円 (+80円、+4.2%)
ラクス <3923> が3連騰。同社は27日、クラウド型コールセンター顧客対応管理システム「楽テル」の提供を開始したことを明らかにした。このシステムは、ACD(着信振り分け)やIVR(音声自動応答システム)、コールキューイング(待ち呼)、録音などのCTI(コンピュータと電話を統合する技術)機能とシームレスに連動し、リアルタイムな対応履歴や進捗管理で大幅な業務効率化が可能になる。
■アマノ <6436> 2,315円 (+87円、+3.9%)
アマノ <6436> が反発。26日に決算を発表。17年3月期の連結経常利益は前の期比1.0%増の138億円で着地。続く18年3月期も前期比3.6%増の143億円に伸びを見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は「働き方改革」の進展を背景に、昨年投入した中小企業向け人事労務管理ソフトの販売強化などで、8期連続の増収増益を目指す。業績好調に伴い、前期の年間配当を46円→52円(前の期は48円)に増額し、今期も52円を継続する方針としたことも支援材料となった。
■キヤノン <7751> 3,731円 (+133円、+3.7%)
キヤノン <7751> が4日続伸。同社は26日取引終了後、17年12月期の連結業績予想の修正を発表した。売上高を4兆円から4兆200億円(前期比18.2%増)へ、営業利益を2550億円から2700億円(同18.0%増)へ、最終利益を1700億円から1800億円(同19.5%増)へそれぞれ増額修正した。オフィス向け複合機の需要は、モノクロ機の市場は縮小するものの、カラー機の需要は堅調に推移するものと見込む。レーザープリンターは、本体の需要は前年並みの水準に留まる見通しだが、消耗品の需要は市場のカラー機へのシフトに伴い拡大が期待される。一方、産業機器では、半導体露光装置の市場規模は前年並みとなる見通しだが、FPD露光装置や有機ELディスプレー製造装置は、昨年に引き続き有機ELパネル向けの投資が好調に推移し、市場規模が拡大する見通しとしている。
■IDEC <6652> 1,244円 (+38円、+3.2%)
IDEC <6652> が5日続伸。27日午前、同社が17年3月期の連結経常利益を従来予想の31億円→33億円に6.5%上方修正。従来予想の2.6%減益から一転して3.7%増益見通しとなったことが買い材料視された。主力の制御用操作スイッチや安全関連機器製品、防爆・防災関連機器製品など販売が好調で、売上が計画を上回ったことが利益を押し上げた。併せて、設立70周年記念配当4円を上積みする形で前期の年間配当を従来計画の36円→40円(前の期は36円)に増額修正したことも支援材料。
■日立建機 <6305> 2,879円 (+81円、+2.9%)
日立建機 <6305> が3日続伸。26日に決算を発表。17年3月期の連結税引き前利益は前の期比2.7%減の238億円になったが、従来予想の150億円を上回って着地。続く18年3月期は前期比55.1%増の370億円に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。前期上振れは昨年11月以降の円安進行で為替差損益が改善したことが主因。今期は中国やインド向け油圧ショベルの販売増加に加え、米H-Eパーツ社と豪ブラッドケンの買収効果が寄与し、大幅増益を見込む。
■スタンレー電気 <6923> 3,270円 (+80円、+2.5%)
スタンレー電気 <6923> が3日続伸。26日の取引終了後、18年3月期の連結業績予想を発表し、売上高は3980億円(前期比2.4%増)、営業利益は468億円(同10.6%増)、最終利益は320億円(同11.6%増)と、最高益更新を見込むことが好感された。米国では景気の回復ペースが維持されることや、欧州・アジアは内需を中心に底堅い成長が予想できることから、自動車機器事業を中心に順調な成長が見込まれるとしている。なお、17年3月期連結決算は売上高3885億6000万円(前の期比3.9%減)、営業利益423億500万円(同15.0%増)、最終利益286億8500万円(同12.3%増)だった。同時に、40万株(発行済み株式総数の0.23%)の自社株を消却すると発表したことも材料視された。消却予定日は5月10日。
■大阪製鐵 <5449> 2,099円 (+45円、+2.2%)
