三島由紀夫の小作品に「時計」というのがある。

時計というのはトランプ札をめくりながら一人で遊ぶゲームだ。

私もこれを読んでやり方を人に教わったのだが、うまくカードがさばければ願いが成就するという願掛け占いの側面もあるが、暇つぶしの要素が大きい。

今ならPCでソルティアとかやるのかなあ。今ならっていうには古いか。

小説の主人公は暇をつぶして自分の未来をつぶしていくことをどう思っているか知らない。

そのやるせなさこそが作品のテーマだ。

 

ちなみに私は占いはやらない。どれだけ根拠があろうとも。