「お義母さぁん、今日もお天気いいねぇ。
昨日は選挙行ったのー?」
「行けへんかってんよー。
ほら、あの公民館の階段キツイやろー。
それに着替えて行くのも大変やしねぇ。」
「そうなんやー。無理せんでええよぅ。
」
「それはそうとあんた、洗濯機とお風呂場の蛇口が固いんよー。
昼からお風呂に入ろうと思ったら、お水出されへんの。」
「そうなんやー。それは困ったねー。まあまたアタシ行ったら見るわなー。」
「また○○さん(←ヘルパーさん)にでも聞くわー。」
「それがええねー。」
「それと回覧板、最後になったから、遠い○○さんの家まで持っていったんやけど、みんな親切やでぇ。若いお嫁さんが、おばあちゃん大丈夫って言うてくれてねぇ。」
ノンビリと話したけど。
うお!
出たか、水道の蛇口がひねれない症候群!
↑
いやアタシが勝手に今テキトーにそう名付けただけです。
認知症に詳しい、というか、知ってる人は知ってるね。
脳の指令が、手に伝わらないんだろうな。
お義母さまは、2013年の秋に我が家にいらして、我が家の水道の蛇口をひねれなかったの。
お義母さまーっ !
キッチンの水道の蛇口はひねれますか?
お風呂と洗濯は、べつに良いよ。
たまにでいいから、誰かに頼んだらなんとでもなる。
けど、キッチンの水が飲めなかったら、
うわーっ!
一人暮らし無理!
脱水おこして倒れちゃうーぅ。
(だれ?[六甲の美味しい水]を冷蔵庫に入れておけば?
なーんて思ってるやつ。
認知症ってそんなわかりやすい病気じゃなくってよ、ねえ、介護者のみなさん。
何をどのようにするか、全く予測のつかないことをしたり、はたまたなぁーんにもできなかったりするんだから。)
アタシは明後日が休みだから、明日はヘルパーさんが来る日だから、とりあえずヘルパーさんに様子を見ていただけるようにお願いはしておいた。
真夏のカンカン照りではないし、まとめ買いしたジュースもあったし、旦那(息子)の携帯に電話はできそうだし。
急に何かができなくなること、これは怖い。
スリリングだー。
お義母さまのご機嫌は良いんだけどね。
かみさまぁー。
自分にとって都合良く、とは願いません。
同居するしかないなら、腹くくります。
何が正解なんてアタシにはわかりません。
うまく言えないです。
でも、収まるべきところに収まる、って感じに、どうかどうか、してくださいね。
認知症、というか、人が老いて、やがて死ぬという流れには、誰も逆らえない。
自然の摂理。
なんてゆーか、東から太陽が昇って、夜になると暗くなって、って当たり前のルール。
それを決めたのは神様しかいないとアタシは思う。
かみさまぁー。
穏やかにゆるやかに、アタシを、お義母さまを、自然の流れに乗せて運んで行っておくれよー。
人間の知恵や力の及ばないことは、祈るばかりなのよねー。