嗚咽を漏らすアタシ | 奥歯にものは挟まずに

奥歯にものは挟まずに

認知症の義母をきっかけに、ふざけたブログを書き出して、
義母を見送りました。
イケてて笑える(笑われる)ババアを目指して、日々の暮らしを綴ります。

娘が帰ってきた。
大学の冬休みである。

うるさい。とにかくうるさい。
そして無茶苦茶オモシロイ。アタシにとっては。
彼女はどうしてこんなにツッコミが上手いのだろう。アタシにとっては。


今朝の娘との会話。

「オバハン昨日の晩泣きよったでw」
(正しい日本語だと、お母さん、昨日の晩に泣いてたよ、だ。
我が家ではこれが当たり前だが、なんちゅー下品な、ど底辺の関西弁だろうw)

(得意のアタシのモノマネで、)
「もうっ!説明できないっ!  はぁんっ、はぁんっ、はぁんっ、    ってw」
(言葉として音にしずらいな、嗚咽の様子って。
「は」ではなく、「は」か、「ひ」か、「ふ」の、あいだくらいの音、鼻から抜ける音だ。)

「こいつ泣いとるわ、ってオモロかったわw」

「だって眠いやん、ムカつくやん!」↑アタシ

「w  まー、わかるけどw」




昨日の晩、夜中にアタシは旦那に起こされた。
熟睡しているアタシの枕元で、
オレのベルトをどこへしまったんだ?と、ちょっと遠慮がちに、旦那に尋ねられた。

起きたくない。
旦那に勝手に見つけていただきたい。
言葉だけでしまってある場所を理解していただきたい。
が、熟睡していて、アタマがまわっていないので、
クローゼットの一番奥の扉、とゆー説明が、言葉にできない。

そこで前出の
「もうっ!説明できないっ!」
となったワケだ。
眠さのあまり、アタシは嗚咽しながら、
起きてクローゼットまで行き、旦那にベルトを差し出した。

その様子をアタシの隣で寝ていた娘が見ていて、オモシロイ、と思ったようである。

憤りのあまり、嗚咽を漏らす母親。
それを笑う娘。


あんたねー、寝てるとこ、自分にとっちゃどーでもいい用事で起こされてごらんよ、
嗚咽するって。
(ズボンなんてベルトなしでもええねん、起こすなボケ。ど底辺なアタシの本音。)

人様の介護ブログを見ていると、毎日そんな感じの、地獄の在宅介護をされてらっしゃる方もいる。

はぁんっ、はぁんっ、はぁんっ、
ふざけていない、
泣きそうである。
娘よ、笑ってはいけない。(娘はこのお気楽なバカ母だから笑ってくれるのだが。)

無理はするな、って、無理してるよね、辛い介護生活の人は。
こんなちっさなことで、アタシは嗚咽を漏らす人間だ。
先が思いやられるが、
今は、
娘ときゃっきゃっきゃっきゃっ、くだらなく笑っていようと思う。