大阪製鉄 <5449> が4日続伸。同社は27日午後1時に18年3月期の連結業績予想を発表した。売上高は810億円(前期比30.4%増)、営業利益は75億円(同25.9%増)、最終利益は52億円(同87.7%増)と大幅な増収増益を見込んでいる。今期は建設向けを中心に鉄鋼需要の回復が見込めるほか、コスト削減などによる利益押し上げを計画している。なお、17年3月期連結決算は売上高621億3500万円(前の期比13.6%増)、営業利益59億5500万円(同26.5%減)、最終利益27億6900万円(同73.2%減)だった。
■オービック <4684> 6,080円 (+120円、+2.0%)
オービック <4684> が4日続伸し新高値。大和証券は26日、同社株のレーティングを「2(アウトパフォーム)」から「1(買い)」へ引き上げた。目標株価は5630円から6600円に見直した。同証券では「業態のクラウドシフトにより元来の成長性と高収益性が強化される局面を迎えた」と指摘。クラウド関連売上高は、17年3月期は25億円と16年3月期の11億円から倍増を超える伸びを予想している。同社株は16年前半から調整・膠着状態にあったことから株価の割安感も指摘している。
■スクリン <7735> 8,100円 (+100円、+1.3%)
SCREENホールディングス <7735> のほか、ディスコ <6146> 、アドバンテスト <6857> などいずれも8連騰と気を吐いており、全体相場の一服場面でも半導体製造装置株の上値追い指向の強さが目立った。「半導体市場はワールドワイドに構造的な需要に支えられており、トランプ減税策の実現性うんぬんで成長期待が剥落するものではない」(準大手証券ストラテジスト)と指摘され、外国人投資家の市場復帰で製造装置関連株は買いのターゲットとなったもようだ。
■JSR <4185> 2,068円 (+23円、+1.1%)
JSR <4185> が8日続伸。17日に年初来安値1794円に売り込まれたが、そこから鮮烈な戻り足をみせた。時価は早くも2月16日につけた年初来高値2115円の奪回を視野にとらえている。タイヤ向け合成ゴムのほか、ハイテク素材にも幅広く展開している。特に半導体向けレジストは、ArFレジストを主力とし、微細化投資や3次元NAND型など次世代品の普及が進むDRAM需要を背景に利益成長ドライバーとして期待が大きい。
■住友化学 <4005> 631円 (+7円、+1.1%)
住友化学 <4005> が3日続伸。26日の取引終了後、集計中の17年3月期連結業績について、営業利益が従来予想の1200億円から1340億円(前の期比18.5%減)へ、純利益が600億円から860億円(同5.6%増)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入った。健康・農業関連事業においてメチオニン(飼料添加物)の売価下落の影響などがあり、売上高は1兆9600億円から1兆9500億円(同7.2%減)へやや下振れたが、石油化学や医薬品が想定を上回ったほか、エネルギー・機能材料や情報電子化学の業績が堅調に推移したことが利益を押し上げた。さらに、為替レートが想定よりも円安となったことも寄与したという。
※27日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
東証1部の上昇率トップ。ダイワボウホールディングス <3107> が5連騰。26日、同社が17年3月期の連結経常利益を従来予想の93億円→126億円に35.5%上方修正。従来の3.9%減益予想から一転して30.2%増益を見込み、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。ITインフラ事業で法人向けパソコンや官公庁向けセキュリティ対策ソフトが好調だったほか、個人向けでもSIMロックフリースマートフォンの販売が伸びたことが収益を押し上げた。業績好調による普通配当2円と創立75周年記念配当1円を上積みする形で、期末一括配当を従来計画の7円→10円(前の期は7円)に増額修正した。26日終値ベースの予想PERが11.4倍→8.2倍に低下し、割安感が強まったことも支援材料となった。
■ 東洋機械金属 <6210> 646円 (+100円、+18.3%) ストップ高
