クレヨンだったか、クレパスだったか、「やまぶきいろ」という名のクレヨンだったかクレパスだったかがあった。

私は「ヤマブ黄色」だと思った。

「きいろ」という名の色はレモン色みたいな薄さだったので、太陽を描くときは、この「ヤマブ黄色」を使った。

 

では、ヤマブとは何か、となるが、そんなことはどうでも良かった。

私の生活圏に「ちくわぶ」がなかったように、「やまぶ」も地域的に縁のない存在なのだ。どこか、都の方の人たちはこの季節になると「やまぶ」をたくさん食べているけど、そんなの食べなくても損はしないのだ。それでいいのだ。