最近世間で急に話題に上がりましたね。アジ不足。


鯵です。魚のね。


干物といえばあじのひものというくらいにポピュラーな魚種である鯵ですが、最近不足気味と。


いやね、最近の話じゃないんですよ、ソレ。


ひもの業界では数年前から原料不足で苦しめられていたりします。


昔に比べて質のいい、脂ののったマアジが獲れなくなってきているのです。


乱獲も原因なのでしょうね。世界で和食ブームとなり、ジャパニーズスシが有名となりました。


今まで食べなかった地域でも消費されるようになり、結果日本に入ってくるアジが減ってしまったと。


日本は品質管理にうるさいです。ところが、他の国ではそこまで頓着なく、脂がなくてもそこそこで買い付けてくれる。


そりゃ、手間かからず高く買ってくれるところに売るよね^^;


わからんでもない。


そんな背景もあり、ここ数年原料魚不足に陥っているわけです。


干物って安いというイメージが定着しているのが疑問。


霜降りのいい肉は高いのは当たり前?


じゃぁ、脂ののった肉厚なアジにも適正な値段つけてほしいよね…。


でも、世間はそうではないのよねー。


安い値段で売るにはそれなりの安い原料で作るしかない。


スーパーで購入できるひものはそれなり品質が多くなるのはそんな理由。


んじゃぁ、高値でもいいから美味しい干物はどこで買えるのか?


答えは首都圏の高級デパートです。


そこでは一枚何百円~数千円する高級ひものが並びます。


「首都圏?んな遠くまで行ってられねーわ!」という人は、沼津港周辺のお店で買ってください。


一枚300円とかのマアジは美味いです。


美味しいもの食べたければそれなりの等価を払わなければならんという例ですね…。



さてさて、話はそれましたが。


本日はひもの体験教室の依頼が入っております。


先方が少人数なので、講師は私一人で対応。


原料魚は定番のマアジ。鮮魚をご用意!


…ん、なんだかちっちゃい…。


大抵一箱24尾サイズなのですが、今回仕入れることができたのは30尾サイズと小さ目。


そして、この時期だから仕方ないとはいえ…すいぶんとほっそりとしていらっしゃる。


ダイエット中だったのかな。


申し訳ないけど、脂ののりは期待できないなぁ…。


でも、このサイズで脂ののりが控えめだと、逆にいい調理法があったりします。


それは「素揚げ」です。


ひものをただ油でカラッと揚げるだけ。


こうすると頭からしっぽまで骨ごとパリパリ食べることができます。


うん、この食仕方を今回はおすすめすることとしよう!!