お義母さまから引き取った犬を、裏のベランダに出してやって数分経って、
様子を見ると、
あれ、いない。
ひゃっ!
また隣の敷地に入り込んでるっ。
どうやって柵を越えたんだ?
(100均のワイヤーを使用した柵ではあかんようだ。
植木鉢も置いて、犬が通れないようにしたつもりなのに。)
アタシはそおっと犬に近づき、隣との敷地の境にいた犬をとっ捕まえ、
「こぉのバカ犬がぁ〜」
と、
軽くしばいた。
…あかん。
このままではあかん。
柵を買ってこなければ。
今日はDIYをする日だ。
バカ犬はバカ犬だ。
どこに入っていいかなど、んなこたあ、理解できるわけがない。
こちらが知恵を使うしかない。
(盲導犬とか、どうしてあんなに賢いの?
アタシはなぜこんなバカ犬を飼っているのだろう?)
お義母さまよりバカ犬の対策。
みんなぁ〜
犬は好きですかあ〜?
いぇ〜い。
(ステージに立つミュージシャンのように叫んでみる。)
…アタシはキライだっ。