東洋機械金属 <6210> がストップ高、年初来高値を更新した。同社は26日大引け後に決算を発表。17年3月期の連結経常利益は前の期比0.5%増の18.2億円と減益予想から一転して増益で着地。続く18年3月期も前期比31.7%増の24億円に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。前期は自動車関連向けの射出成形機やダイカストマシンの販売が伸び、増収増益を確保した。今期は欧米の販売強化や付加価値の高い新製品の投入に注力するほか、コスト削減も進め、大幅増益を見込む。業績好調に伴い、前期の年間配当を15円→17円(前の期は15円)に増額し、今期も前期比8円増の25円に増配する方針とした。26日終値ベースの予想PERが8.1倍→6.6倍に低下する一方、配当利回りは4.58%に上昇し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。
■バリューコマース <2491> 564円 (+80円、+16.5%) ストップ高
バリューコマース <2491> が急反騰。26日に決算を発表。17年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益が前年同期比64.2%増の4.9億円に拡大して着地したことが買い材料視された。利益率の低い金融向け大型案件の広告出稿が減少した一方、金融以外向けの広告が伸び、採算が改善したことが寄与。「Yahoo!ショッピング」に出店する企業向け顧客管理ツールの販売好調でCRM事業が黒字転換したことも大幅増益に貢献した。業績好調に伴い、上期の同利益を従来予想の4.6億円→7.1億円に54.3%上方修正。従来の6.9%減益予想から一転して43.7%増益見通しとなった。
■大同特殊鋼 <5471> 612円 (+73円、+13.5%)
東証1部の上昇率7位。大同特殊鋼 <5471> が3連騰し年初来高値を更新。同社は27日午前11時20分、18年3月期の連結業績予想を発表した。売上高は4800億円(前期比7.8%増)、営業利益は300億円(同17.6%増)、最終利益は200億円(同22.1%増)を見込んでいる。構造用鋼は、主要需要先である自動車の世界需要が堅調に推移すると見込まれることから、売上数量は概ね当連結会計年度下期並みの数量が継続すると見込んでいる。工具鋼は在庫調整が終了することから数量が徐々に回復する。ステンレス・高合金は、自動車や半導体製造装置需要が引き続き堅調に推移すると見込まれ、売上数量は概ね当連結会計年度下期並みの数量が継続すると見込んでいる。粉末製品は好調な自動車関連需要に応えるとともに、将来に向けた新製品開発を進めるとしている。なお、17年3月期連結決算は売上高4451億2200万円(前の期比3.4%減)、営業利益255億1300万円(同4.4%増)、最終利益163億8600万円(同2.4倍)だった。
■東洋鋼鈑 <5453> 414円 (+32円、+8.4%)
東洋鋼鈑 <5453> が3連騰。26日、同社は17年3月期の連結最終損益を従来予想の2億円の赤字→2.7億円の黒字(前の期は21.4億円の黒字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなったことが買い材料視された。同社は東洋製缶系でスチール缶用ブリキの製造を主力としている。下期に鋼板関連の販売数量が想定より伸び、売上が計画を上回ったことが最終利益の黒字浮上に貢献した。
■トクヤマ <4043> 541円 (+40円、+8.0%)
トクヤマ <4043> が3連騰。同社は化学品やセメントを手掛けるほか、シリコンウエハーの原料であるポリシリコンで世界屈指の実力を有する。太陽電池向けポリシリコンの海外生産拠点を整理する一方、半導体向けで高水準の需要を確保、17年3月期営業利益は前期比43%増益の330億円予想にあるが、増額修正の可能性が意識されている。また、シリコンウエハーの出荷拡大を背景に18年3月期も増益基調は続くとの見方が強い。このほか半導体向けでは徳山工場の生産設備を増強し、高純度窒化アルミニウム粉末で需要を積極的に取り込む構えにある。なお、同社は26日、マレーシア子会社の株式譲渡について5月末予定と発表。東海東京調査センターでは「譲渡予定日が決まったことで不透明要因の一つがなくなり、ポジティブな印象」とし、レーティング「アウトパフォーム」を継続している。
■ティーケーピー <3479> 13,790円 (+970円、+7.6%)
