2017/2/24 12:35 FISCO
24日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・トランプ政策への期待も米株下落リスクへの警戒 ・ドル・円は112円78銭付近、ドル・円は伸び悩み、日本株安が重し ・三菱商事、トヨタ紡織など14社の目標株価変更 ■トランプ政策への期待も米株下落リスクへの警戒 日経平均は続落。30.78円安の19340.68円(出来高概算11億2000万株)で前場の取引を終えている。23日の米国市場ではNYダウが10営業日続伸となった。減税策への期待等が引き続き買い材料になっている。ただ、3月利上げ観測が高まるなか上値も重く、ナスダックは下落。シカゴ日経225先物清算値は大阪比75円安の19285円と19300円を下回っており、これにサヤ寄せする格好から売りが先行した。ただ、来週のトランプ大統領の議会演説を控えて売り込む流れにはならず、寄付き直後につけた19219.58円を安値に、その後は下げ幅を縮めており、一時上昇に転じる場面もみられた。 セクターではガラス土石、鉄鋼、非鉄金属、機械、金属製品が軟調。半面、その他金融、その他製品、食料品、空運、鉱業、陸運が上昇。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が上回っているが、ほぼ拮抗状態に。こう着相場のなか、東証2部、マザーズ、ジャスダックは上昇するなど、昨日同様、中小型株に個人主体の資金がシフトしている。 日経平均はもち合いレンジ内でのこう着が続いており、5日、25日線に挟まれての推移となっている。13週線も上回っており、上値の重さよりは下値の堅さが意識されている。後場は日銀のETF買い入れ期待が下支えとなるほか、トランプ大統領の議会演説への期待感などもあり、ショートカバーの動きも意識されやすいだろう。 ただ、中小型株についてはオーバーウィークのポジションを積極的に取る動きは期待しづらい。また、個人主体の短期的な値幅取り狙いが中心と考えられるため、資金の逃げ足の速さには注意したいところであろう。また、ショートポジションを作るまではいかないにせよ、NYダウが10連騰となるなかで、高値警戒感も強まっている。引けにかけて利益確定の流れが強まる可能性も警戒しておきたいところである。 ■ドル・円は112円78銭付近、ドル・円は伸び悩み、日本株安が重し 24日午前の東京外為市場では、ドル・円は伸び悩み。日本株安の継続でドル売り・円買いの動きは弱まっていないようだ。 ドル・円は、前日海外市場の下げを取り戻す展開。アジア市場では朝方112円60銭を付けた後に日経平均株価が下げ幅縮小でドルは上昇基調となり、一時112円96銭まで上昇。ただ、113円手前の水準で失速。 ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いが続いており、目先の日本株安継続への警戒からドル買い・円売りは強まっていないようだ。目先は日本株が反転しても、相関性の強い米金利の低下への警戒は続きそうだ。 ここまでのドル・円の取引レンジは112円60銭から112円96銭、ユーロ・円は119円14銭から119円44銭、ユーロ・ドルは1.0572ドルから1.0586ドルで推移している。 12時33分時点のドル・円は112円78銭、ユーロ・円は119円33銭、ポンド・円は141円55銭、豪ドル・円は86円99銭で推移している。 ■後場のチェック銘柄 ・レノバ<9519>、モバファク<3912>、海帆<3133>など7社がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・三菱商事<8058>、トヨタ紡織<3116>など14社 ☆後場の注目スケジュール☆ <国内> ・特になし <海外> ・インド市場は休場(シバ神誕生日)
関連銘柄 5件
3116 東証1部 トヨタ紡織
+14 (0.56%)
時価総額 470,291百万円
自動車関連部品、および繊維関連製品の製造販売。日本や北米での販売が好調。日本国内では車種構成の変化や合理化で利益率向上。高付加価値製品の販売拡大。欧州の赤字子会社3社を売却。円高が重しも、営業増益へ。 記:2017/02/06
2,506
2/24 11:30+14 (0.56%)
時価総額 470,291百万円
自動車関連部品、および繊維関連製品の製造販売。日本や北米での販売が好調。日本国内では車種構成の変化や合理化で利益率向上。高付加価値製品の販売拡大。欧州の赤字子会社3社を売却。円高が重しも、営業増益へ。 記:2017/02/06
3133 マザーズ 海帆
±0 (0%)
時価総額 1,328百万円
中部圏を地盤に居酒屋を中心とした飲食店を運営。「なつかし処昭和食堂」が主力。16年12月末時点で108店舗を運営。17.3期3Qは新規出店効果で増収。利益面は食材原価急騰が響く。3期ぶり復配実施へ。 記:2017/02/15
745
2/24 11:30±0 (0%)
時価総額 1,328百万円
中部圏を地盤に居酒屋を中心とした飲食店を運営。「なつかし処昭和食堂」が主力。16年12月末時点で108店舗を運営。17.3期3Qは新規出店効果で増収。利益面は食材原価急騰が響く。3期ぶり復配実施へ。 記:2017/02/15
3912 マザーズ モバイルファクトリー
+630 (19.15%)
時価総額 18,961百万円
「駅奪取」など位置情報連動型ゲームを中心にスマホアプリ開発運営を手掛ける。通信キャリア向け着メロや占い等のコンテンツ提供も。16.12期は「駅メモ!」の維持拡大を計画。3Qは高利益の駅メモが販売伸張。 記:2016/12/05
3,920
2/24 11:30+630 (19.15%)
時価総額 18,961百万円
「駅奪取」など位置情報連動型ゲームを中心にスマホアプリ開発運営を手掛ける。通信キャリア向け着メロや占い等のコンテンツ提供も。16.12期は「駅メモ!」の維持拡大を計画。3Qは高利益の駅メモが販売伸張。 記:2016/12/05
8058 東証1部 三菱商事
-28.5 (-1.09%)
時価総額 4,118,299百万円
総合商社大手。17.3期1Qは資源分野の再編や撤退に伴う一過性利益などで純利益34%増。商品市況下落に伴う減損が解消。資源価格底入れもプラス。通期は黒字復帰を見込む。非資源強化の一環でローソンを子会社化。 記:2016/10/23
2,590
2/24 11:30-28.5 (-1.09%)
時価総額 4,118,299百万円
総合商社大手。17.3期1Qは資源分野の再編や撤退に伴う一過性利益などで純利益34%増。商品市況下落に伴う減損が解消。資源価格底入れもプラス。通期は黒字復帰を見込む。非資源強化の一環でローソンを子会社化。 記:2016/10/23
9519 マザーズ レノバ
+300 (21.05%)
時価総額 31,398百万円
大規模太陽光発電、バイオマス発電、陸上風力発電、洋上風力発電、地熱発電等の複数種類電源(マルチ電源)の発電所を開発し、所有・運営する。既存の大規模太陽光発電所の売電収入は好調。17.5期は減収増益へ。 記:2017/01/30
1,725
2/24 10:54+300 (21.05%)
時価総額 31,398百万円
大規模太陽光発電、バイオマス発電、陸上風力発電、洋上風力発電、地熱発電等の複数種類電源(マルチ電源)の発電所を開発し、所有・運営する。既存の大規模太陽光発電所の売電収入は好調。17.5期は減収増益へ。 記:2017/01/30