2016/9/12 12:22 FISCO
12日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・ETF買入れから25日線レベルでの踏ん張りをみせてくるか ・ドル・円は102円55銭付近、日本株の大幅安や北朝鮮核実験への警戒で売り先行 ・東京海上、日本郵船など7社の目標株価変更 ■ETF買入れから25日線レベルでの踏ん張りをみせてくるか 日経平均は大幅に反落。257.03円安の16708.73円(出来高概算7億8000万株)で前場の取引を終えた。日経平均は大幅に下落して始まった。9日の米国株式相場はNYダウが400ドル近い下落となるなか、海外勢のポジション調整に伴う売り圧力が主力株を中心に上値の重しに。寄付き後は下げ渋りをみせ、こう着感の強い相場展開をみせていたが、前場半ば辺りから下げ幅を拡大させると、下落幅は一時300円を超える局面もみられた。 セクターでは33業種全てが下げており、鉄鋼、鉱業、その他金融、銀行、不動産、電気機器、証券、非鉄金属、ゴム製品、精密機器の弱さが目立つ。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1600を超えており、全体の8割を占めている。規模別指数は大型、中型、小型株指数いずれも2ケタの下落。売買代金上位では全般軟調ななか、ディーエヌエー<2432>、第一生命<8750>、WSCOPE<6619>が堅調。その他、個人主体の資金は中小型株にシフトしており、ベクター<2656>、アークン<3927>、サイバーコム<3852>、アドソル<3837>、カナモト<9678>、田中化研<4080>などが強い値動きをみせている。 日経平均は25日線レベルで始まったが、その後は同線に上値を抑えられる格好で下げ幅を広げてきている。週明けの米国ではアトランタ連銀総裁、ミネアポリス連銀総裁、ブレイナードFRB理事の講演が予定されている。先週末にはボストン連銀総裁が下げのきっかけとなったこともあり、これを警戒する動きもでやすい。また、北朝鮮が新たな核実験の準備を完了させたと報じられており、手控え要因になっている。 後場は日銀のETF買入れから日経平均は25日線レベルでの踏ん張りをみせてくることが期待される。25日線レベルでの底堅さが意識されてくるようだと、指数インパクトの大きい値がさ株を中心に思惑的な買いが入りやすいだろう。ただし、積極的にはリバウンド狙いの買いも入りづらいと考えられ、引き続き中小型株を中心とした短期値幅取り狙いの流れに向かいやすい。 ■ドル・円は102円55銭付近、日本株の大幅安や北朝鮮核実験への警戒で売り先行 12日午前の東京外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開となった。日経平均株価の大幅安や北朝鮮による新たな核実験に警戒感が広がったものの、ドルは小幅に値を戻した。週明け東京市場のドル・円は102円半ばで寄り付いた後、国内勢の売りで102円31銭まで値を下げた。また、日経平均株価が前週末比300円程度下落。ただ、個人による押し目買いが観測されドルは102円前半から半ばで推移した。 その後、日経平均の下げ幅縮小でドルは小幅に戻したが、北朝鮮による新たな核実験の可能性が報道され、警戒感からドル買いは手控えられた。ただ、ランチタイムの日経平均先物は引き続き軟調のため、ドルは午後の取引でも102円半ば付近での推移が続きそうだ。一方で、日経平均が一段安とならなければ、東京市場で102円を大きく割り込む展開は想定しにくい。 ここまでドル・円は102円31銭から102円63銭、ユーロ・円は114円99銭から115円31銭、ユーロ・ドルは1.1230ドルから1.1241ドルで推移した。 12時20分時点のドル・円は102円55銭、ユーロ・円は115円27銭、ポンド・円は136円04銭、豪ドル・円は77円20銭で推移している。 ■後場のチェック銘柄 ・東京海上<8766>、日本郵船<9101>など7社の目標株価変更 ・ベクター<2656>、サイバーコム<3852>がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・安倍首相 「9カ月で2度にわたる北朝鮮の核実験は断じて容認できない」 ☆後場の注目スケジュール☆ <国内> ・特になし <海外> ・特になし
