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陣痛の合間に分娩台に上がる。
痛みが来て一人でフーフーしてたら、助産師さんに肛門周囲を押され、「陣痛がきたら、もういきんでいいからね。ここに向かっていきむのよ!」と言われ、初めていきんでみる。
いきみたい感じを我慢しなくていい喜びを噛みしめる

分娩室には分娩台に横向きになって寝ている私と日中担当の助産師さんの二人きり。
オルゴールの音楽をかけてくれ、電気は薄暗くカーテンもほとんど閉められて、「いざ!生むぞ!」と意気込んだ私の気持ちとは正反対な雰囲気にちょっとがっかり(笑)
もっとたくさんの人に囲まれるのかと思ってた。
助産師さんは痛みの波がくると私の側に来て「ここに向かっていきんで~息吸ってもう一回!あぁ~すごく上手!」などと褒めたおしながらリードしてくれるが、波が去ると離れていって着々と生まれるその時のための準備をしているようだった。
促進剤は陣痛が弱いため少しずつ流量をあげて使い続けた。
陣痛の間隔はどれぐらいだったかわからないけど、結構空いていて毎回合間にはしゃべる余裕があった。
いつ終わりが来るか分からないさっきまでの時間よりよっぽど楽だったし、痛みもそんなに強く感じなくて、波がくるとただただ残っている力の限り静かにいきんだ。
いきむ感じは大きいう○ちを体の奥のほうから出す感じ(笑)
3回ほどいきんだあと「上手に静かにいきめますねぇ!狭いとこは通りすぎたから、上向きになりましょう。」と言われ上向きになる。
上向きになっていきむのもなかなか難しい。
波がきたら、息を吸っていきむ→息を吸い直していきむ→できればもう一回息を吸い直していきむ→短い呼吸にする
一度の陣痛中に3回いきむというこのサイクルなんやけど、この2回目以降の息を吸い直すというのがめちゃめちゃ苦しい!
でも早く赤ちゃんを産みたくて必死に静かに頑張った!!
赤ちゃんの頭が出てくる頃、医師を呼び、助産師さんがもう一人やってくる。
今度は三人がかりで「じょうず~もう1回!」とまたまた褒めたおされながらお産が続く(笑)
医師がきたからそろそろ会陰切開なのかとびくびくしていたが、助産師さんが裂けないように皮膚を伸ばしてくれてるのが分かる。
いや、むしろこの伸ばされて少しずつ皮膚が切れてる感じか一番痛かったような、、、
分娩台に上がってからはほとんど痛みも感じてなかったけど、思わず「いててて」って言うてもーた。
でもそうこうしているうちに、お股に挟まってる感覚!!
先生が「挟まってるわ!今が一番気持ち悪いやろ、でも次で生まれるで、頑張りや!頭挟まってる~」って笑ってる^^;
そして次のいきみで頭が出てきたと思ったらドゥルンって身体も出てきて、オンギャー!!!と泣き声も聞こえた。
私はへその緒を自分でカットするよう希望していたから、へその緒を切らせてもらう。
赤ちゃんは身体を拭かれに連れて行かれ、私の方は胎盤が出てきた。
結局会陰切開はされず、傷も小さいからと、縫合もなし。
すぐに赤ちゃんが戻ってきてカンガルーケアをさせてもらう。
出産直後はどんな感情になるんかな?って楽しみにしてたんやけど。
生まれてきた我が子を見て「かわいいーかわいすぎるー!!!」とひたすらかわいいを連呼してた。いや、なんか猿みたいでかわいくなかったらどうしようってずっと思ってたから想像よりはかわいくて嬉しかったからかな

でもほんま、めちゃめちゃかわいく見えて仕方なかった。
カンガルーケアで初めて赤ちゃんを抱いたらずっしり!!
こんなに重たい子がお腹におったなんて産んでも信じられない。ただ、私の胸の上ですやすや寝てる我が子はめっちゃ暖かくて、かわいくて、幸せやった♡♡
はじめまして、ようこそわが家族へ

やーっと会えた!
やっと抱っこできた!
やっとお母さんになれた!
出産ていう経験をすることができて良かった。
人ってどんなに思いやりがあっても自分が同じ立場にならんと分からないことってたくさんある。
妊娠、出産、育児、母親、、、
また一つ世界が広がった感じがする。
これからもっともっと学ぶことだらけなんやろうな。
そして何より、元気な子が生まれてきてくれてほんまに良かった!!!
二人目も欲しいから、次は陣痛時間が短いといいな~。