ティーケーピー <3479> [東証M]が3日続伸、年初来高値を更新した。全般主力株が上昇一服となり、これまで売りに押されていた直近IPO銘柄にリバウンド狙いの買いが向かった。同銘柄は3月27日にマザーズに上場、1万~1万3000円台半ばの往来相場となっていたが、ここにきて再び上値指向を鮮明としている。研修などの用途に貸会議室のサービスを展開するニッチな業態だが需要は旺盛。「タイトな労働需給を背景に社員教育研修や新卒採用向けにニーズが強い」(国内中堅証券)という。2020年2月期に営業利益58億円(17年2月期実績26億9400万円)を数値目標とする中期経営計画を策定しており、これを評価する買いが継続している。
■TKC <9746> 3,215円 (+205円、+6.8%)
TKC <9746> が続伸。同社は26日取引終了後に、17年9月期第2四半期累計(16年10月-17年3月)の連結業績予想を修正。営業利益見通しは従来の32億円から47億5800万円(前年同期比8.3%減)に引き上げた。売上高予想も282億円から302億700万円(同1.7%増)に増額修正。会計事務所や地方公共団体向けのクラウドサービスの受注が順調に推移しているほか、自治体情報セキュリティー強化対策に関する受注が大きく伸びていることなどが主な要因だとしている。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。
■アカツキ <3932> 5,900円 (+360円、+6.5%)
アカツキ <3932> [東証M]が3連騰し年初来高値を更新。26日の取引終了後、開発中の青春体験型野球ゲーム「八月のシンデレラナイン」(略称:ハチナイ)の配信を6月末に決定したと発表しており、新タイトルへの期待から買いが入ったようだ。「ハチナイ」に関しては当初は16年夏の配信開始を予定していたが、昨年9月にこれを17年春の開始予定に延期。さらに今回、より満足度の高い品質でユーザーに届けるために、6月末に配信開始するとしている。ただ、再度の延期は予想されており、具体的に配信開始日が示されたことで、今度こそ配信が実現するとみられている。なお、ゲームの最新情報については、公式サイトおよび公式ツイッターなどで、近日中に公開予定となっている。
■富士通ゼネラル <6755> 2,373円 (+127円、+5.7%)
富士通ゼネラル <6755> が急反発。26日に決算を発表。17年3月期の連結最終利益は前の期比42.8%減の100億円に落ち込んだが、続く18年3月期は前期比59.5%増の160億円にV字回復する見通しとなったことが買い材料視された。今期は北米や中東などを中心に主力の空調機の販売が伸び、11.5%の大幅増収を見込む。為替相場や素材市況などの影響で経常利益は減益となるものの、最終利益は前期に計上した独禁法関連引当金繰入額がなくなり大幅増益となる見通しだ。業績回復に伴い、今期の年間配当は前期比2円増の24円に増配する方針としたことも支援材料となった。
■日本航空電子工業 <6807> 1,531円 (+70円、+4.8%)
日本航空電子工業 <6807> が6連騰。26日の取引終了後に発表した18年3月期の連結業績予想で、売上高2300億円(前期比9.8%増)、営業利益160億円(同32.7%増)、純利益100億円(同48.4%増)と大幅営業増益を見込んでいることが好感された。自動車市場における電装化の一層の進展や、携帯機器市場におけるスマートフォンの機能進化による需要増、さらに産業機器市場の回復が見込まれることから、主力のコネクタを中心に売上高の伸長が見込まれている。なお、為替レートは1ドル=108円を想定している。なお、17年3月期決算は、売上高2095億1000万円(前の期比16.7%増)、営業利益120億5900万円(同32.7%減)、純利益67億3600万円(同46.2%減)だった。
■ケーユーHD <9856> 935円 (+41円、+4.6%)
ケーユーホールディングス <9856> が大幅3日続伸。27日午前11時20分ごろ、集計中の17年3月期連結業績について、売上高が従来予想の720億円から790億円(前の期比9.0%増)へ、営業利益が38億円から48億円(同9.5%増)へ、純利益が26億円から31億円(同3.0%増)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入った。国産車・輸入車ともに販売が計画を上回ったことが要因としている。また、業績の上振れに伴い、従来15円を予定していた期末配当を20円に引き上げると併せて発表した。年間配当は30円(従来予想25円、前の期30円)となる。