関連銘柄 11件
2432 東証1部 ディー・エヌ・エー
+90 (2.58%)
時価総額 539,146百万円
ソーシャルゲーム「モバゲー」運営。ショッピングサイトなども展開。任天堂とスマホアプリ共同開発。スポーツ事業は観客動員数増加を見込む横浜スタジアムが通期で寄与へ。17.3期1Qは増収増益を見込んでいる。 記:2016/07/20
3,575
9/12 11:30+90 (2.58%)
時価総額 539,146百万円
ソーシャルゲーム「モバゲー」運営。ショッピングサイトなども展開。任天堂とスマホアプリ共同開発。スポーツ事業は観客動員数増加を見込む横浜スタジアムが通期で寄与へ。17.3期1Qは増収増益を見込んでいる。 記:2016/07/20
2656 JQスタンダード ベクター
+80 (16.84%)
時価総額 7,767百万円
PC・スマートフォン向けのオンラインゲーム事業が主力。ソフトウェア販売、サイト広告販売事業。スマホゲームはオリジナルタイトルへシフト。PC出荷台数減でPCソフト販売低調。新タイトルのゲーム投入で増収へ。 記:2016/07/21
555
9/12 9:43+80 (16.84%)
時価総額 7,767百万円
PC・スマートフォン向けのオンラインゲーム事業が主力。ソフトウェア販売、サイト広告販売事業。スマホゲームはオリジナルタイトルへシフト。PC出荷台数減でPCソフト販売低調。新タイトルのゲーム投入で増収へ。 記:2016/07/21
3837 東証2部 アドソル日進
+206 (11.55%)
時価総額 9,086百万円
社会インフラ企業の基幹システムなどを提供する社会システム事業、組込み分野のユビキタス事業を展開。16.3期は増収増益。社会システム事業が業績を牽引し、ユビキタス事業が堅調に推移。次期はやや増収増益予想。 記:2016/06/07
1,990
9/12 11:30+206 (11.55%)
時価総額 9,086百万円
社会インフラ企業の基幹システムなどを提供する社会システム事業、組込み分野のユビキタス事業を展開。16.3期は増収増益。社会システム事業が業績を牽引し、ユビキタス事業が堅調に推移。次期はやや増収増益予想。 記:2016/06/07
3852 東証1部 サイバーコム
+113 (12.3%)
時価総額 8,279百万円
通信分野を中心にソフトウェアの受託開発を手掛ける。制御ソフトウェアや業務ソフトウェア開発などを行う。主力のソフトウェア開発事業の受注は堅調。自動車やアミューズメント関連が好調。利益面では退職金費用が重し。 記:2016/06/30
1,032
9/12 11:30+113 (12.3%)
時価総額 8,279百万円
通信分野を中心にソフトウェアの受託開発を手掛ける。制御ソフトウェアや業務ソフトウェア開発などを行う。主力のソフトウェア開発事業の受注は堅調。自動車やアミューズメント関連が好調。利益面では退職金費用が重し。 記:2016/06/30
3927 マザーズ アークン
+120 (13.79%)
時価総額 4,249百万円
各種の情報セキュリティ製品を開発・販売する。ネット上の悪意あるソフトを防ぐアンチマルウェア製品が主力。データベースセキュリティも手掛ける。17.3期1Qは最終赤字。開発に伴う人件費や販管費が大幅増。 記:2016/09/06
990
9/12 11:30+120 (13.79%)
時価総額 4,249百万円
各種の情報セキュリティ製品を開発・販売する。ネット上の悪意あるソフトを防ぐアンチマルウェア製品が主力。データベースセキュリティも手掛ける。17.3期1Qは最終赤字。開発に伴う人件費や販管費が大幅増。 記:2016/09/06
4080 JQスタンダード 田中化学研究所
+117 (10.17%)
時価総額 18,831百万円
リチウムイオン電池やニッケル水素電池など二次電池に使われる正極材料が主要製品。筆頭株主の住友化学と提携強化。生産設備減損などの財務構造改革実施。減価償却費は減少方向に。17.3期1Qは営業赤字転落。 記:2016/08/19
