お隣はHさん。
Hさん一家は、お義母さまより二つ三つ若いご夫婦で、お二人いる息子さんのうちの一人が、お義母さま宅の向かいに家を建てて暮らしている。
（全部お義母さま情報。認知症になるはるか前に聞いているから、ほぼ本当であろう。）
お義母さまは嫁（つまりアタシ）に、このHさんの悪口をよく言っていた。
Hさんのご主人が、ウチの側溝に落ち葉を詰め込んでくる、とか、ゴミ集積所の問題の集まりで、Hさんの息子さんに、「ババアは黙っとれ」
（このまんま言ったのかしらねー？だとしたら、この息子さん、かなりのヤカラ、だと思うんだけどw）
と言われた、とか。
この息子さんが、NTTの仕事をしていると聞きつけ、
お義母さまは、「NTT、NTTって、ただの配線工事じゃないの」とディスっていたし。
（それ妬み？Hさん嫌いだから？自分は全く悪くないの？Hさんの困るようなこと、したことなかったの？
てかその話題、嫁に話して大丈夫か？w
嫁はアンタの味方とちゃうでw
嫁はこの話題で、アンタの人柄を、クソババア認定してもたでw）
アタシはお義母さまに対して、昔っから、
なんか友達にはなりたくないタイプwって思ってたw
別にものすごい意地悪されたわけではないけど。
お義母さま、そんなんで、今も隣近所に対しての被害妄想はよく口にします。
友達いないから、認知症になって、アタシが関わるようになり、
隣近所にも、「良い嫁だー、良い嫁だー」
と触れ回ってくれているようです。
（お義母さまにも、ありがとうありがとう、と、よく言われますし。）
こう捉えると、お義母さまの認知症は、今のとこ、良いことばかりじゃないの！アタシにとっちゃ。
（密かにお金を巻き上げることもできるしな…ニヤリ）
お義母さまが何言っても、この人は病気だから、で許せるんだもの。
むしろマトモな人（に、見える人、のほうが正しいかな。
人ってみんなヘンだものw）に、無理難題、ワガママ、理不尽、誹謗中傷されるほうがイヤじゃない？
認知症の正体とは、
人が理性で取り繕っているオノレの小汚い本性を、隠しきれなくなる病気
だと、最近アタシは思っている。
昔のお義母さまより、今のお義母さまのほうが、なんだか可愛らしい。
お義母さまの本性は、きっと可愛らしいのだ。