■昭和電工 <4004> 2,160円 (+91円、+4.4%)
昭和電工 <4004> が3日続伸し新高値。岩井コスモ証券は26日、同社株の投資判断を新規「A」とした。目標株価は2300円とした。同社は25日、孫会社が不適切な取引をしていたことで発表が遅れていた16年12月期決算を発表。また、17年12月期業績を増額修正した。石油化学部門が好調なほか、エレクトロニクス部門も磁気ディスク(HDメディア)が伸びている。不適切取引に関する悪材料が出尽くしたことで、今後は割安感が高まった株価の修正が期待できるとみている。
■スパークス・グループ <8739> 214円 (+9円、+4.4%)
スパークス・グループ <8739> [JQ]が8連騰。26日、同社が発行済み株式数(自社株を除く)の0.74%にあたる150万株(金額で3億3000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は5月1日から5月31日まで。
■ラクス <3923> 2,000円 (+80円、+4.2%)
ラクス <3923> が3連騰。同社は27日、クラウド型コールセンター顧客対応管理システム「楽テル」の提供を開始したことを明らかにした。このシステムは、ACD(着信振り分け)やIVR(音声自動応答システム)、コールキューイング(待ち呼)、録音などのCTI(コンピュータと電話を統合する技術)機能とシームレスに連動し、リアルタイムな対応履歴や進捗管理で大幅な業務効率化が可能になる。
■アマノ <6436> 2,315円 (+87円、+3.9%)
アマノ <6436> が反発。26日に決算を発表。17年3月期の連結経常利益は前の期比1.0%増の138億円で着地。続く18年3月期も前期比3.6%増の143億円に伸びを見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は「働き方改革」の進展を背景に、昨年投入した中小企業向け人事労務管理ソフトの販売強化などで、8期連続の増収増益を目指す。業績好調に伴い、前期の年間配当を46円→52円(前の期は48円)に増額し、今期も52円を継続する方針としたことも支援材料となった。
■キヤノン <7751> 3,731円 (+133円、+3.7%)
キヤノン <7751> が4日続伸。同社は26日取引終了後、17年12月期の連結業績予想の修正を発表した。売上高を4兆円から4兆200億円(前期比18.2%増)へ、営業利益を2550億円から2700億円(同18.0%増)へ、最終利益を1700億円から1800億円(同19.5%増)へそれぞれ増額修正した。オフィス向け複合機の需要は、モノクロ機の市場は縮小するものの、カラー機の需要は堅調に推移するものと見込む。レーザープリンターは、本体の需要は前年並みの水準に留まる見通しだが、消耗品の需要は市場のカラー機へのシフトに伴い拡大が期待される。一方、産業機器では、半導体露光装置の市場規模は前年並みとなる見通しだが、FPD露光装置や有機ELディスプレー製造装置は、昨年に引き続き有機ELパネル向けの投資が好調に推移し、市場規模が拡大する見通しとしている。
■IDEC <6652> 1,244円 (+38円、+3.2%)
IDEC <6652> が5日続伸。27日午前、同社が17年3月期の連結経常利益を従来予想の31億円→33億円に6.5%上方修正。従来予想の2.6%減益から一転して3.7%増益見通しとなったことが買い材料視された。主力の制御用操作スイッチや安全関連機器製品、防爆・防災関連機器製品など販売が好調で、売上が計画を上回ったことが利益を押し上げた。併せて、設立70周年記念配当4円を上積みする形で前期の年間配当を従来計画の36円→40円(前の期は36円)に増額修正したことも支援材料。
■日立建機 <6305> 2,879円 (+81円、+2.9%)
日立建機 <6305> が3日続伸。26日に決算を発表。17年3月期の連結税引き前利益は前の期比2.7%減の238億円になったが、従来予想の150億円を上回って着地。続く18年3月期は前期比55.1%増の370億円に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。前期上振れは昨年11月以降の円安進行で為替差損益が改善したことが主因。今期は中国やインド向け油圧ショベルの販売増加に加え、米H-Eパーツ社と豪ブラッドケンの買収効果が寄与し、大幅増益を見込む。
