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茹で鶏ともやしと秘伝のタレ(即席ともいう)。あと鶏を茹でた生姜スープ。ご飯は茹で汁で炊きます。タレはオイスターソースと魚醤を基に作ってみました。

うがみやびらん。

「タコライス屋になる」「カレー屋になる」そんな過去の妄言の数々をお詫びします。私はやっぱりイポーっ子、運命は最初から決まっていたのです。

「チキンライス屋になります!」

茹で鶏(蒸し鶏?)と茹で汁で炊いたご飯を組合せた料理は、中国の海南島から東南アジアに広まってタイではカオマンカイ、マレーシア/シンガポールではチキンライスと言われてます。日本にもシンガポール料理を標榜した「海南鶏飯」ていうそのまんまの名前のチェーン店もあります。

で、私が住んでたイポーはチキンライスの本場中の本場、自他共に認めるNo.1なんですね。ペナン出身者が営むお店で私がチキンライスを食べて退店する時、イポーに住んでたと言ったら「イポーか!?うちのチキンライスの味は大丈夫だったか!?」と半ばビビり気味に訊かれた事もありました。私の作ったのは勿論初心者の真似事に過ぎませんが、それでも自分でそこそこ満足出来るくらいにはうまい。しかし本物には程遠い…どうやったらあんな味になるんだ…

因みにペナンはLaksaという料理に誇りを持ってます。ラクサというのは…似たものすら全く作れない、魔法の様な麺料理です。

チキンライスにはキュウリが添えられる事が多いけど、イポー式の付け合せはやっぱりタオゲー(漢字で書くと豆芽。もやし)ですよ。イポーのお店では巨大ポリバケツの中の水に大量のタオゲーが浮いてました。

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試しに茹で豚でも同じ事をしてみた。これはこれでうまい。

今度の日曜は私のラテンバンドSBTの特別編成ver., Sexteto Bunga Tropisが荻窪ルースターで演奏します。ハイデラバード在住経験のあるコンガの池宮ユンタさんに拠ると、ハイデラバードのプライド料理はビリヤニだそうです。

ラテンバンドの宣伝なのにアジアの話が多目ですが、我々は「音に東南アジアっぽさがある」と言われた事もあります。そう仰った方がサルサに詳しい一方で東南アジアに所縁が無そうだった事からすると、

•"Bunga Tropis"というマレー語/インドネシア語のグループ名が付いてる事

•ブンガトロピスの音楽にカリビアンラテンでもジャズでも無い要素が勝手に混入してる事

でもって、聴く人の東南アジアのイメージの一部を我々が逆に作ってしまうかも知れませんね。ラテンやジャズに造詣の有る人なら尚更、それ以外の要素を感知してアジアっぽいと認識する可能性がある訳で。ルースターの宣伝では「キューバントラッド」って書いてあるのにねー。それも全く嘘でもないけどねー。ほーら、ややこしいねー。
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因みにかのFreddie Miranda Jr.氏も自分のサルサバンドでのお気に入りの衣装はインドネシアのバティックです。ほーらほーら、何が何だかわからなくなってきたねー。

複数の文化を混ぜる為に混ぜる、みたいなアタマ先行の事は一切やらないけど、各奏者の(主に音楽的な)生い立ちの複雑さや差異は確かに、ブンガトロピスの持ち味です。
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持ちアジです。あっ、アジは先述のラクサの材料の一つになったりもします。最後までアジあの話でした。

みんなきてね。

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【7/31(日)Sexteto Bunga Tropis】http://keselatan.blogspot.jp/2016/06/2016731rooster-good-old-new.html
@荻窪Rooster
19:00open/20:00start/¥3000

※田中教順(d)休養中につき大儀見元がボンゴからティンバレスに変わり、六人の特別編成で演奏します。大儀見さんのダブルベルセッティングでのバチ捌きをご堪能下さい。