「セレウス菌感染、がん患者2人死亡 国立がん研中央病院 」 出典:日本経済新聞電子版
国立がん研究センター中央病院(東京・中央)は22日、入院中のがん患者13人がセレウス菌に感染し、うち2人が死亡したと発表した。患者の体をふくために、東京都内の業者が納入している未使用のタオルからセレウス菌が見つかった。同病院は、このタオルから感染した可能性があるとみて、感染経路や死亡との因果関係を調べている。患者間で感染した可能性は低いとしている。13人の患者は男性6人、女性7人。6月17日~8月21日に高熱を出し、検査で血液からセレウス菌が検出された。死亡したのは男女1人ずつで、残る11人は7人が回復、4人が治療中。同病院は、患者が特定される恐れがあるとして、年齢などを明らかにしていない。セレウス菌が検出されたタオルは業者に洗濯を委託しているもので、16日から使用を中止した。
セレウス菌は食中毒を起こす菌として知られ、土壌など自然界に広く分布。夏に多く繁殖する。
※セレウス菌
ドメイン : 細菌 Bacteria ・門 : ファーミキューテス門・Firmicutes ・綱 : バシラス綱 Bacilli ・目 : バシラス目 Bacillales ・科 : バシラス科 Bacillaceae
・属 : バシラス属 Bacillus ・種 : セレウス菌 B. cereus
1 特徴
・属 : バシラス属 Bacillus ・種 : セレウス菌 B. cereus
・土壌細菌の一種で、土、水中など自然環境中に広く分布しています。
・食品への汚染の機会が多く、特に穀類、豆類、香辛料などはセレウス菌に汚染されていることが多いと言われています。
・熱に強い殻(芽胞)を作り、この芽胞は100℃、30分加熱しても分解されません。
・増殖する際に毒素を産生し、食中毒の原因となるのは嘔吐毒と下痢毒の2種類ですが、日本で発生しているセレウス菌の食中毒はほとんどが嘔吐毒によるものです。
・嘔吐毒は食品中で産生され、食品と共に毒素を摂取することで、食中毒が発生します。熱や酸、消化酵素に強いため、体内では分解されません。
・下痢毒は菌が付着した食品を喫食し、腸管内で菌が増殖するのと共に毒素が産生されます。
・食品への汚染の機会が多く、特に穀類、豆類、香辛料などはセレウス菌に汚染されていることが多いと言われています。
・熱に強い殻(芽胞)を作り、この芽胞は100℃、30分加熱しても分解されません。
・増殖する際に毒素を産生し、食中毒の原因となるのは嘔吐毒と下痢毒の2種類ですが、日本で発生しているセレウス菌の食中毒はほとんどが嘔吐毒によるものです。
・嘔吐毒は食品中で産生され、食品と共に毒素を摂取することで、食中毒が発生します。熱や酸、消化酵素に強いため、体内では分解されません。
・下痢毒は菌が付着した食品を喫食し、腸管内で菌が増殖するのと共に毒素が産生されます。
2 症状
嘔吐型と下痢型の2種類があり、
・嘔吐型は喫食後1時間から5時間(平均2時間から3時間)で吐き気、嘔吐が起こります。まれに、下痢が伴うことがありますが、発熱は起こりません。
・下痢型は喫食後8時間から16時間で、腹痛及び下痢を主症状として発病します。
・嘔吐型、下痢型ともに重症化することは稀であり、大半の事例は軽症です。
・嘔吐型は喫食後1時間から5時間(平均2時間から3時間)で吐き気、嘔吐が起こります。まれに、下痢が伴うことがありますが、発熱は起こりません。
・下痢型は喫食後8時間から16時間で、腹痛及び下痢を主症状として発病します。
・嘔吐型、下痢型ともに重症化することは稀であり、大半の事例は軽症です。
3 原因食品
・米飯及び焼き飯等米飯の加工品、スパゲティ、肉類、スープ類、焼きそば、プリンなど。
4 予防法
セレウス菌食中毒は菌がある程度の数まで増殖しないと発生しません。
セレウス菌は、焼き飯類等の加熱調理食品であっても、保存や取り扱いに不備があると芽胞が作られ、菌が増殖し、食中毒の発生につながります。
