2016/7/15 12:41 FISCO
15日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・「ポケモノミクス」継続も、ここから「アベノミクス」へシフト ・ドル・円は106円20銭付近、ドル堅調、中国の経済指標上振れで106円台に上昇 ・LINE関連銘柄は大幅安 ■「ポケモノミクス」継続も、ここから「アベノミクス」へシフト 日経平均は続伸。189.74円高の16575.63円(出来高概算12億1000万株)で前場の取引を終えた。14日の米国市場では予想を上回る経済指標のほか、良好な企業決算や原油高が好感され、NYダウ、S&P500種指数は連日で最高値を更新。シカゴ日経225先物清算値は大阪比135円高の16535円だった。この流れから、小幅に続伸して始まった日経平均は、寄付き直後に上げ幅を3ケタに広げている。 もっとも、連日の上昇で過熱感も意識されるなか、買い一巡後はややこう着感が強まる場面もみられている。しかし、ファーストリテ<9983>が16%超の上昇で日経平均を下支えしているほか、為替市場では円相場が1ドル106円台に乗せてくるなど円安の流れが材料視され、前引けにかけて上げ幅を広げてきている。 セクターでは保険、証券、銀行、その他金融、鉄鋼が堅調。半面、食料品、医薬品、水産農林、サービス、情報通信が一服。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1157と、全体の過半数を占めている。なお、本日上場したLINE<3938>の初値は、公開価格3300円を48.5%上回る4900円だった。その後5000円まで上げ幅を拡大した後は、4600円を挟んでの推移となっている。 LINE<3938>が好スタートを切ったが、節目の5000円に乗せたことで、本日のところは出来過ぎといったところか。ファーストリテ<9983>の急伸が日経平均に大きくインパクトを与えている。ファーストリテ次第といったなか、日経平均の上昇ほど強さは感じづらい面はありそうだ。また、3連休を控えていることも手掛けづらくさせてきそうである。 一方で、円相場は1ドル106円台に乗せてきている。任天堂<7974>も連日の年初来高値更新と物色が続いている。さすがに利食いも出やすく、高値からは上げ幅を縮めているが、ポケモノミクス相場は継続しよう。もっとも、円安の流れが強まるなか、金融政策等への期待が高まってきている。金融株の上昇が目立つほか、輸出関連等への買戻しもみられている。ポケモノミクスは継続しようが、ここはアベノミクスへのシフトが意識される。 ■ドル・円は106円20銭付近、ドル堅調、中国の経済指標上振れで106円台に上昇 15日午前の東京外為市場では、ドル・円は堅調地合いとなった。中国の国内総生産(GDP)など経済指標の堅調な内容が好感され、106円台を回復した。ドル・円は、フランスのニースで14日夜(日本時間15日5時ごろ)、トラックが群衆に突っ込むテロ事件が嫌気され、朝方の取引で105円05銭まで下げた。その後は日本株の上昇などを背景に切り返した。 また、11時に発表された中国の経済指標のうち、4-6月期GDPは前年比+6.7%と、予想の+6.6%を上回った。他の指標も堅調となったことが好感されドル買いが入り、106円を上抜けた。ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いが続いているため、ドルは午後も106円台を維持する可能性はあろう。ただ、東京市場は3連休を控え、利益確定売りも出やすい見通し。 ここまで、ドル・円は105円05銭から106円32銭、ユーロ・ドルは1.1105ドルから1.1140ドル、ユーロ・円は116円68銭から118円40銭で推移。 12時22分時点のドル・円は106円20銭、ユーロ・円は118円22銭、ポンド・円は142円78銭、豪ドル・円は81円32銭で推移している。 ■後場のチェック銘柄 ・明治HD<2269>、ポーラオルビス<4927>など3社の目標株価変更 ・LINE<3938>、関連銘柄は大幅安 ・オランド仏大統領 「ニースでの事件は明らかなテロ行為」 ・麻生財務相 「G20では英国からEU離脱の説明があるだろう」 ・中・6月鉱工業生産:前年比+6.2%(予想:+5.9%、5月:+6.0%) 中・6月小売売上高:前年比+10.6%(予想:+9.9%、5月:+10.0%) 中・4-6月期GDP:前年比+6.7%(予想:+6.6%、1-3月期:+6.7%) ☆後場の注目スケジュール☆ <国内> ・特になし <海外> ・特になし
