ほめる? 叱る? 若手の育成で悩んでいるあなたへ
認定NPO法人フローレンス会長の駒崎弘樹さんに、さまざまな社会課題について聞きます。
――若者の成長を促すためにはどうすればいいでしょうか。
駒崎 僕は必ずしも「叱る」という行為に頼らなくても、若者の成長を促すことはできると思います。必要なのは具体的なフィードバックです。
フィードバックにはポジティブ・フィードバックとネガティブ・フィードバックの2種類があります。認める、ほめるのはポジディブ・フィードバックです。これは相手の良いところをさらに伸ばしていくために必要なものです。一方で、ネガティブ・フィードバックは、相手の行動の問題点を指摘し、立て直しを支援するためのものです。
――最近の社会の風潮では、ポジティブ・フィードバックの必要性ばかりが強調されているように感じます。
駒崎 たしかにそうですね。実際、ポジティブ・フィードバックだけをしている人が多いと思います。ただ、本来は8:2か7:3くらいの割合で、ポジティブ・フィードバックを多めにしながら、ある程度はネガティブ・フィードバックが必要です。
――ほめるだけではダメなんですね。
駒崎 ポジティブばかりでネガティブな評価が全くないと、「これで本当にいいのかな?」「もしかして自分のことを軽視しているんじゃないか?」と、話を聞いている側は不信感を募らせてしまいます。
そこでネガティブ・フィードバックが必要になります。ただ、それは、「叱る」とイコールではありません。叱る行為というのは、感情を交えて強い語調で相手を叱責することです。しかし、相手の行動の問題点を指摘する場合、感情を抑えて、柔らかい語調であってもしっかりと伝えることはできます。
駒崎 僕は必ずしも「叱る」という行為に頼らなくても、若者の成長を促すことはできると思います。必要なのは具体的なフィードバックです。
フィードバックにはポジティブ・フィードバックとネガティブ・フィードバックの2種類があります。認める、ほめるのはポジディブ・フィードバックです。これは相手の良いところをさらに伸ばしていくために必要なものです。一方で、ネガティブ・フィードバックは、相手の行動の問題点を指摘し、立て直しを支援するためのものです。
――最近の社会の風潮では、ポジティブ・フィードバックの必要性ばかりが強調されているように感じます。
駒崎 たしかにそうですね。実際、ポジティブ・フィードバックだけをしている人が多いと思います。ただ、本来は8:2か7:3くらいの割合で、ポジティブ・フィードバックを多めにしながら、ある程度はネガティブ・フィードバックが必要です。
――ほめるだけではダメなんですね。
駒崎 ポジティブばかりでネガティブな評価が全くないと、「これで本当にいいのかな?」「もしかして自分のことを軽視しているんじゃないか?」と、話を聞いている側は不信感を募らせてしまいます。
そこでネガティブ・フィードバックが必要になります。ただ、それは、「叱る」とイコールではありません。叱る行為というのは、感情を交えて強い語調で相手を叱責することです。しかし、相手の行動の問題点を指摘する場合、感情を抑えて、柔らかい語調であってもしっかりと伝えることはできます。
――例えば会議に遅刻してきた部下に対して、適切なネガティブ・フィードバックをするには、どのような話し方が望ましいでしょうか。
駒崎 例えば、遅刻したことをいきなり責めるのではなく、「いつも君は時間通りに会議に来てくれるのに、今日は遅れて来たから何かあったのかとちょっと心配したんだ。どうかしたの?」と聞きます。
それに対して部下が「ちょっと寝過ごしてしまって遅刻してしまいました。申し訳ございません」と答えたとします。そこで、会議に遅刻してしまうとチームの信頼を失ってしまう可能性があること。そして顧客からの信頼も失い、そのことが会社のブランドまでをも毀損してしまうかもしれないといったことを伝えます。
そこから改善のための対策を一緒に考えて、今後遅刻はしないことを約束してもらいます。こうした語りかけは叱っているのとはちょっと違いますよね。
――相手を尊重した上での指摘なので、若手への心理的負担は軽減されます。
あくまで、目的は相手にダメージを加えることではなく、改善と成長です。ですから、ネガティブ・フィードバックでは、なるべく客観的、具体的に伝えるようにしています。また、大勢の前ではなく一対一で話せる場をセッティングし、事が起きたら早めに指摘するように心がけています。
今回の質問者の方は、「実は叱ってほしい」と若手から本音を聞けているんですよね。それって慕われていることの表れでもあると思います。ほめる、改善を促す、両面あってこそ人は育ちますので、ぜひ自信を持って取り組んでいってほしいです。
駒崎 例えば、遅刻したことをいきなり責めるのではなく、「いつも君は時間通りに会議に来てくれるのに、今日は遅れて来たから何かあったのかとちょっと心配したんだ。どうかしたの?」と聞きます。
それに対して部下が「ちょっと寝過ごしてしまって遅刻してしまいました。申し訳ございません」と答えたとします。そこで、会議に遅刻してしまうとチームの信頼を失ってしまう可能性があること。そして顧客からの信頼も失い、そのことが会社のブランドまでをも毀損してしまうかもしれないといったことを伝えます。
そこから改善のための対策を一緒に考えて、今後遅刻はしないことを約束してもらいます。こうした語りかけは叱っているのとはちょっと違いますよね。
――相手を尊重した上での指摘なので、若手への心理的負担は軽減されます。
あくまで、目的は相手にダメージを加えることではなく、改善と成長です。ですから、ネガティブ・フィードバックでは、なるべく客観的、具体的に伝えるようにしています。また、大勢の前ではなく一対一で話せる場をセッティングし、事が起きたら早めに指摘するように心がけています。
今回の質問者の方は、「実は叱ってほしい」と若手から本音を聞けているんですよね。それって慕われていることの表れでもあると思います。ほめる、改善を促す、両面あってこそ人は育ちますので、ぜひ自信を持って取り組んでいってほしいです。
以上です
僕の感想
叱ることは得意になっています。
叱られる or 指摘されると反抗する自分がいます。
穏やかに過ごしたいと思っているのにね(^^ゞ
若者への叱り方を探している方、参考までに。