娘の障害2 | sio風呂

娘の障害2

市内の病院では治療できないとのことで
車で2時間近くかかる「大学病院を紹介する。」と、その医師は言った。
「この先ずっと養護学校ですね。」とも・・・


冷たい感じのその医師は、慰めの言葉も労わりの心も見せず、
言いたいことを一方的に言って
紹介状が書けるまで待っていろと言った。


私は理解できなくて、医師の態度に腹を立てるほどの余裕さえなくて、
「どういうこと?」「どういうこと?」と頭の中で繰り返してた。


脚を引きずり始めて、せいぜい三日
なぜ、いきなりこの子の将来が激変するの?
視界の中で脚を引きながらも
可愛い目をくるくるさせる、私の娘。


思いついた幾つかの質問しても、大学病院で相談しろと言われた。
症例の経験がないのでここでは説明できない、そう言われた。

確かに、医師は個人病院から持たされたレントゲンを見た後は
医学書らしきものを引っ張り出して考え込んでいた。


娘の病気は、個人病院での診断通り「大腿骨骨頭壊死」だった。