関連銘柄 5件
2269 東証1部 明治ホールディングス
-190 (-1.77%)
時価総額 1,607,752百万円
傘下に明治、Meiji Seika ファルマ。菓子、乳製品等の食品と医薬品事業を展開。ヨーグルト市場で圧倒的優位性。16.3期3Qは食品事業での価格改定などで大幅増益。医薬品は子会社化も売上増に寄与。 記:2016/03/09
3938 東証1部 LINE
±0 (0%)
時価総額 -百万円
モバイルメッセージャー・アプリケーション「LINE」によるコミュニケーション、コンテンツ、広告等のサービスを提供する LINE ビジネス・ポータル事業 記:2016/06/15
4927 東証1部 ポーラ・オルビスホールディングス
+270 (2.72%)
時価総額 584,297百万円
訪問販売を中心とする「POLA」、通販を中心とする「ORBIS」を基幹ブランドとした化粧品事業が主力。15.12期は6期連続の増収・営業増益。今期は主力のビューティケア事業のけん引で増収増益見込む。 記:2016/02/18
7974 東証1部 任天堂
+1,355 (5.36%)
時価総額 3,776,187百万円
ゲーム機器やゲームソフトを展開。マリオなど人気コンテンツ多数。NTTドコモと共同で3DSとスマホの連携強化。amiiboの販売が引き続き好調。スマートデバイス向けアプリ第一弾Miitomoの配信開始迫る。 記:2016/03/09
9983 東証1部 ファーストリテイリング
+4,690 (16.96%)
時価総額 3,431,494百万円
ユニクロを世界展開。世界中で「高品質、リーズナブルな価格、ファッション性があるベーシックウエア」として支持受ける。16.8期2Qは小幅増収も2桁減益。通期利益予想を下方修正。暖冬や値引き販売の強化が響く。 記:2016/06/07
10,530
7/15 12:39-190 (-1.77%)
時価総額 1,607,752百万円
傘下に明治、Meiji Seika ファルマ。菓子、乳製品等の食品と医薬品事業を展開。ヨーグルト市場で圧倒的優位性。16.3期3Qは食品事業での価格改定などで大幅増益。医薬品は子会社化も売上増に寄与。 記:2016/03/09
3938 東証1部 LINE
4,645
7/15 12:39±0 (0%)
時価総額 -百万円
モバイルメッセージャー・アプリケーション「LINE」によるコミュニケーション、コンテンツ、広告等のサービスを提供する LINE ビジネス・ポータル事業 記:2016/06/15
4927 東証1部 ポーラ・オルビスホールディングス
10,200
7/15 12:34+270 (2.72%)
時価総額 584,297百万円
訪問販売を中心とする「POLA」、通販を中心とする「ORBIS」を基幹ブランドとした化粧品事業が主力。15.12期は6期連続の増収・営業増益。今期は主力のビューティケア事業のけん引で増収増益見込む。 記:2016/02/18
7974 東証1部 任天堂
26,655
7/15 12:34+1,355 (5.36%)
時価総額 3,776,187百万円
ゲーム機器やゲームソフトを展開。マリオなど人気コンテンツ多数。NTTドコモと共同で3DSとスマホの連携強化。amiiboの販売が引き続き好調。スマートデバイス向けアプリ第一弾Miitomoの配信開始迫る。 記:2016/03/09
9983 東証1部 ファーストリテイリング
32,350
7/15 12:34+4,690 (16.96%)
時価総額 3,431,494百万円
ユニクロを世界展開。世界中で「高品質、リーズナブルな価格、ファッション性があるベーシックウエア」として支持受ける。16.8期2Qは小幅増収も2桁減益。通期利益予想を下方修正。暖冬や値引き販売の強化が響く。 記:2016/06/07