16日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・アップル関連堅調、メガバンク買い戻しで安心感も ・ドル・円は102円04銭付近、ドル下げ渋り、日本株高で買戻し継続 ・日本電産、ソフトバンクグなど6社の目標株価変更 ■アップル関連堅調、メガバンク買い戻しで安心感も 日経平均は反発。63.21円高の16468.22円(出来高概算7億1000万株)で前場の取引を終えた。15日の米国市場ではNYダウが177ドル高と反発に。原油相場の上昇のほか、小売売上高などが予想を下回り、これが利上げ観測の後退につながったようである。シカゴ日経225先物清算値は大阪比130円高の16390円だった。この流れを受け買いが先行した日本株市場だが、為替市場での円高が輸出関連への重しとなり、こう着感の強い展開に。 ただ、メガバンクに買い戻しとみられる流れが強まっており、これが安心感につながっている。また、米アップルのiPhone7の好調からハイテク株の一角が動意をみせており、日経平均を下支えする格好。東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1200を超えており、全体の6割を占めている。セクターでは銀行、電気機器、機械、精密機器、保険が堅調。半面、不動産、その他製品、輸送用機器、ガラス土石、食料品が小安い。 「iPhone 7 plus」の初回出荷分が完売したと伝えられているほか、新色の「ジェットブラック」は超レアとも伝えられているなか、アルプス電<6770>、村田製<6981>などアップル関連とされる電子部品株が堅調である。また、「三菱東京UFJ銀行頭取は日銀にマイナス金利の副作用検証を要望と」伝えられるなか、メガバンクがリバウンドをみせている。連休を控えていることから、売り方の買戻しとみられる商いも入っているようである。 連休前で積極的な上値追いの流れは期待できないだろうが、短期的にショートに傾いている銘柄等へは、ポジション調整に伴う買い戻しが意識されよう。また、現時点では日経平均は26週線を上回って推移している。引けで26週線を上回ることが出来れば、同線が支持線として意識されるため、来週以降はボトム圏からのリバウンドへの期待にもつながろう。 ■ドル・円は102円04銭付近、ドル下げ渋り、日本株高で買戻し継続 16日午前の東京外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開。米早期利上げ観測後退でドル売り基調に変わりはないが、ポジション調整の買戻しが継続している。 ドル・円は102円10銭付近で寄り付いた後、国内勢による売りで一時101円74銭まで値を下げた。ただ、日経平均株価のプラス圏推移を受け、102円を回復した。25日移動平均線(101円76銭)付近がサポートラインとなったようだ。 米連邦準備制度理事会(FRB)は20-21日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを見送る公算でドル売り基調は続いているが、イベント前で買戻し需要が観測されている。このため、101円台後半では押し目買いが入りやすく、目先も下値は堅そうだ。 ランチタイムの日経平均先物はプラス圏を維持しているため、ドル・円は午後の取引でも102円を大きく下回る展開は想定しにくい。 ここまでドル・円は101円74銭から102円12銭、ユーロ・円は114円44銭から114円84銭、ユーロ・ドルは1.1240ドルから1.1250ドルで推移した。 12時23分時点のドル・円は102円04銭、ユーロ・円は114円71銭、ポンド・円は135円00銭、豪ドル・円は76円73銭で推移している。 ■後場のチェック銘柄 ・日本電産<6594>、ソフトバンクグ<9984>など6社の目標株価変更 ・自動車株、不動産株が軟調 ・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、2位TDK<6762>、2銘柄で日経平均を約27円押し上げ ・環境管理センター<4657>、ソフトブレーン<4779>、アクセル<6730>などがストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ☆後場の注目スケジュール☆ <国内> ・特になし <海外> ・中国、香港、韓国、台湾は休場
関連銘柄 8件
4657 JQスタンダード 環境管理センター
+80 (22.1%)
時価総額 1,860百万円
環境調査事業では水質汚濁や大気汚染などの環境中における濃度等の調査・測定・分析を行う。環境影響評価や自然環境調査などのコンサルタント事業、放射能測定事業も手掛ける。17.6期は測定事業等底堅く増収へ。 記:2016/08/09
442
9/16 9:27+80 (22.1%)
時価総額 1,860百万円
環境調査事業では水質汚濁や大気汚染などの環境中における濃度等の調査・測定・分析を行う。環境影響評価や自然環境調査などのコンサルタント事業、放射能測定事業も手掛ける。17.6期は測定事業等底堅く増収へ。 記:2016/08/09
