娘はおそろしくブスではない | 奥歯にものは挟まずに

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認知症の義母をきっかけに、ふざけたブログを書き出して、
義母を見送りました。
イケてて笑える(笑われる)ババアを目指して、日々の暮らしを綴ります。

娘から電話がかかってきたよ。
のろけノロケw
同期の彼氏と別れてないのよ、ちぇw
(まあ母としては、娘が満足なら、どーでもいいけどw)


この春に、九州に旅立った娘。
友達と呼べる人が、まだ九州にいない。
顔を見て話す人は、社内の人か、彼氏だけだ。

娘はこれではいかんと、近所の焼き鳥屋に一人で行ったり、
会社のバスケ部の練習を見に行って、
知り合いを増やそう作戦、に出た。

そのバスケ部のちょっとしたツテで、同い年の女の子(同じ会社の子ではない)と知り合った。
その子とだんだん仲良くなり、数回遊びに行ったり、飲みに行ったりしたんだそうだ。
すると、今度はその子の彼氏や仲間数人で飲み会しようよ、と誘われたんだそうだ。

娘は彼氏にその話をした。

彼氏は、
言いたくはないんだけど…
とためらいながら、
世の中には俺よりいい人はいっぱいいる。
行ってほしくはない…。
と伝えてきたそうだ。

ひぇー!
なんちゅー自信のなさ。
(この彼氏には、すごくデキのいいお兄ちゃんがいるそうです。
コンプレックス、いっぱい抱えた男の子なのね。
なんじゃそのベッタリ具合は。
お腹見せまくってる動物のようじゃないか。
まあ娘自身が、彼氏のことを、
ヒネた野良猫可愛がってる、って言ってますけども。

もうオバちゃん=つまりアタシには、その依存心がわかりません。
そして、いい歳になって、たくましく生きてきた女に、
例えばアタシのようなオバちゃんに、
世界を広げてくれるな、と束縛する男がいるとしたら、
冬彦さん並みのキチ○イだと、アタシは思います。
冬彦さん、みなさん知ってらっしゃるかしら?
若いと、彼氏彼女が自由にはばたくのはイヤなのかしらね。
もうそんな色恋沙汰の感情は、アタシには、理解不能。)


娘は彼氏を励ますつもりもあって、
(娘は自分のことを、おそろしくブスだ、とは思っていない。)
ワタシはあなたが好きやで。
ほかにどんな人がいても。
ワタシはブスやし。
ワタシよりかわいい子は世の中にいっぱいいるやん。
それでもワタシたち、お互い好きあって、付き合っているんだよ。
と伝えたそうです。

すると彼氏は、
ブス、を否定せず、

なんでそんなテンション下がること言うの?
可愛くなったらいいのに。
と言ったんだそうです。
(この彼氏は娘に、痩せろ痩せろとうるさい。
背の高い娘に、栗山千明、目指したら?
などと、レベルの高い要求をするw)


ちょっとぉ。
彼氏。
答えが間違ってるでしょっ。
そこは、
ブスじゃないよ、と否定すべきでしょうが。
自分にとっては、自分の彼女が1番かわいいよ。
と言うべきじゃないのか?
んもお、このポンコツの彼氏め。


まー、ウチの娘は世の中を冷静に見る、
自分というものを知っている、
こ憎たらしい、
大人びた女ですから、
このやりとりで、彼氏とケンカしたりはしなかったようですが。

そして彼氏と信頼関係ができるまで、
知り合いを増やそう作戦、は、同性だけにするそうです。

彼氏が自分に自信を持ってくれるよう、娘はまだまだ頑張るようです。

あっそ。


アタシは彼氏に言いたい。
ウチの娘は、そりゃものすごくかわいいコではないが、
モデル並みに細いコでもないが、

色の白い、きめ細かい肌の、なめらかな髪の毛の、華奢な腕の、
口は悪いが、
心根の優しい、おおらかな女の子なんだ。(娘は小6のとき、一年生から、
〈のっぽだいこん〉と、
〈すべすべまんじゅうがに〉
カニね、横歩きのカニ、
とあだ名をつけられていたよなぁ。
みなさんなんとなくイメージしてくださったかしら?)


ウチの娘の良さを、素直に口にしてくれない彼氏よ、
このばかたれ。
(この電話での話を聞いていたウチの息子=弟は、
俺は彼女を褒めるで、今のままでも充分かわいいで、と言うで。
と断言していた。)


あんたになんか、ウチの娘、あげないからな。
などと、思ったりするアタシです。
これは、親の欲目というものでしょうかね?


アタシだって、
我が子かわいやw



ウチの娘をブスと言っていいのは、
娘自身と、
アタシ(母親)と、
とーちゃん(父親)と、
息子(弟)だけだからなっw

そしてみんな、
おそろしくブス、だとは、
思ってないからなっ。

彼氏よ、そこんとこよくわかっとけよっ。



深い愛がある間柄の人だけ、
ブスと言ってもいいんだと、アタシは思う。

しかし、おそろしくブス、って、
いったいどんなだよw