新:家庭科の先生




―5限・家庭科―


新「はい、じゃあ今日は煮魚の実習をしますよ!」



そう。今日は家庭科の調理実習だったのだ。




詩「魚とか食べ物じゃねぇし。てか今の時代切り身魚スーパーに売ってるし。」


ク「まぁまぁそう言わんとwこれも授業やし、ね」




何故か新井は各班に怒鳴り散らしている。


朝から機嫌の悪かった私はその時点でさらにストレスを溜めた。





新「はい、じゃあ今から先生が一回やってみますからね、

  見えない人は前に来なさいよ!

  見えなくてできませんでしたとか通じないんだからね!

  損するのはあんたがただよ!」



とまあ同じことを何度も繰り返す



新井が魚をさばく様子をクラス全員が睨んでいた。





内臓やはらわたを見ると吐き気がしてきて視線をそらした。


内臓を見た後に新井の顔を見ると更に吐き気がした  ような気がした。





いよいよ魚をさばくときが来てしまった。




ウロコを取る作業の時にはもう半泣きだった。


目がかゆくなってこすったら、ウロコが入ってしまった。







これぞ目からウロコ!




なんていう余裕もなく、ただただ涙を流し続けた。




そうして半泣きになりながら魚と格闘していると、


素晴らしい嫁(森○さん)がほがらかにやってきて



森「あれ、宮崎さん大丈夫?顔引きつってるけど(´ω`*)」


みたいなノリで話しかけてきた。



私はその「(´ω`*)」を見て少し落ち着くことが出来た。




嫁。ありがとう((←






最終的に

「煮ちゃえば同じじゃね?!」


っていうテンションになってしまい、鍋にぶっこんで放棄した結果、


給食の時間にも魚と格闘することになってしまった。







将来の旦那が魚嫌いなことを祈る。




                                               Fin.