精神安定 剤

今ほど心療内科というものが、

まだまだ世間に受け入れられていない頃、

座ってテレビを見ていたら、

いきなり疾走後のような動悸が始まって、

目の前が真っ暗になり・・・

家人が呼んだ救急車で、病院送り。

そのくせ病院に到着するころには、すっかり平常で、

翌日検査ということに、

見つかったのは、甲状腺機能亢進。

薬を長々服用の中、

社命で遠くへお引っ越し。

大学病院で改めて検査して、

今度は反対の橋本病になっていると、

いきなり真反対の薬を処方された。

身体の中は・・・大変なことになっていたはず、

それくらいホルモン剤は必要以上に効きまくる。

知らない土地でハードな日々をこなしてたけど、

ある日、

立ち上がることさえ出来なくなって、

大学病院へ検査入院２週間。

今回の症状は、最高血圧と最低血圧に差がなく

起き上がると、目の前が真っ白。

教授やら、医者の卵達に囲まれて、

脳みそ、内臓、血液、その他もろもろ、最後には性病までと

ありとあらゆる検査を受けて・・・

最終的に、何一つ問題ないとの結論が・・・。(´д｀lll) ｪｪｴ ﾏｼﾞﾃﾞ?

もしや、精神的ストレス？ということになり心療内科へ回された。

なんで目眩で精神科？

座る精神科待合室は、私もいつかこんななる？(((゜д゜;)))

本気でビビる　恐怖の館状態で・・・

その住人達が摩訶不思議なパフォーマンスを繰り広げてた

中には、付き添い要らずの佇まいの方もいて、

その方々は右の扉に吸い込まれ、

それ以外の方は左の扉。

散々待たされ、呼ばれたのは右の扉から、

それだけで心からホッとした。

今のところは、住人ではないらしい。

物腰優しい先生は、心理テストを数種類させてから、

もう病室へ帰れと言う。

いったい何しに来たの、私(｀・ω・´)・・・

怖さのせいで、逆ギレしそう。

今後何かあったら「通院歴あり」って報道されちゃうのかしら？

翌日、うだうだ説明がつき、

極度のストレスが原因と

２種類の精神安定剤を処方された。

数日過ごして、退院し、

養生しながら薬飲んでも、

調子はちっとも良くならず、

何度か薬を替えられた。

飲んでも一緒、

飲まなくても一緒、

替えても一緒、

あほくさくなり飲むのを止めた。

小康状態ではあったけど、完治はしない状態を

もうこれでいいやと諦めたころ

希望の地への転勤となり、

菜の花揺れる畑の中で

美しい大山をバックに最後の記念写真。

主治医に紹介状を書いてはもらったが、

忙しかったこともあり、症状が出てから病院探そうと

飲みもしないお守りがわりの安定剤を

常に忍ばせ日々を送った。

昨日、色あせたその封筒が、

長年開けていない段ボールから出てきた。

封も切られず、捨てられもせず・・・

あの時は認めることなんて出来なかったけど、

本当にストレスだったんだね・・・結局は。

身をもって知るストレスの怖さ。

人間なんて、そんなもの。

そうなる前の人たちの

いつかお役に立てればと、

お金にもならない勉強を続けてる。

早期に精神安定図れれば、

ほんとは「剤」なんて用なしなんだよねー