<特集>掉尾の一振、今年はこの銘柄で(1)=トランプ・ラリー、最後に勢いを増すか
年末に向けての株高を、証券界では「掉尾(とうび)の一振」と呼んできた。「とうび」は慣用的な読み方で、正しくは「ちょうび」と読むらしいのだが、業界では前者の読み方が一般的だ。掉尾(ちょうび)とは尾を振る様子を表し、最後になって勢いが増すこと。今年も残りわずかとなったが、トランプ・ラリーの勢いを維持しつつ、2017年の相場につなげたいところ。
米国株の掉尾という意味では年内にNYダウが2万ドルの大台に乗せられるかどうかが注目される。日経平均株価も2万円台の回復が視野に入ってきた。ここからは、市場参加者が減り、売買代金と出来高は減少するとみられるが、薄商いの市場で値を飛ばす銘柄が出てくる時期でもある。この流れにうまく乗りたい。
年末に向けての株高を、証券界では「掉尾(とうび)の一振」と呼んできた。「とうび」は慣用的な読み方で、正しくは「ちょうび」と読むらしいのだが、業界では前者の読み方が一般的だ。掉尾(ちょうび)とは尾を振る様子を表し、最後になって勢いが増すこと。今年も残りわずかとなったが、トランプ・ラリーの勢いを維持しつつ、2017年の相場につなげたいところ。
米国株の掉尾という意味では年内にNYダウが2万ドルの大台に乗せられるかどうかが注目される。日経平均株価も2万円台の回復が視野に入ってきた。ここからは、市場参加者が減り、売買代金と出来高は減少するとみられるが、薄商いの市場で値を飛ばす銘柄が出てくる時期でもある。この流れにうまく乗りたい。
<特集>掉尾の一振、今年はこの銘柄で(2)=平賀―25・75日線など意識で下値限定的か
平賀(7863)は新聞折り込みチラシ主体の印刷会社だが、印刷市場から幅広い産業分野へと多様な製品に事業領域を拡大する構造改革に注力している。
日足チャートでは緩やかな上昇トレンドを形成。12月に入って急動意したあとすぐに調整するなど荒い動きが続いたが、足元では25日移動平均線に下値を支えられて底堅い。75日線なども意識され、目先は下値の限られた展開が期待される。
生産面における作業工程の改善や内製化の推進で売上原価率が低減。17年3月期第2四半期(16年4-9月)の単体業績は売上高が伸び悩んだものの、営業利益は前年同期比2.9倍の1億8900万円と大幅増益を達成した。通期の営業利益は3億8300万円(前期比0.9%減)を見込んでいる。
平賀(7863)は新聞折り込みチラシ主体の印刷会社だが、印刷市場から幅広い産業分野へと多様な製品に事業領域を拡大する構造改革に注力している。
日足チャートでは緩やかな上昇トレンドを形成。12月に入って急動意したあとすぐに調整するなど荒い動きが続いたが、足元では25日移動平均線に下値を支えられて底堅い。75日線なども意識され、目先は下値の限られた展開が期待される。
生産面における作業工程の改善や内製化の推進で売上原価率が低減。17年3月期第2四半期(16年4-9月)の単体業績は売上高が伸び悩んだものの、営業利益は前年同期比2.9倍の1億8900万円と大幅増益を達成した。通期の営業利益は3億8300万円(前期比0.9%減)を見込んでいる。
<特集>掉尾の一振、今年はこの銘柄で(3)=エプソン―18年3月期の巻き返しに期待
セイコーエプソン(6724)を狙う。同社は17年3月期第2四半期(16年4-9月)決算の発表と同時に通期の連結業績予想を修正。売上収益を1兆300億円から1兆円(8.5%減)、営業利益は700億円から600億円(36.2%減)と大幅な減収減益に引き下げた。
修正は為替の前提レートや市場環境などを踏まえたもので、為替前提はドル・円が1ドル=103円(前回106円)、ユーロ・円は1ユーロ=114円(同121円)に見直した。同社の為替感応度はドル・円が1円円高になるとプラス3億円、ユーロ・円はマイナス9億円。ユーロ・円はともかく、ドル・円に関しては円安進行がネガティブにみえる。ただ、同社によると「感応度だけで言えばそうかもしれないが、ボリュームもあるのであくまで目安にすぎない。また全般的な話をするなら、やはり円高自体はマイナス」(広報IR)と話す。現状は追い風と考えて良さそうだ
