追い求めるケイ力。

 以前から内在する物は合った。
鬼神とも呼べる爆発力。

キレるとは異なる、いざという時だけ現れる爆発力。


 ケイ力を追い求めて変化した。

時は費やした。しかしまだまだ。

常時在る沸々悶々とするそれが。


 ケイ力すなわち、

悪心を感ずれば即喝、若しくは茶を濁し、

身が震えれば瞬撃へとなり、

場を読めばユーモアを発し、

常日頃はよろずを知覚する能力として、

優を受け取れば、それを包み込まんとする

優としてあらわれる。


 穏やかな表情の中にある、

燃える心とハラと眼。



 心技身磨く者、武の人の優とは

此のようなものであります。


 身体は滅んでも

師弟間での伝承が脈々と続く。