昔の桶式(おけしき、と読んでください)子育て | 奥歯にものは挟まずに

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認知症の義母をきっかけに、ふざけたブログを書き出して、
義母を見送りました。
イケてて笑える(笑われる)ババアを目指して、日々の暮らしを綴ります。

昨日、

魔法が欲しい、

ということを書いて、

さっき思い出したので、

これも書いておく。



ワタシは娘、息子を里帰り出産したのだが、

赤子のオムツを替えるのをめんどくさがるワタシに母は言った。

(ワタシ布オムツも使ったの。

当時、布オムツを使う人は絶滅寸前だったわ。

たぶん今どきはもう絶滅してるな。)


母は昭和13年生まれだから、

昭和20年頃までは、

そうやって赤子の面倒を見ていたんだわね、

きっと。


昔の赤子は、

A県の海沿いのあたりでは、

オムツなんて使いませんでした。

赤子は、

赤子が入るくらいの木の桶に、

下に灰、

上に海藻を干したものを敷いて、

その上に下半身スッポンポンで寝かされます。

糞尿は海藻と灰が吸い取ります。

オムツかぶれなし、匂いなし。

汚れた部分は捨てるだけ。


その桶ごと、

野良作業をする畑に運んで、

乳をやります。



さっきこのハナシ思い出したけど、

なんてサステナブルなシステムなのっ。

合理的〜。



人間がさ、

無理な生活をするようになったんだわよ。


都会の狭い家で、

外に働きに行き、

ゴミを捨てていい場所を決められていて、

海藻も灰も手に入らず、

じゃ、

この桶式子育ては無理だわ。



たぶん、

むかし昔、

それこそ縄文時代には、

人間てほんとに自然に、

とってもナチュラルに暮らしていたんだと思うよ。

動物のように、

でも知恵を使って工夫をして。


その頃の人間て、

もしかしたら現代よりずっと、

穏やかで優しい生きものだったかもしれないね。



と、

オムツごときでイラついていたワタシは思うw



赤子を桶に入れて育てたかった、

と思った読者の皆さま、


良い日曜日をお過ごしください。