戦中・戦後の日本は食料不足の状況にあり、

米を始め食料は配給制度を採っていました。

しかし、配給されたものだけを食べていても

量が足りずに餓死してしまうので、

当然それ以外の食料も手に入れようとします。

それがヤミ米と呼ばれるものです。

しかし、当時ヤミ米を

取引する事は違法行為でした。




違法行為だが食べなければ死んでしまいます。

この死んでしまうというのは

決して比喩ではなく、

実際にヤミ米を食べる事を拒否して

餓死した裁判官が一人いました。



さて、このような状況で

日本人はどうするでしょうか。

通常は守ると皆が死んでしまうような法律は

実態にそぐわないから変えよう、

となるはずですが、日本人の感覚では

「守ると死んでしまうような

実態にそぐわない法律は無視しよう」

となります。結果として

法律を破ることが普通で、

法律を守った人(=餓死した人)が

ニュースになるという

極めて奇妙な事が起こるのです。



とはいえ、この法律も完全に

無視されるわけではありません。

あまりにも目に余る破り方をすると、

しっかり摘発されます。





では一体何のための法律なのか?

という事になりますが、これは日本人の

「ルールはほどほどの所までなら

破ってもいいが、やりすぎはダメ」

という感覚に非常にフィットしているのです。




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