4779 東証1部 ソフトブレーン
+80 (21.68%)
時価総額 13,899百万円
SFA(営業支援)やCRM(顧客管理)のソフト大手。「eセールスマネージャー」は国内トップ。フィールドマーケティング事業が第2の収益柱。16.12期2Qはフィールドマーケティング事業が順調に拡大中。 記:2016/08/15
449
9/16 10:15+80 (21.68%)
時価総額 13,899百万円
SFA(営業支援)やCRM(顧客管理)のソフト大手。「eセールスマネージャー」は国内トップ。フィールドマーケティング事業が第2の収益柱。16.12期2Qはフィールドマーケティング事業が順調に拡大中。 記:2016/08/15
6594 東証1部 日本電産
+207 (2.4%)
時価総額 2,629,016百万円
HDD用小型モータで世界シェア8割。M&Aで車載用・家電用モータを強化中。17.3期も増収増益を見込むが足もとの円高進行痛い。為替想定1ドル110円。5月にイタリアの建設現場向け吊り上げ機メーカーを買収。 記:2016/08/16
8,818
9/16 11:30+207 (2.4%)
時価総額 2,629,016百万円
HDD用小型モータで世界シェア8割。M&Aで車載用・家電用モータを強化中。17.3期も増収増益を見込むが足もとの円高進行痛い。為替想定1ドル110円。5月にイタリアの建設現場向け吊り上げ機メーカーを買収。 記:2016/08/16
6730 東証1部 アクセル
+73 (10.99%)
時価総額 8,246百万円
パチンコ・パチスロ機向け画像処理LSIでシェア6割のファブレス半導体メーカー。無借金経営で自己資本比率9割超。17.3期は高機能汎用品メモリの拡販狙う。1Qは遊技機向けLSIが不振も、計画通りに推移。 記:2016/08/22
737
9/16 11:29+73 (10.99%)
時価総額 8,246百万円
パチンコ・パチスロ機向け画像処理LSIでシェア6割のファブレス半導体メーカー。無借金経営で自己資本比率9割超。17.3期は高機能汎用品メモリの拡販狙う。1Qは遊技機向けLSIが不振も、計画通りに推移。 記:2016/08/22
6762 東証1部 TDK
+340 (4.84%)
時価総額 955,086百万円
電子部品大手。受動部品、磁気応用製品、フィルム応用製品などを手掛ける。海外売上高比率は9割超。17.3期1Qは減収減益。為替レートがドルで10.7%、ユーロで8.8%の円高推移が影響した。通期予想は据置。 記:2016/08/19
7,370
9/16 11:30+340 (4.84%)
時価総額 955,086百万円
電子部品大手。受動部品、磁気応用製品、フィルム応用製品などを手掛ける。海外売上高比率は9割超。17.3期1Qは減収減益。為替レートがドルで10.7%、ユーロで8.8%の円高推移が影響した。通期予想は据置。 記:2016/08/19
6770 東証1部 アルプス電気
+137 (5.97%)
時価総額 473,126百万円
電子部品メーカー。子会社に車載機器のアルパイン。スマホ向け電子部品が軟調。カーナビも鈍い。円高も痛手。17.3期は減収減益を計画。為替想定1ドル110円。中計では19.3期に営業利益700億円程度目指す。 記:2016/08/16
2,433
9/16 11:30+137 (5.97%)
時価総額 473,126百万円
電子部品メーカー。子会社に車載機器のアルパイン。スマホ向け電子部品が軟調。カーナビも鈍い。円高も痛手。17.3期は減収減益を計画。為替想定1ドル110円。中計では19.3期に営業利益700億円程度目指す。 記:2016/08/16
6981 東証1部 村田製作所
+590 (4.61%)
時価総額 3,018,538百万円
積層セラミックコンデンサを中心に、各種電子部品を製造。主要顧客にアップルやサムスン電子など。17.3期1Qは2桁減益。高機能化による汎用部品の数量増も、製品価格の下落や円高、減価償却費の増加などが響く。 記:2016/08/16
13,400
9/16 11:30+590 (4.61%)
時価総額 3,018,538百万円
積層セラミックコンデンサを中心に、各種電子部品を製造。主要顧客にアップルやサムスン電子など。17.3期1Qは2桁減益。高機能化による汎用部品の数量増も、製品価格の下落や円高、減価償却費の増加などが響く。 記:2016/08/16
9984 東証1部 ソフトバンクグループ
+121 (1.91%)
時価総額 7,763,468百万円
通信大手の一角。中国アリババ含め投資先企業の含み益膨大。感情持つ世界初のロボット「ペッパー」販売も。スプリントの再建進む。IoTで先行の英ARMを大型買収へ。国内通信事業けん引で17.3期1Qは増収増益。 記:2016/08/12
6,466
9/16 11:30+121 (1.91%)
時価総額 7,763,468百万円
通信大手の一角。中国アリババ含め投資先企業の含み益膨大。感情持つ世界初のロボット「ペッパー」販売も。スプリントの再建進む。IoTで先行の英ARMを大型買収へ。国内通信事業けん引で17.3期1Qは増収増益。 記:2016/08/12