キィ、とかすかな音を立てて、
こげ茶のオーク材の扉を開けると、
「いらっしゃいませ」と、
高くも低くもない、落ち着いた声で、
ボックス席から立ちあがって、ママが笑顔を向ける。
店内は白が基調で、
大理石ふうのカウンターはグレーだ。
まだ早い時間だから、お客はいなかった。
「久しぶりじゃない、山田さん。」
「今月は忙しくてさ。」
黒にかすかにこげ茶を感じさせる綾織のジャケットを、
ママは背中に回り、なめらかに脱がせた。
黒いホルターネックのワンピースで、くるりと背中を向けると、
カウンターの中へ入っていく。
大きく背中が開いたワンピースから覗く肩甲骨はたるみがなく、二の腕も柔らかさと意志の強さを感じさせた。
「お腹空いてる?」
「そうでもない。
食べてはないけど。」
「んー、じゃあとっておきのお通し出すわね。
飲み物はボトルでいいかしら?」
「そうしてくれるかな。」
ししとう、辛いの当たったらゴメンねw」
…
…
…
妄想ラウンジsioeを開店してんのよ。
wwwwww
ラグビー見ながら飲むんじゃいっ。
今まで奈良漬けに興味がなかったんだけど、
業務スーパーで見かけて買ってきたわよぅ。
コンビニで小さいウィスキーと氷買ったら、
なんか気分が盛り上がっちゃって、
お通し作ってみたわw
美味しいわ。
奈良漬けとウィスキー合うよ、以外と。
みなさんワタシがお店開いたら飲みに来てねーw
(開かないよw)
ワタシ毎日楽しいですw
アホと呼んでくださいw
さ、ラグビー見るわねw