当時、私は10歳、小学4年生でした。
我が家が住む場所は震度6弱。
マンションの5階に住んでいたこともあり、揺れは強かった。
家族4人、和室に布団で川の字で寝ていて被災時は頭もとにある和ダンスが倒れてきそうになりました。
隣に寝ていた父がタンスを押さえながら私に覆い被さってくれて私は無傷でしたが、父はタンスの上においてあった衣服の入った衣装ケースの落下により頭を負傷(軽少でしたが)しました。
その他、幸運なことに家族は全員無事でした。
被災時、突然の大きな音に目が覚めて(地鳴り)何?と思っている間に大きな揺れ。
「地震」という言葉すらよく知らなかった私はただただ恐怖に怯えるだけでした。
立て続けにくる揺れ(予震も含め)に
「家潰れるのかな?」
「マンション倒れるのかな?」
と声を出していましたが、父は
「布団に潜っとき!大丈夫!」
揺れが少しおさまって布団から出ましたが、家のなかはぐっちゃぐちゃ。
冷蔵庫やピアノが動いていて、
あらゆる物が散乱していて、
停電中で、
水もガスも出ない。
事の大きさに気づき始める。
急いで着替えてから、車で10分の距離に住む父方の両親の家に家族で向かいました。
木造の一戸建て。
潰れているんじゃないか、もしも、、の事態になっているのではないか、と。(電話も通じなかった)
結果、庭の石像は割れてしまってましたが家の中は何一つ物も倒れておらず、我が家の方が被害が大きくて、、安心して自宅に戻りました。
自宅に戻る頃には空も明るくなってきて、電気が戻りました。
すぐにテレビをつけると、、
長田周辺の町中が火の海。
黒煙が上がっていて、倒壊したたくさんの家が燃えている。
その周りには泣き叫ぶ人々や「家族を助けてください」と泣きつく人々。
ショックで何も言葉が出ませんでした。
あの日の情景。
いまでも鮮明に覚えてる。
自然災害は恐い。
地震は恐い。
いつ起こるかわからないから備えるしかない。
私が学んだことです。
あの恐怖は体験しないと分からない。
だから体験した私は伝えていかなければいけない。
たくさんの命が奪われたことも。
地震で亡くなられた方、
地震に関連して命をおとされた方、
ご冥福をお祈りします。
被災を経験された方、後世に伝えていきましょう。
そして今日も何気ない1日が迎えられたことに深く感謝して。