セレウス菌食中毒を予防するには、食品中での菌の増殖を抑えることが重要です。
・食材はよく洗浄してから使用する。
・加熱前の下ごしらえ済み食品は長時間の放置を避け、冷蔵(10℃以下)で保管する。
・調理した食品はすぐに食べる(調理後から食べるまでの時間を短くする)。
・加熱後の食品を保管する場合は、冷蔵(10℃以下)で。
・焼き飯やスパゲティなどを、翌日再調理して食べることは避ける。
セレウス菌は、焼き飯類等の加熱調理食品であっても、保存や取り扱いに不備があると芽胞が作られ、菌が増殖し、食中毒の発生につながります。
セレウス菌食中毒を予防するには、食品中での菌の増殖を抑えることが重要です。
・食材はよく洗浄してから使用する。
・加熱前の下ごしらえ済み食品は長時間の放置を避け、冷蔵(10℃以下)で保管する。
・調理した食品はすぐに食べる(調理後から食べるまでの時間を短くする)。
・加熱後の食品を保管する場合は、冷蔵(10℃以下)で。
・焼き飯やスパゲティなどを、翌日再調理して食べることは避ける。
病原診断
セレウス菌食中毒は、臨床症状、潜伏時間、および関係検体からの原因菌検出頻度などによって診断されているのが現状である。自然環境からよく検出される本菌と食中毒の原因となる本菌との区別については、後者がでんぷん分解性陰性であることから、でんぷん分解能検査が役立つと思われる。セレウス菌の鞭毛抗原によるH 血清型別は特異性が高く、セレウス
菌の血清型別に応用されるが、市販の試薬はない。原因食品や患者試料などから検出された菌株間における同一血清型菌の検出頻度は、食中毒診断にとって重要な判定資料となる。一方、病原本体である毒素の検出では、下痢毒についてはラテックス凝集反応による検出キットが市販されているが、嘔吐毒の簡 易な検査方法は開発されていないため、検出菌株や食品中の毒素を検出することは困難である。
治療・予防
本食中毒患者に対しては、下痢や嘔吐に対する水分や栄養補給などの対症療法程度で、特 別な治療は必要ないと考えられる。セレウス菌は食品における汚染頻度が高く、さらに加熱調理
後も生残している場合が多いこと から、予防対策としては、食品中での菌増殖を押さえることが第一である。嘔吐型、下痢型いず れの場合も、食品中で原因菌が増えることが発生要因となる。
したがって、調理から喫食までの時間と温度管理が最も重要な予防法である。
※ 対策関連銘柄:感染経路がタオルであるので、まずはタオル代替品関連・これを販売している通販会社・幅を拡げてワクチン関連・一般的な食中毒予防関連として思いつくものを
とりあげてみました。
後も生残している場合が多いこと から、予防対策としては、食品中での菌増殖を押さえることが第一である。嘔吐型、下痢型いず れの場合も、食品中で原因菌が増えることが発生要因となる。
したがって、調理から喫食までの時間と温度管理が最も重要な予防法である。
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・タオル代替品関連
花王(4452)前日終値:3,050円 35円高
ライオン(4912)前日終値:627円 8円高
・通販
楽天(4755)前日終値:1,217円 2円高
アスクル(2678)前日終値:1,836円 16円高
大塚商会(4768)前日終値:12,170円 170円高
ファンケル(4921)前日終値:1,318円 22円高
・診断薬・治療薬関連
・除菌剤
明治HD(2269)前日終値:5,080円 60円高
・連想でワクチン(細菌でありウイルスではないので、あくまで連想)
・冷蔵施設(経口食中毒の連想)飲食物が原因
ホシザキ電機前日終値:3,335円 10円高
サンデン(6444)前日終値:404円 8円高
※ 投資にあたっての最終判断は、ご自身で自信を持って行って下さい。