マスターは淡々としていた | 奥歯にものは挟まずに

奥歯にものは挟まずに

認知症の義母をきっかけに、ふざけたブログを書き出して、
義母を見送りました。
イケてて笑える(笑われる)ババアを目指して、日々の暮らしを綴ります。

明日から仕事が休みの木曜日、
ワタシは家用の買い物(ラグマットとボディソープ)をして帰宅した。

帰宅すると、休みの息子が飲みに行くと言うので、
ワタシも一緒に、
近所のスナックと、
二件目に、
長年、
たまに行くバーに行った。
(もう19年も、たまに、そのバーに行く。)


息子は仕事について、日々悩んでいる。
そういった話を、下ネタやどうってことないハナシを織り交ぜながら、
ワタシやその他のヒトたちのハナシを織り交ぜながら酒を飲んだ。

ワタシは息子が、
この汚らわしい、
けれど愛すべき世界で、
清も濁も合わせ飲んで、
力強くこの世を生きて欲しいと思っているのだが、

この2件目のバーで、
ワタシと息子は、
衝撃を受けた。


この2件目のバーのマスター、
ルー大柴に似ているマスターは、
(見た目がオトコマエ寄りのルー大柴。
藪からスティック、とは言わないよw)
17歳のときに母親が亡くなり、
19歳のときに父親が亡くなったのだそうだ。
それははるか昔に聞いていたのだが。


奥さんも、去年の8月に、病気で亡くなられたのだそうだ。
…なんてこと。
マスター、
息してますか?
ご飯食べてますか?

…。


奥さんは、
1年くらい闘病して、
去年の8月に亡くなったんだそうだ。
残された1人娘さんは、今、中学一年生。
マスターはバーから帰宅すると弁当を作る毎日なんだそうだ。



なあ息子。
オマエが仕事でどんな辛い思いをしているのか、
ワタシは知らない。
オマエも死にたくなることもあるだろうよ。
だけどさ、
思いのほか早く、
ホントに死んじゃうヒトもいるんだよなぁ。
そして残されるヒトもいるんだ。

マスターはカラっとサッパリと、
「奥さん死んじゃいました。」
と言った。
こういう仕事だから、と。
淡々としているけれど、
だからといって寂しく悲しくないわけじゃあるまい。

仕事に悩む息子に、
「真面目に考えすぎ」と助言してくれたマスターの言葉、
息子よ、
しっかり受け止めてな。



えーと、
ワタシは飲みすぎましてですね、
まだ布団に入ってます。
てへぺろ。
アタマがズキズキ痛かったの。
いわゆる二日酔いですね。
ホルムアルデヒドの仕業っす。
もう今日は活動を中止しておこう。