竹には節があります。

特にセンタリングのピークを見る様な
孟宗竹は 、根元の節が細かく、
強靭、そして巨大。


 破竹の勢いを生み出す為に、
日々の節作りを淡々と行います。

代わり映えのない様なルーティーンも、
本人内部では、身も心も千変万化。


節が出来る時は、時間が少しかかるもの。
伸びも止まった様に感じるだけ。
焦らずに、楽しんで。



 切っても切っても生えてくる竹は、
根も強い。

あちこちに顔を出し、生えてくる姿は、
万の術を学ぶ我々の様。

色々な顔を持ち、
色々な世界を知る。


此処にて、この器を拡げきる為に。

他流を軽はずみに軽んじない為に。




 竹と言えば竹取物語を。

かぐや姫は、天上人。

それは、あながち作り話ではなく、
現代においても、あるのです。


天に近く、
我々を導いて下さる方がいる、という事が。


その方々は、しばしば、

『この指とまれ』
を、されます。


私は、師の指にとまってみました。

一生をかけて、その最期まで昇りゆける、
法を、創り方を、
生き方を指南してもらいました。

そして、『今日の此処』があります。

これからも、楽しみが尽きません。





 さあ、黄金金色の孟宗竹を、

天高く突き上げよ。