「駒崎弘樹の『半径5メートルから社会を変える』」では、認定NPO法人フローレンス会長の駒崎弘樹さんに、さまざまな社会課題について聞きます。
――最近、「アンコンシャス・バイアス」という言葉をよく聞くようになりました。
駒崎 日本語で「無意識の偏見、思い込み」という意味ですね。
「外国人は○○だ」「LGBTQは○○だ」など、特定の属性によって人を決めつけて差別的な発言をしてしまう。許されることではありませんが、こうした偏見は何も特別なものではなく、誰の中にもあるものなんです。
過去をさかのぼると、我々は元々、狩猟採集民でした。当時はわずかな判断ミスが命取りになるような環境下で生きていました。ですから、“あそこは危険だ”“この動物は人間を攻撃する”と思い込むことで危機管理能力を高めていたわけです。
――「思い込み」は意外と役に立っていたんですね。
駒崎 思い込みによって、考えることをショートカット(省略)できる。つまり、状況判断や意思決定を素早くできるようになったのです。しかしながら現代の生活環境で、「常に死と隣り合わせ」のような場面はほとんどありません。したがって偏見は役に立たない。それどころかむしろ、偏見によるマイナス面の方が目立つ時代といえるでしょう。
――身近なところで多様な他者との出会いの場を持つにはどうすればいいでしょうか。
駒崎 とにかく自分の生活圏内では触れることがない他者と出会える場所を意識的に持つことが大事です。
スポーツや趣味のサークルに参加してみたり、町場の飲み屋に通ってみたりするといい。
町内会やPTA、ママ友やパパ友の集まりなんかもおすすめです。一見、集団の属性は同じように見えても、個々人の話に耳を傾ければ、さまざまな考えの人が集まっていることに気づくと思います。
――他者と触れ合うという点では、SNS上でもできそうですが。
駒崎 もちろんSNSも上手な使い方をすれば他者との出会いは可能でしょう。ですがSNSは、自分と似たような考えや情報ばかりが流通する閉じた情報環境である「エコーチェンバー」になりがちです。
その意味では、「スマホを捨てよ、町へ出よう」ぐらいの気持ちでもいいのかもしれない。SNSはほどほどに、そこから一定の距離を置きながら他者と出会う場にどんどん接続していくことが大事なんだと思います。
以上
うーん(ーー;) 正論だけど
飛び込んで見ることかぁ
明日、飲み会だから実践してみたい
怪我しているから、足下がふらつかないように気をつけてきます