僕の故郷の駅は
高台にあって
夕焼けがいつも
僕を呆然とさせる
バスロータリーには
相変わらず
蝉の声と蜃気楼が
夏を連れてくる
久しぶり君に会うから何を話そう
変わってしまった君に
何を話そう
僕達は変わる時間の中で
あれから幾つ恋をして
変わらない切なさに空を見上げたんだろう
もうすぐ夕焼けが終わる頃
面影と深呼吸して 明日行きの電車に僕は乗る
通勤の電車にゆられ
違う街を通りすぎた
僕達があの日投げた放物線の行方は
多分まだ天国に届かない
悔しいさを知った少年は
いつかもう一度空を飛ぶ事を誓うはずさ
久しぶりに君に会うから
君に何を話そう
あの日君を追いかけなかった理由は
君にもう伝える事は無いだろう
僕達は変わる時間の中で
あれから幾つ恋をして
変わらない切なさに空を見上げたんだろう
もうすぐ夕焼けが終わる頃
たわいもない哀愁と回想を連れて明日行きのホームを探した
何度でも恋をするだろう
あの日を追い越す為じゃない
二度とない夕焼けの詩をまたいつか観るように
またいつか観るように
SIO