時のはざま前線が通過したようだ。

昨日までまだまだ大丈夫だったコメが、なぜか一気に底をついている。

たくさん買い込んだと思っていたティッシュペーパーがもうない。

まだ散髪に行くほどではないと思っていた頭は裾のところで跳ね上がり、海に浮かぶクラゲみたいだ。

時が急に進むことがある。

時のはざま前線の前後では、様々な事情に起承転結の起承と転結ほどの差が起きている。

お前にはもう権利は残っていない、奴はトンズラした、というのだ。

まだ物語に入ってもいないのに、だ。

 

めるるのドラマをみる。

初回から憧れの記憶喪失。

自分のことを教えて?

教えるよ、君は茨城県のちくわぶ工場で働いていた、わぶちゃんです。

 

時の暴走に備えて免疫力をあげるとしたら、ちくわぶか、ヨーグルトか。

ヨーグルトには牧場の朝と書いてある。

もはや商品名というよりタイトルだ。

 

ねえ、誰か

ドアのへこんだ白いセリカの歌を歌ってくれない?