お義母さま、おかわりなし。
ヘルパーさんと、訪問看護師さんがいらして、
アタシとお義母さまと4人でおしゃべり。
お義母さまがかつて日赤の従軍看護師だったハナシなどをアタシが振り、
お義母さまはとうとうと喋るしゃべる。
お料理のハナシなども出た。
アタシはお義母さまが、
昔は遊びに来るアタシたち家族のために、
茶碗蒸しや、たっぷりの天ぷらや、バラ寿司(ちらし寿司のことよ)を作って待っていてくれたことなども話した。
(お義母さまは今は全く調理ができなくなった。)
ヘルパーさんも看護師さんもお義母さまのハナシに適当にのってくださり、お義母さま大満足。
お義母さまが家庭を切り盛りした過去を褒め讃えてあげましょうとも。
そしてみなさんに親切にしてもらっている、と、にこやかにされておりました。
ヘルパーさんが、
「私料理はダメなんです。」とおっしゃると、
訪問看護師さんも、
「私もダメなんですw」
と、
リラックスしたムードが漂います。
そりゃ、
ヘルパーとして、
訪問看護師として、
ガツガツ働いて有能だもの、
料理ができなくたっていいわよぅ。
なんちゅーか、
ワタシなんでもできます、
立派です、
ってイバッてる人より、
苦手なんです、って暴露してしまう、
素直な人のほうが、
アタシは好感度が上がります。
アタシの独断と偏見ですけど、
例えですけど、
グッチ裕三がもこみちに、
「オトコマエで料理もできるって反則だ」って言ったらしいですが、
全くそのとうりだわ。
人間どこか抜けていなくっちゃ。
お義母さまは認知症により、
抜けたヒトになりました。
だから可愛らしいのです。
立派でなんでもできてイバッている人より、
抜けた可愛らしい人。
そっちのほうが、みんなに愛されて、
まわりをくつろがせて、
笑顔に溢れる世界にいられるのですわ。
まあ別居のたまの介護だから、
と、
イラッとくるほど抜けてはいないお義母さまだからなんですけどね。
グッチ裕三よ、
もこみちは目障りだろう?
あれ?
なんか言いたいことがわからなくなったわ、
あははw
とにかく、
認知症の1人暮らしを続けていってもらうコツは、
〈誇りを奪わないこと〉
なんだと思います。
あくまでもお義母さま限定のアタシのやり口ですけども。
(アタシはわりと世の中全てに、この処世術を使って、うまいことやっている気がします。
「あなたは頑張ってきたのよ」と人から言われて、嬉しくない人がいるんだろうか?
アタシならとても満ち足りた気持ちになるわ。
え?
ウソはつきたくない?
思ってもないことは言えないって?
…教えたでしょ、正直者はバカを見るって。)
アタシはこの調子で別居介護もどきを続けていくのです。
イヒヒヒヒ。