映画「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」 | 酔いどれぐっちの酒と映画と音楽と…

映画「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」

を観てきました。
 
実はこの映画は、2016年に口コミでヒットした「この世界の片隅に」に約30分の新たなシーンを加えた映画で、168分!という大長編になっています。
 
ストーリーは敗戦の10年程前から敗戦までの広島を舞台として、主人公「すず」の幼少期と広島から呉に嫁いでからの日常を描いたものです。
日常と言っても戦時中なので、爆弾が落ちて防空壕に避難したり配給の食糧が少なくなったりとなかなかヘヴィな日常ではありますが。
 
自分は「この世界の片隅に」公開時に観に行ってまして、さらに今回の映画を観る直前にケーブルテレビでも放送されていたので復習してから鑑賞に臨みました。
 
結論から言うと、約30分の追加シーンによって追加前と比べてかなりアダルトな雰囲気になっています。
結構生々しいシーンもあったりして、もし2016年公開当時にこの追加シーンがあったらロングランするほどのヒットになったかなと思います。
逆に言えば、2016年公開当時に大ヒット及び高い評価を受けたからこそ、今回の追加シーンを入れたバージョンが作れるようになったのでしょう。
 
ちなみにこの映画は原作となる漫画がありまして、追加シーンは原作のエピソードから削除したものらしいです。
ちょっと原作の漫画を読んでみたくなりました。
 
そもそも、「この世界の片隅に」という映画自体が「面白い」映画と言うよりは「良い」映画の部類に入ると思うので、観る人を選ぶ映画かなとは思います。
自分の場合は母親が広島出身で被爆者でもあるので、映画の内容に興味があって観に行ったと言うところです。
 
もし、この拙い日記を見て「観に行こう」と思われる方がいましたら、”必ず「この世界の片隅に」を先に見て下さい”
30分の追加シーンによって、映画の印象がかなり違ってきますので。