なぜ着るか?そこに着物があるからさ。 | 奥歯にものは挟まずに

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認知症の義母をきっかけに、ふざけたブログを書き出して、
義母を見送りました。
イケてて笑える(笑われる)ババアを目指して、日々の暮らしを綴ります。

5月の末に、
今勤めている会社のパーティーが行われる。
みんなドレスアップして、
ご馳走を食べながら、
決算を発表したり、社員の授賞式があったりするんだそうだ。
近畿地方のアトリエと店舗の人が集まる。
100名はいるんじゃないかな。
ホテルで行われる。

パートにも出欠を取った。
ワタシは出席にした。


さて何を着るかだ。
社員は結婚式の2次会くらいのドレスコードなんだってさ。
おお。
ワタシの一張羅は着物だけど。
昼休みに年代の近い人などに探りを入れた。


「着物が好きでいっぱい持ってるんですけど、
着て行ったら、顰蹙ですかね。
目立ちたがりかいっ、って感じですかねー?」

「自分で着られるの?
苦しくないの?」

「自分で着付けると苦しくないですよ。」

「着物って面倒ですけど、他に何もいらないんですよね。
ワンピースとかだと、
あ、靴がボロボロ…。
バッグもないっ。
ってなって、
買わなきゃならなくなるんですよねぇ。」

「ああ、そうだねー。」


…やらかしちゃおうかなw
着物を着て行っちゃおうか?

そう思って、
今日、
タンスの上に大きなダンボールでしまい込んでいる着物を出して、
ザックリ着替えてみた。

ついでに母から貰った黒留袖も羽織ってみた。


箔の、
御所車を配した留袖と、
御所解文様?でいいのかしらん、
渋い、
立派な帯だった。
(いくらで買ったのかは知らないw)


お母さん、
ワタシはあなたに結婚式を見せてあげられなかったけど、
弟(ワタシの)の結婚式のために、
これ買ったんだねー。
たった一回のために。
(順調にいけば、子供の人数分着るんだろうけどw)

シアワセだったね。
女性としての楽しみを、
ちゃあんと過ごしてきたんだよね。

ワタシもこれ着れるのかしら?
なあ、
娘、息子よ。
w



パーティーに着るつもりの着物も、
母からもらった、
綸子のよそゆき小紋、
おめでたい柄の着物だ。
(帯は、4年ローンで買った、ワタシの人生でいちばん高い買い物w
知れてるけどさw
昔やらかしたのwww
ワタシも貧乏と言いつつ、
けっこう頑張ったじゃないかw)

それを着たら、また写真uPするーw


ワタシは母より5センチ背が高い。
娘はワタシより13、4センチも高い。
娘には譲れないな。

この留袖は、
あと2回だけ、
着るチャンスがある着物なのかもしれない。