また、第2四半期を見ると主力のプリンティングソリューションズをはじめ、ビジュアルコミュニケーション、ウエアラブル・産業プロダクツとも底打ちを感じさせる。為替動向を追い風に18年3月期は巻き返しが期待できる。株価はこうした点をすでに織り込みにかかり、15年1月以来となる2500円は目前。押し目は拾い場だろう。
セイコーエプソン(6724)を狙う。同社は17年3月期第2四半期(16年4-9月)決算の発表と同時に通期の連結業績予想を修正。売上収益を1兆300億円から1兆円(8.5%減)、営業利益は700億円から600億円(36.2%減)と大幅な減収減益に引き下げた。
修正は為替の前提レートや市場環境などを踏まえたもので、為替前提はドル・円が1ドル=103円(前回106円)、ユーロ・円は1ユーロ=114円(同121円)に見直した。同社の為替感応度はドル・円が1円円高になるとプラス3億円、ユーロ・円はマイナス9億円。ユーロ・円はともかく、ドル・円に関しては円安進行がネガティブにみえる。ただ、同社によると「感応度だけで言えばそうかもしれないが、ボリュームもあるのであくまで目安にすぎない。また全般的な話をするなら、やはり円高自体はマイナス」(広報IR)と話す。現状は追い風と考えて良さそうだ
また、第2四半期を見ると主力のプリンティングソリューションズをはじめ、ビジュアルコミュニケーション、ウエアラブル・産業プロダクツとも底打ちを感じさせる。為替動向を追い風に18年3月期は巻き返しが期待できる。株価はこうした点をすでに織り込みにかかり、15年1月以来となる2500円は目前。押し目は拾い場だろう。
<特集>掉尾の一振、今年はこの銘柄で(4)=ミツウロコHD―値動きの軽い割安株、原油高メリットも
ミツウロコグループホールディングス(8131)を狙いたい。同社の17年3月期第2四半期(16年4-9月)の連結業績は、エネルギー事業で原油価格が低調だった影響を受け減益を強いられたものの、業務コスト削減策などの取り組みにより大幅な増益で着地、最終損益も黒字に転換した。通期の業績予想は、売上高2000億円(前期比4.7%増)、営業利益44億円(同22.1%増)を据え置き。原油価格は、OPEC(石油輸出国機構)加盟国と非加盟国による調整が奏功。足元で堅調な動きを示していることから、同社業績へのプラス要因となりそう。また、小売電力事業も確実に販売量を伸ばしており、業績への貢献が期待される。
株価は、8日に年初来高値となる726円を付けたあと、22日に再び高値に挑戦するなど、高値圏での持ち合いが続いている。PERは17倍と東証1部銘柄の平均は並みで割高感はない。一方、PBRは解散価値とされる1倍を割り込む0.6倍台にあり、割安の状況に置かれている。発行済み株式数が6800万株強で、値動きの軽い株としても知られている。
ミツウロコグループホールディングス(8131)を狙いたい。同社の17年3月期第2四半期(16年4-9月)の連結業績は、エネルギー事業で原油価格が低調だった影響を受け減益を強いられたものの、業務コスト削減策などの取り組みにより大幅な増益で着地、最終損益も黒字に転換した。通期の業績予想は、売上高2000億円(前期比4.7%増)、営業利益44億円(同22.1%増)を据え置き。原油価格は、OPEC(石油輸出国機構)加盟国と非加盟国による調整が奏功。足元で堅調な動きを示していることから、同社業績へのプラス要因となりそう。また、小売電力事業も確実に販売量を伸ばしており、業績への貢献が期待される。
株価は、8日に年初来高値となる726円を付けたあと、22日に再び高値に挑戦するなど、高値圏での持ち合いが続いている。PERは17倍と東証1部銘柄の平均は並みで割高感はない。一方、PBRは解散価値とされる1倍を割り込む0.6倍台にあり、割安の状況に置かれている。発行済み株式数が6800万株強で、値動きの軽い株としても知られている。