8時58分配信 モーニングスター
日本株は新局面に入ったのか。米中関係に雪解けムードが漂った今週(9-13日)、日経平均株価が一時4カ月ぶりに2万2000円台を付けた。カラ売りをのみ込む踏み上げ相場がスケールを増し、指数は週足で今年初の一目均衡表の抵抗帯「雲」を突破。FOMC(米連邦公開市場委員会)と日銀の金融政策決定会合を控える来週(17-20日)は利益確定売りの拡大が予想されるものの、下値は固いとみられる。
今週の日経平均終値は2万1988円と前週比で788円上昇した。週間の値上がり幅としては、1月第2週の797円に次ぐ今年2番目の大きさ。貿易摩擦をめぐって米中両国が歩み寄りの姿勢を見せたことを受け、売り方が買い戻しを急いだ格好だ。
日足で一目雲を今週早々に突き抜けた日経平均は、ついに週足でも昨年終盤以来となる抵抗帯の上に浮上した。およそ2万1700円で推移し、7月のもみ合い局面では越えられなかった雲上限を今回あっさりと上回ったのは、需給的な要素が濃い。上昇する指数に誘発されたカラ売りが、相場のカンフル剤として作用した。
日経平均の動きが2倍に反映される代表的なETF(上場投資信託)のNEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信(=日経レバ、1570)は、足元で信用売り残と貸株残が急増した。反落を予期した投資家の見込みが外れ、反対売買を通じて結果的に株価上昇に貢献している構図を端的に示している。
ただ、それでも来週は上げ一服が想定される。テクニカルでは騰落レシオ(25日)が140超の過熱域に達し、需給面でもメジャーSQ(特別清算指数)算出日を通過し上値への思惑が薄まる可能性がある。FOMCでの追加利下げは織り込まれているとみられ、いったん相場はトーンダウンする可能性がある。日銀金融政策決定会合も、円安が進んだことで追加緩和の可能性は限りなく縮小した。
もっとも、カラ売りが残るため、調整は浅そうだ。日経平均の想定レンジは2万1600-2万2300円。経済指標は日本が敬老の日の休場に当たる16日の中国の8月工業生産と小売売上高、都市部固定資産投資を注視したい。このほか、国内では18日に8月の貿易統計と訪日外客数、海外では17日に独9月ZEW景況感指数、18日に米8月住宅着工件数など。イベントは20日にラグビーワールドカップ日本大会が開幕する。
出典:モーニングスター社
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