支配される息子 | 奥歯にものは挟まずに

奥歯にものは挟まずに

認知症の義母をきっかけに、ふざけたブログを書き出して、
義母を見送りました。
イケてて笑える(笑われる)ババアを目指して、日々の暮らしを綴ります。

息子が人生初デートに出かけていった。

息子が身支度をしているのを横目で見ながら、
アタシは、
「寒いし、帽子かぶって行ったら?」
(息子は脱毛症でつるっぱげ)
と、
つい言ってしまった。

とたんに不機嫌になる息子。
やっぱりまだ脱毛症は地雷なのね。


息子は、
「オカン、本心は、寒いからじゃなく、ハゲを隠せと言いたいんやろ。」

バレてるかーっ。


あのさ、人はめずらしいものをジロジロと見てしまうんだよ。
一緒に歩く彼女への思いやりだと思うんだけどな、アタシは。
真冬にニット帽かぶってるのは自然じゃないの。


(アタシ自身だって顔にアザのある人だし、
化粧をして隠すのは、
ある意味、人に対する気遣いなのだよ、息子よ。
もう1人でどすっぴんで出かけてしまう開き直りを手に入れたけど。
前髪で隠せるからさ、アタシのアザは。)


アタシはアッサリと、
へへ、と笑って、
すまんな、と謝っておいた。


オカンという生き物は、
子供に、
いらんことしいのいらんこと言い、
をしてしまうものなのだ。


息子も理性で、
「あー、ムキになって悪かったわ。
修行が足りんな。」
「俺はさ、ニット帽かぶると、病気の人みたいに見えてイヤなんや。」

アタシはとっさに、
「誰か助けてくださいっ」
(モノマネ入り。「世界の中心で愛を叫ぶ」より。)
と言ってしまった。

息子にはウケた。
笑っていた。
(息子の体格じゃ、病気の人には見えんわ。)


まー、なんて不謹慎な、節操のない母親だ。
良識のある方に、また叱られちゃう。


息子は、
「あーあ、お金くれって言うから、こんなことになるんよな。
参考書買うって言ってお金もらえば良かったわ。
オカンに黙ってデートできたのに。」


ふふふ、
ふふふふふ。


デートの様子も、息子のご機嫌が良かったら、
根掘り葉ほり聞きたいんだけどw
どうかなぁw
迷惑な母親よねぇw


ほうら、親からお金をもらうということは、
支配されるということだあw



息子よ、さっさと経済的な自立を果たしなさい。
(お義母さまの貯金から、使い込んだ我が家。
アタシもお義母さまからさっさと自立したいものです。
金の切れ目が縁の切れ目、お義母さまから使い込まなくなったら、アタシは介護放棄をするかもしれません。)