電車にのったら、犬がいた。
中型の雑種っぽい犬。
椅子に座っておる。

キャリーに入れずに飼い主どうなってんだよ!?
―…と見てみたら、白人さんだった。
しかも、めちゃめちゃ英語で仲間と盛り上がってる。
彼の国では、きっと犬を電車の椅子に座らせるのは当たり前なのだろう。
日本ではキャリーに入れて乗るのが常識だけど、常識過ぎて注意書きなんてほとんど無いもん。
外国人さんには、わかんないよな。

注意しようにも英語わかんないし、日本語がどこまで通じるかわからない。
しかもデカくて若い男性の集団だ。
爽やか系ではあるけど、ちょっと躊躇するだろう。

乗り合わせた他の人達も、注意すべきか迷ってるらしくて若干キョドっている。
私だけじゃないのね!
みんな気になるよね!!
仲間だわ!!
日本人同士の一体感ね!!
でも、それってちょっと情けないな。

結局、何も言わずに降りてしまったけど、彼らはいつまで異国のルール違反に気づかないままなのだろうか…?
とんだ赤っ恥さらしながら、目的地まで行くんだろうな。

っていうか、注意しようよ駅員。
君らは仕事でしょ?
躊躇してる場合じゃないって。


それにしても、どこのお国の人なんだろう?
犬が平然と電車に乗車する国。
犬好きにはたまらんな。
犬嫌いにはたまったもんじゃないけどな。
一度くらい、乗ってみたいもんだよ犬だらけの電車。