1,268
9/12 11:30+117 (10.17%)
時価総額 18,831百万円
リチウムイオン電池やニッケル水素電池など二次電池に使われる正極材料が主要製品。筆頭株主の住友化学と提携強化。生産設備減損などの財務構造改革実施。減価償却費は減少方向に。17.3期1Qは営業赤字転落。 記:2016/08/19
6619 東証1部 ダブル・スコープ
+66 (3.29%)
時価総額 64,016百万円
リチウムイオン二次電池向けセパレータを手掛ける。リチウムイオン二次電池メーカーが主要顧客で売上高の3分の2が中国。16.12期2Qは大幅な増収増益。販売数量、販売単価とも順調に推移。ウォン安も追い風。 記:2016/08/16
2,074
9/12 11:30+66 (3.29%)
時価総額 64,016百万円
リチウムイオン二次電池向けセパレータを手掛ける。リチウムイオン二次電池メーカーが主要顧客で売上高の3分の2が中国。16.12期2Qは大幅な増収増益。販売数量、販売単価とも順調に推移。ウォン安も追い風。 記:2016/08/16
8750 東証1部 第一生命保険
+20.5 (1.42%)
時価総額 1,749,114百万円
生保大手。日銀のマイナス金利導入で運用環境厳しいが、米子会社プロアクティブによる定期保険ブロック買収などが寄与。17.3期は最終増益の見込み。連続増配。インド生保に追加出資。今年10月に持株会社制に移行。 記:2016/08/16
1,460
9/12 11:30+20.5 (1.42%)
時価総額 1,749,114百万円
生保大手。日銀のマイナス金利導入で運用環境厳しいが、米子会社プロアクティブによる定期保険ブロック買収などが寄与。17.3期は最終増益の見込み。連続増配。インド生保に追加出資。今年10月に持株会社制に移行。 記:2016/08/16
8766 東証1部 東京海上ホールディングス
-92 (-2.28%)
時価総額 2,989,947百万円
メガ損保の一角。生保にも力を入れている。M&Aによる海外事業拡大に熱心。円高で海外子会社の利益が目減りするも、昨年10月買収の米HCC社などが貢献。17.3期も最終利益は続伸の見込み。5期連続で増配予定。 記:2016/08/16
3,947
9/12 11:30-92 (-2.28%)
時価総額 2,989,947百万円
メガ損保の一角。生保にも力を入れている。M&Aによる海外事業拡大に熱心。円高で海外子会社の利益が目減りするも、昨年10月買収の米HCC社などが貢献。17.3期も最終利益は続伸の見込み。5期連続で増配予定。 記:2016/08/16
9101 東証1部 日本郵船
-3 (-1.44%)
時価総額 348,613百万円
海運大手で売上高は業界首位。客船事業、ターミナル関連事業も。17.3期1Qは大幅赤字に転落。コンテナ船の運賃の極度な低迷に加え、ドライバルクも需給ギャップ解消に至らず。通期予想も最終赤字に下方修正。 記:2016/08/16
205
9/12 11:30-3 (-1.44%)
時価総額 348,613百万円
海運大手で売上高は業界首位。客船事業、ターミナル関連事業も。17.3期1Qは大幅赤字に転落。コンテナ船の運賃の極度な低迷に加え、ドライバルクも需給ギャップ解消に至らず。通期予想も最終赤字に下方修正。 記:2016/08/16
9678 東証1部 カナモト
+234 (10.47%)
時価総額 89,147百万円
建設機械器具レンタルが主力。北海道・東北で高シェア。九州最大手レンタル会社(株)ニシケンを子会社化。16.10期2Qは、公共工事の着工遅延や減価償却費増などが重しで大幅営業減益。業績予想を下方修正。 記:2016/08/26
2,470
9/12 11:30+234 (10.47%)
時価総額 89,147百万円
建設機械器具レンタルが主力。北海道・東北で高シェア。九州最大手レンタル会社(株)ニシケンを子会社化。16.10期2Qは、公共工事の着工遅延や減価償却費増などが重しで大幅営業減益。業績予想を下方修正。 記:2016/08/26