*企業のブランド資産活用を再確認 ~ファミリーマートを事例に参照〜  | やさしいブランディング

*企業のブランド資産活用を再確認 ~ファミリーマートを事例に参照〜 

経営戦略を構想するフレームの一つに、BSCがあります。BSCはBalanced Score Card(バランスト・スコア・カード)の略称で、1990年代に一世を風靡した、フレームワークの一つです。主に、企業理念やビジョンなどを自社の経営戦略に落とし込み、実行に至るプロセスを検討し、業績を評価するためにも便利なフレームワークと言われています。
その根拠に4つの視点(財務、顧客、業務プロセス、人材)でバランスよく経営課題を確認しながら、戦略を構築するプロセスを踏んでいくので、偏りのないバランスの取れたフレームである反面、検証要素が多い分、使い方に難しさを感じる方も多いと言われています。完璧に使いこなすことを目的にするのではなく、まずは最低限抑えるべき要素をモレなく捉え、どんなところに課題があるかを可視化していくところから始めてみてください。BSCでは、下記内容を分析し、検討していきます。

 

 

①財務の視点


⇒株主・従業員などのステークホルダー(利害関係者)に対して、財務的に企業業績を改善・成長させるために、どのような行動をとるべきかを検討する。
代表的な指標:
・PL指標…売上高、利益率、利益額など
・BS指標…自己資本比率など
・投資家向け指標…ROEやROIC

 

②顧客の視点


⇒企業のビジョン達成のために、顧客とどう相対すべきかを検討する。
代表的な指標:
・顧客からの視点…顧客満足度、リピート率など
・企業からの視点…顧客あたりの平均単価、平均買い上げ点数など

 

③業務プロセスの視点


⇒企業の財務目標の達成や、顧客満足の向上のために、競合他社比較で差別化・優位性のある業務プロセスを構築する方法を検討する。
代表的な指標:
・イノベーションプロセス…商品やサービスの開発
・オペレーションプロセス…購買や運用など、仕事や作業の方法

 

④人材と変革の視点


⇒企業として掲げるビジョンを達成するにあたり、組織や個人がどのように能力向上を図るかについて、検討する。
代表的な指標:離職率、ES(従業員満足度)、資格取得者数など

 

更に、このBSCの項目をそれぞれ組み合わせ、KPI(重要業績評価指標)を検討し、今後どのような戦略を構築、展開していくかを考えることになります。

その際に、下記のようなかたちで表にまとめていくと、内容が把握しやすくなります。

 

 

さて、今回のBSCで検討してみる企業に、皆さんもよくご存じの3大コンビニエンスストアの一つ「ファミリーマート」を検証してみたいと思います。

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