月の立つ林で
【著者・青山美智子】
この本を読んで、初めて「ポッドキャスト」って知りました。
音声の配信コンテンツ。ざっくりいえばラジオみたいな感じかな
この本の中で、タケトリ・オキナと言う男性が、
毎日、朝7時に配信している。
「竹林からお送りしております。タケトリ・オキナです。
かぐや姫は元気かな」
で、始まるその『ツキない話』に癒されたり、勇気付けられたりする。
5人の連作短編集。
タケトリ・オキナが話す月の話にそれぞれが、過去を思い出す。
5人は、5作を通してしっかり繋がっていて最後は、思いがけ無い繋がりでした。
タケトリ・オキナは、あなただったんですね・・・って感じ。
第1章の長年勤めた病院を辞めた元看護師、朔ケ崎怜花が思っていた
"人のために役に立ちたいと、
ずっとそう思っていたけれど「人」とは、いったい誰のことなんだろう"
この、思いの答もあったような気がする。
第4章で劇団員で怜花の弟、佑樹が言った事がそれかな?
「それがどの人かなんて、わかんなくたっていいんだ。きっと」
第2章では、売れないピン芸人ポン重太郎
第3章は、二輪自動車整備工場を構える高羽。
第4章は、周囲に馴染めない女子高生。
第5章は、仕事が順調なアクセサリー作家ではあるが・・・
人は皆、うまく行かない時、つまづく時たくさんあると思います。
そんな、あなたのBookshelfに
ぜひ、この1冊をどうぞ
本の紹介に自分の感想は、極力控えてますが、一言言わせてください。
読み終えた後、程よい涙の量が、ストレスの緩和に良いかも。
見えない新月、感じたいです。