2016/5/12 10:00 FISCO 【日経新聞1面】三菱自動車関連銘柄には安心感、さらなる業界再編の思惑も高まるか
三菱自動車関連銘柄には安心感、さらなる業界再編の思惑も高まるか~三菱自、日産傘下で再建(日経1面)日産自動車(7201)は約2000億円を投じて、三菱自動車工業(7211)の3割強の株式を取得する方向で最終調整に入ったと報じられている。日産が第三者割当増資を引き受けて、実質傘下に入れる案が有力とされている。
相応の希薄化は想定されることになるが、先行きへの不透明感は大いに強まっていたと見られ、三菱自動車には安心感が強まっていくことになろう。貸借倍率0.03倍とショートポジションも膨らんでいることから、目先は買戻しの動きなどが強まる可能性は高いと考えられる。
一方、日産にとっては、軽自動車を中心とする補完効果やシナジー効果などが期待でき、比較的割安な水準で株式を取得できる状況でもある。中期的にはプラス効果が評価されてこようが、短期的には、負担増への警戒感が先行する可能性。依然として、三菱自動車の不正の全容が明らかになっていないこともリスク要因といえよう。
三菱重工業(7011)に関しては、筆頭株主の立場であったほか、これまでも支援を行ってきた経緯があり、今回も相応の負担が膨らむとの警戒は強かったとみられる。こうした警戒感の払拭に伴い、株価は安心感の強まりを反映するような動きとなっていこう。三菱商事(8058)などにも同様の思惑が働こう。
ほか、今回の日産と三菱自動車と提携強化は、自動車業界のさらなる再編進展につながるとの見方なども強まりそうだ。とりわけ、トヨタ(7203)との提携観測が一時期強まった経緯もあるスズキ(7269)などにあらためて焦点が当たってくる可能性もあろう。三菱自動車関連として売り込まれた経緯のある明電舎(6508)、GSユアサ(6674)、イクヨ(7273)などにも思惑買いなどが向かう公算。
相応の希薄化は想定されることになるが、先行きへの不透明感は大いに強まっていたと見られ、三菱自動車には安心感が強まっていくことになろう。貸借倍率0.03倍とショートポジションも膨らんでいることから、目先は買戻しの動きなどが強まる可能性は高いと考えられる。
一方、日産にとっては、軽自動車を中心とする補完効果やシナジー効果などが期待でき、比較的割安な水準で株式を取得できる状況でもある。中期的にはプラス効果が評価されてこようが、短期的には、負担増への警戒感が先行する可能性。依然として、三菱自動車の不正の全容が明らかになっていないこともリスク要因といえよう。
三菱重工業(7011)に関しては、筆頭株主の立場であったほか、これまでも支援を行ってきた経緯があり、今回も相応の負担が膨らむとの警戒は強かったとみられる。こうした警戒感の払拭に伴い、株価は安心感の強まりを反映するような動きとなっていこう。三菱商事(8058)などにも同様の思惑が働こう。
ほか、今回の日産と三菱自動車と提携強化は、自動車業界のさらなる再編進展につながるとの見方なども強まりそうだ。とりわけ、トヨタ(7203)との提携観測が一時期強まった経緯もあるスズキ(7269)などにあらためて焦点が当たってくる可能性もあろう。三菱自動車関連として売り込まれた経緯のある明電舎(6508)、GSユアサ(6674)、イクヨ(7273)などにも思惑買いなどが向かう公算。
関連銘柄 3件
・三菱自動車工業(7211)東証1部
日産傘下入りと報道
ピックアップトラック、SUV、クロスオーバー系車種に強み。地域別販売台数はアジア・その他地域の割合大。16.3期3Qの販売台数はロシア、中国が減少し全体は微減。コスト減で営業増益も、為替差損で経常減益。 記:2016/03/09
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・日産自動車(7201)東証1部
三菱自の割当増資引受観測
自動車大手で仏ルノーと資本業務提携。新興国に強く中国では日本メーカーの販売首位。16.3期3Qは、国内伸び悩むも中国、北米、欧州で販売台数が増加。上限4000億円、12月までの大規模な自社株買いを発表。 記:2016/03/09
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自動車大手で仏ルノーと資本業務提携。新興国に強く中国では日本メーカーの販売首位。16.3期3Qは、国内伸び悩むも中国、北米、欧州で販売台数が増加。上限4000億円、12月までの大規模な自社株買いを発表。 記:2016/03/09
・三菱重工業(7011)東証1部
三菱自の大株主
「エネルギー・環境」「交通・輸送」「防衛・宇宙」「機械・設備システム」の4事業ドメイン体制。他企業との協業や買収を推進。火力発電システムで日立と提携。特損計上等により16.3期業績予想を下方修正。 記:2016/03/09
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