今週(24-27日)目に付いたのは、9月に入り、26日までの間、日銀によるETF(上場投資信託)の買い入れ額(設備投資および人材投資に積極的に取り組んでいる企業を支援するためのETFは除く)が、ゼロとなっていること。このまま30日までゼロだったら、14年11月の開始以来、月間ベースで初めてゼロとなる。
権利の落ちた27日のマーケットが物語っているが、このところジリ高歩調にあった、業績は良くないがPBR(株価純資産倍率)が低く配当利回りの高い銘柄が下落。超低金利下、下値不安の小さそうな高配当銘柄へのニーズの強さや自社株買いなどが株価の下支えとなり、日銀によるETF買い入れの出番を奪ったということか。
ただ、需給面でこれは大きい。今後株価が急落しても日銀は余裕を持って対応できる。また、権利取り対応によるカラ売りの増加も多かっただろうが、20日申込み現在(2市場合計)の信用倍率(金額ベース)は1.82倍と、7年半ぶりに2倍を割ったその前の週の1.88倍から更に低下。ここに米中貿易摩擦の緩和による業績面のプラス材料が見えてくれば、株価上昇への期待はさらに強まるのだが。
出典:モーニングスター社
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