先を歩んできた先輩として | 奥歯にものは挟まずに

奥歯にものは挟まずに

認知症の義母をきっかけに、ふざけたブログを書き出して、
義母を見送りました。
イケてて笑える(笑われる)ババアを目指して、日々の暮らしを綴ります。

生きることは、選択の連続だ。

娘が正月に帰省して、九州に戻って行った。
戻るなり、すかさず彼氏とケンカして、
別れる寸前までいったそうだ。

娘は今年で28になる。
娘の彼氏は会社の同期だ。
娘は2浪しているから、彼氏は2コ下だ。
娘の会社は名が知れているが、給料は安い。
そのうえ彼氏の部署は、上司が悪いのか、会社の体系が良くないのか、
なんだかブラックである。
もしも彼氏と結婚できても、あの会社に勤めたままで新婚生活を送るのは、
仕事に振り回されているいっぱいいっぱいの彼氏と共に暮らすのは、
大変だろうな。

娘の仕事量、人間関係は、
今のままで良好だが、
彼氏の部署は、
仕事量も人間関係も、余裕はないんだそうだ。
出世しても、たいした給与アップは見込めないようだ。


女性は、
結婚相手には、
時間的余裕か、
経済的余裕か、
どちらかひとつは持っていてもらいたいものではないだろうか。

自分が稼ぐ女なら、
相手の男性には、 
自分に時間を使ってもらって精神的に満たされたいだろうし、

自分がそれほど稼げない女なら、
経済的に支えてもらって安心したいのが、
ホントのところじゃないだろうか。

両方持っているお方がいちばんいいけど。
w


娘は、
新年早々に、
自分の年齢も考えて、
この1年で、
なんらかの結論を出すと決めた。 


彼氏と結婚する
彼氏と別れる
       ✖️
彼氏が現職を続ける
彼氏が転職する
        ✖️
自分が現職を続ける
自分が転職する

想像する限りでは、
8パターンある。
彼氏と別れてしまったら、
彼氏がどうしようと知ったこっちゃないが、
娘があの会社にいる意味はかなり薄れる。
娘は彼氏と別れたなら、間違いなく転職するだろう。
九州には未練はない。
実際には5パターンだな。


現代の若い女性は、
キャリアや結婚や出産を、
自分で選択して、
自分のライフステージに上手に当てはめねばならない。
一般的な現代女性は、
誰かに、どこそこへ嫁にゆけ、などと指示を出してはもらえない。
(それはそれで辛いね。)
ぬるま湯のまま、ぼーっとしていたら、
あっという間に40手前に来てしまう。
そしたら、
いくら医学が進歩しても、
子供を持つ、ということが、
かなり難しくなる。

納得していたらいいのだ。
私はこう生きる、と、自分で決めたことなら。
どんな道を進もうと。


コワイのは、
なぁーんも考えないまま、
アラフォーになってしまって、
しまった!
と気づくことだ。
なんでも、
気がつかないこと、 
知らぬまに、
が、
オソロシイ。
病気しかり。
借金しかり。


アタシ(母親)は、
娘から、ノロケとも愚痴ともつかぬ、彼氏とのケンカ話を聞くたんび、
「別れたらいいやんw」と切り捨ててきたが、
実際に、
娘が彼氏と別れたら、
なんか悲しいね。

大柄で、
気が強そうに見えて、
でも実はあどけなくて、
辛辣だけれど、
か弱いところもある、
娘。


きっと、
たぶん間違いなく、
娘はぼろぼろに泣くだろうな。
あーあ。


娘の彼氏は、
娘の人生を半分くらいはしょってやろう、
(つまり結婚するということ)
と思ってくれるだろうか。
(ぜんぶしょってくれとは言わないさ。
娘だって結婚したら、伴侶の半分くらいを背負うのさ。
…アタシのこの考え方は間違っているだろうか。
結婚て、相手の人生を半分くらい背負いあうことだと、アタシは思う。)


アタシはもう人生の繁忙期は過ぎた。
アタシの目の前に広がる景色は、
刈り入れが終わった田んぼみたいな感じだ。
ただただ広がっている、土と空。
さみしいような、落ち着くような。


娘はこれからなのだ。
田をたがやし、水を張り、苗を植え、青々と茂らせ、やがて稲穂がもたげ、色づき、せわしなく刈り取る。
働け。動け。
追われろ。
駆け抜けろ。

そうして歳をとって、
やっと何も生えていない、
静かな田んぼに佇むことができるんだよ。


この刈り入れが終わった田んぼの景色を、
この心情を、
娘にも見てほしい気がする。

アタシのような平凡な人生が最高なんだと押し付ける気はないのだけれど、
娘にも、
いつか同じ景色を味わってもらいたいと思ってしまう。
だってアタシはこの景色を見れたことが嬉しいのだもの。
結婚して子供を持てて、あなたたちが社会に出ていったことが。
そりゃあイヤなことも山ほどあったけど。


ねぇ娘、
この人生で持てるものなら、
全力で持っておけ。
仕事も、伴侶も、子供も、お金も、夢も、希望も。
重いしかさばるしシンドイけれど。

望んで与わるもんでもないんだけどさ。


27年生きてきて、気がついちゃったみたいだからさ。
どれもみんな手に入れたいんだと。

がんばれよ。
どうがんばるのかよくわからないけれど。

人生は競争ではないよ。
人にジマンするためのものでもない。 


この顔で、
この体で、
このココロで、
この世にただ一人のワタシが、

この時代に、

この経験ができて本当に良かった、

ってあなたがひとときでも感じるのなら、

どんなことが起きようと、
素晴らしい人生だから。



うぉー、今日もまた伝わりづらいわw
てかこれ、
娘に直接お手紙でも書いたほうがいいわよねーw

結論。
娘が、
優しくて経済的に豊かなヒトと結婚して、
シアワセに暮らしてほしいわよ、
母親なら誰だって。
ねぇみなさん。