2016/9/28 8:13 FISCO 【日経新聞1面】TPP交渉の停滞による日本経済のマイナス影響を織り込む余地
TPP交渉の停滞による日本経済のマイナス影響を織り込む余地 ~米「反グローバル」の影、大統領選直接対決スタート米大統領選は26日にテレビ討論会を開き、両候補が初めて直接対決した。トランプ氏は日本などとの同盟関係は見直しが必要との持論を展開、TPPにはクリントン氏も反対している。選挙戦は11月8日の投票に向けて最終盤に入るが、どちらが勝っても米国は内向き志向を強め、グローバリズムの後退を招きかねないと報じられている。 両氏はTPPでは足並みを揃えて反対、国内の雇用を奪う自由貿易から距離を置いて国内に傾斜する姿勢が「反グローバル」と捉えられている。TPPは日本の成長戦略の一つにも掲げられていることで、今回クリントン氏が明確な反対姿勢を強めたことは、日本の通商戦略の変更が余儀なくされてくることにもなろう。 昨日の日本株上昇は、討論会でのクリントン氏優勢という流れが過度な警戒感を後退させたこともあるが、需給要因が主因であることは間違いない。TPP交渉の停滞による国内経済へのマイナス影響を織り込む余地は残ると考える。なお、トランプ氏の対日強硬論も目立つ状況となっており、今後、トランプ氏優位の展開になるようだと、日本の防衛能力の拡大の必要性なども意識されてきそうだ。
関連銘柄 3件
・クボタ(6326)東証1部
農機大手
農業機械大手。中国にトラクタ・コンバインの新工場を設立。海外売上高比率は約6割。16.12期2Qは業績低調。国内向けは、建設機械やポンプなどの減少で機械、水・環境、その他の全部門で減収。海外売上高も減収。 記:2016/08/16
農機大手
農業機械大手。中国にトラクタ・コンバインの新工場を設立。海外売上高比率は約6割。16.12期2Qは業績低調。国内向けは、建設機械やポンプなどの減少で機械、水・環境、その他の全部門で減収。海外売上高も減収。 記:2016/08/16
・いすゞ自動車(7202)東証1部
トラック大手
トラックで国内シェア上位。海外は東南アジア中心に小型トラックで高い販売実績。タイ市場の収益ウェイト高い。ディーゼルエンジンでも世界トップレベル。新興国や資源国向け伸び悩み、17.3期1Qは2ケタ減益。 記:2016/08/17
トラック大手
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・三菱重工業(7011)東証1部
防衛関連
総合重機で国内トップ。三菱グループ御三家の一角。17.3期は円高痛手も火力発電設備が牽引し増収増益を計画。造船の特損解消で純利益は大幅増を見込む。為替想定1ドル110円。国産旅客機「MRJ」の開発進める。 記:2016/08/16
防衛関連
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