お義母さまから電話が掛かってきた。
お義母さまは、1人暮らしが不安なのだ。
電話でアタシに、
「すっかり精神的にやられてしまって、
(たぶん自分がボケている、と自覚がある。それを、精神的にやられてしまって、と表現している。)
あんた(嫁、つまりアタシ)か、
娘(63歳。一緒に住める状況ではないし、たぶん住みたくない。)か、一緒に暮らしてもらいたい。
アタシのパート代くらいのお金は支払うつもりはある。
無理なら、役所に頼んで、ホームに入りたい。」
というようなことを言っていた。
我が家の状況なども、
お義母さまの理解している範囲で、思いやってくれている。
穏やかな話しぶりだった。
アタシはお義母さまの不安が気の毒になり、
これは旦那とよく話をして、
お義姉さんにも、連絡をしたほうが良いかな、などと思った。
(アタシは、お義母さまが、身の周りのことが出来なくなり、失禁するくらいになったら、週4日くらいは泊まり込もうか、と思っている。
今は息子が就職を決めて、自宅から勤務するのか、独立するのかも考えて、お義母さまの介護の方針を決めたいのだ。)
旦那に、
詳しいことは書かなかったが、
お義母さまと向き合わなくては、と、メールで連絡しておいた。
旦那は仕事が終わって、お義母さまに電話した。
するとお義母さまはいきなりお怒りモードで、
お金を勝手に、と言い出したようだ。
アタシの仕事が終わって旦那に電話をしたら、
お義母さまの様子を軽く話してくれて、
おれはもう寝るよ、
と言っていた。
アタシが買い物をして帰ったら、旦那は夢の中なので、
もう話はしなかった。
手強いなぁ、認知症。
ややこしいぞ、クソBBA。
ちゃあんと我が家の事情を思いやってくれる時もあれば、
親孝行な1人息子を、悪者にして罵ったりもするんだね。
旦那(息子)を怒りのはけ口にされるの、ツライなぁ。
自分が罵られるのももちろんイヤだが。
なんでわかんないかな、と、感じるけど、それがこの病気なんだわなぁ。
息子(孫)が、先ほど、お義母さまに電話してくれた。
オレ電話するわ、と自発的に。
何げない会話をしていた。
人を替える作戦。
お義母さまの不穏には、接する相手を替えてみるか。
お義母さまの未来への不安に、我が家は、どう対応してあげられるだろう。
でもね、お義母さま、結論から言わしてもらうと、
人間明日のことは誰にもわかんないのよ。
生きてるだけで不安はセットになってるの。
不安を誰かに解消してもらうことなんて、ホントはできないんだから。
マトモな人間は、いつも不安を抱えて、でもそれに立ち向かって生きているんだよ。
こりゃやっぱり、脳がもっと壊れるように、と、
願うしかないかな。
家族がどんなに手厚い介護をしたって、お義母さまの不安は、誰にも解消できません。