■スタンレー電気 <6923> 3,270円 (+80円、+2.5%)
スタンレー電気 <6923> が3日続伸。26日の取引終了後、18年3月期の連結業績予想を発表し、売上高は3980億円(前期比2.4%増)、営業利益は468億円(同10.6%増)、最終利益は320億円(同11.6%増)と、最高益更新を見込むことが好感された。米国では景気の回復ペースが維持されることや、欧州・アジアは内需を中心に底堅い成長が予想できることから、自動車機器事業を中心に順調な成長が見込まれるとしている。なお、17年3月期連結決算は売上高3885億6000万円(前の期比3.9%減)、営業利益423億500万円(同15.0%増)、最終利益286億8500万円(同12.3%増)だった。同時に、40万株(発行済み株式総数の0.23%)の自社株を消却すると発表したことも材料視された。消却予定日は5月10日。
■大阪製鐵 <5449> 2,099円 (+45円、+2.2%)
大阪製鉄 <5449> が4日続伸。同社は27日午後1時に18年3月期の連結業績予想を発表した。売上高は810億円(前期比30.4%増)、営業利益は75億円(同25.9%増)、最終利益は52億円(同87.7%増)と大幅な増収増益を見込んでいる。今期は建設向けを中心に鉄鋼需要の回復が見込めるほか、コスト削減などによる利益押し上げを計画している。なお、17年3月期連結決算は売上高621億3500万円(前の期比13.6%増)、営業利益59億5500万円(同26.5%減)、最終利益27億6900万円(同73.2%減)だった。
■オービック <4684> 6,080円 (+120円、+2.0%)
オービック <4684> が4日続伸し新高値。大和証券は26日、同社株のレーティングを「2(アウトパフォーム)」から「1(買い)」へ引き上げた。目標株価は5630円から6600円に見直した。同証券では「業態のクラウドシフトにより元来の成長性と高収益性が強化される局面を迎えた」と指摘。クラウド関連売上高は、17年3月期は25億円と16年3月期の11億円から倍増を超える伸びを予想している。同社株は16年前半から調整・膠着状態にあったことから株価の割安感も指摘している。
■スクリン <7735> 8,100円 (+100円、+1.3%)
SCREENホールディングス <7735> のほか、ディスコ <6146> 、アドバンテスト <6857> などいずれも8連騰と気を吐いており、全体相場の一服場面でも半導体製造装置株の上値追い指向の強さが目立った。「半導体市場はワールドワイドに構造的な需要に支えられており、トランプ減税策の実現性うんぬんで成長期待が剥落するものではない」(準大手証券ストラテジスト)と指摘され、外国人投資家の市場復帰で製造装置関連株は買いのターゲットとなったもようだ。
■JSR <4185> 2,068円 (+23円、+1.1%)
JSR <4185> が8日続伸。17日に年初来安値1794円に売り込まれたが、そこから鮮烈な戻り足をみせた。時価は早くも2月16日につけた年初来高値2115円の奪回を視野にとらえている。タイヤ向け合成ゴムのほか、ハイテク素材にも幅広く展開している。特に半導体向けレジストは、ArFレジストを主力とし、微細化投資や3次元NAND型など次世代品の普及が進むDRAM需要を背景に利益成長ドライバーとして期待が大きい。
■住友化学 <4005> 631円 (+7円、+1.1%)
住友化学 <4005> が3日続伸。26日の取引終了後、集計中の17年3月期連結業績について、営業利益が従来予想の1200億円から1340億円(前の期比18.5%減)へ、純利益が600億円から860億円(同5.6%増)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入った。健康・農業関連事業においてメチオニン(飼料添加物)の売価下落の影響などがあり、売上高は1兆9600億円から1兆9500億円(同7.2%減)へやや下振れたが、石油化学や医薬品が想定を上回ったほか、エネルギー・機能材料や情報電子化学の業績が堅調に推移したことが利益を押し上げた。さらに、為替レートが想定よりも円安となったことも寄与したという。
※27日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
出典:みんかぶ
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